この日は腰のあたりがくすぶっていたため、「接骨院に行く」ということで休暇を取りました。
しかしながらお盆のこの時期、近所の接骨院も休診。
拙宅で静養ということになりましたが、思いのほか腰の具合は悪くなかったので、お出かけしてみようということに。
南砂町のお婆様のところへお見舞いに行った後は、日本橋へ向かいました。

東京メトロ日本橋駅から地上に出ると、日本の交通の起点・日本橋【国指定重要文化財】は目の前です。

橋を覆う首都高速。

橋の中央に立つモニュメントは麒麟像で、国道1号(&15号・20号)と国道4号(&6号&14号&17号)との境になっています。
国道1号から国道4号に入り、だいたい200mほど歩くと、この日の目的地・COREDO室町に到着しました。
COREDO室町5階・日本橋三井ホールで開催されている「アートアクアリウム2016」の観覧にやってきたのですが・・・
ですがこの日はちょうどお盆休みまっただ中。
人列が上層階から伸びて、伸びて、地下へ。
人列はCOREDO室町の地下階では止まらず、まだまだ伸びて、東京メトロ三越前駅まで続いています。
最後尾に立っている係員によると、なんと60分待ちとのこと。
この日は中に入るのはあきらめ、市川に戻って夜景を見ようということになりました。
この日はJR総武線からやってきました。
お盆も終わった平日の昼間、それでも人は多く30分待ち。
30分後、日本橋三井ホールへの入場を許された私たちは、さらに入場券を購入するために列に並ぶ・・・
ということはなく、あらかじめセヴンで購入していた前売券をもってあっさりと入場しました。
最初のフロアは、やや狭めの通路。

円筒の水槽と、その周囲にビー玉をあしらったアクアリウムが並んでいます。
白い照明を当てていて、水底に映る金魚の影もおもしろいです。
ビー玉はよく見ると、模様がなんとなく金魚に見えます。






ひとつの水槽には、ひとつの品種の金魚と、少々の水草。

この出目金、なんと目が上を向いています。
チョウテンガン(頂点眼)という種類で、中国産の金魚なのだそうです。

こちらはスイホウガン(水泡眼)という品種。
同じく中国産の金魚で歴史は古く、清の時代には貴族の間でに飼われていたそうです。

タンチョウ(丹頂)です。
なんとなくとくダネ!の小倉さんを連想してしまうのはなぜでしょうか?
通路を抜けると、広々としたホールへ。

赤ちょうちんのもとで花開く水槽の群れ。

この作品は「大奥」というそうです。

江戸城内における女の園は、

足元を照らす灯りです。
おやおや、御台所様の足元が写ってしまいました(^_^;)

この灯りも水槽になっております。
「アンドンリウム」という作品だそうです。
「大奥」の隣りにも、巨大なアクアリウム。

この作品は「超・

アートアクアリウムの展示が今年で10周年になることを記念して、従来展示していた「花魁」という作品をより大がかりにリニューアルしたそうです。

花魁が使用人などを引き連れて馴染み客を迎えに行く「花魁道中」の様子を表しているのでしょうか。
お次はこちら。

「ロータスリウム」という作品です。
こちらは昨年もありましたね。

おじさまもじっくり観覧しております。
おやおや、水槽から金魚ちゃんが2匹逃げたようですなぁ(#^.^#)
広々とした空間には、巨大なアクアリウムとともに小ぢんまりとした作品もありました。

手鞠のような水槽は、「鞠リウム」という作品。
こちらも昨年からの連続出場ですね。
こちらは「プリズリウム」という作品。


アクアリウムの形による反射で、金魚も赤ちょうちんも複雑怪奇に見えてしまいます。
今年のアートアクアリウムは、江戸の硝子工芸・江戸切子をふんだんに取り入れています。


江戸切子の器をそのまま金魚鉢にしてしまった「切子リウム」という作品。



泳いでいる金魚もさることながら、使用している江戸切子が見事です。





江戸切子と金魚。
江戸の工芸の競艶もまた素晴らしい。
逆ピラミッドのシャンデリア。

これらのグラスも江戸切子。
その下にある作品は「江戸桜リウム」というそうです。

中に沈めてある江戸切子の器が、よりいっそうの涼やかさを引き立ててくれるようです。



これまた素晴らしい伝統工芸の競艶です。
ちょいとひと休み、とばかりに小規模なアクアリウム。

昨年より連続出場の円形アクアリウム。

中を泳ぐ金魚の朱色がとても印象的でした。


別の水槽にはころころかわいいピンポンパールが泳いでいました。
突如現れる「

酒樽の足元には・・・


題して「獺祭リウム」でしょうか???
アートアクアリウムがやたらとパワープレイする「獺祭」は口にすることなく、最後の作品。

昨年もトリを務めた「ビョウブリウム」です。
金魚が泳ぐ屏風に、CGによる物語?が描かれていきます。
物語は1周5分、そのために人山の黒だかりが絶えません。

雲でしょうか?

川だったようです。
今年のビョウブリウムは水墨画をイメージしているようです。

梅の花が咲き誇り・・・

あれ? 水墨画ではない・・・?

場面は京都か奈良か?

都の夕暮れ。

都が朱に染まります。

終わった? いや、よく見ると大きな金魚の魚影が。

秋の草花が咲き誇ります。

スタッフロールが現れて、物語も、アートアクアリウムも終幕です。
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