鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

通天閣~商魂

2016-04-26 | 美術館・博物館


2 0 1 5 年 3 月 2 3 日 ( 月 )

午 後 4 時 5 5 分

大 阪 市 西 成 区

J R 新 今 宮 駅





新今宮駅で下車し、大阪を南北に通る大通り・堺筋に出ました。



めざすは大阪のシンボル・通天閣【国指定登録文化財】です。

このまま通天閣を最短経路で向かってもよかったのですが、私の通天閣に対するイメージといえば・・・
通りの前面にド~ンとそびえる通天閣!
そのイメージどおりの画が見たかったので、回り道して向かうこととしました。

周辺地図を確認したところ、通天閣に一直線に通じる通りは、堺筋を北に歩いたところにあるようです。

・・・なんかこう、大都市の街並みとはなにか違う、殺伐とした雰囲気はなんだろう・・・?

そういえば新今宮駅は西成区にあります。
新今宮駅の南側は、あのあいりん地区がすぐ隣に。
駅の北側は浪速区なのですが、南側の雰囲気をそのまま引っ張って来たかのような雰囲気を感じてしまいます。
手荷物多い旅行者の私は、いつも以上に通行人への警戒を解かぬまま、堺筋を歩きました。



堺筋を歩くこと約500メートル。
阪堺鉄道恵美須町駅に到達。
「はんかい線」って鉄道があることを初めて知りました。

堺筋をはさんで恵美須町駅の対面に、



通天閣本通の入口がありました。



目の前にドド~ンてとそびえたつ通天閣!
でもなんか私の思い描く画とは違う・・・?
アーチ状のなにかが、ちょいとじゃまにも見えます(^_^;)



通天閣本通の終点、すなわち通天閣の入口に着きました。



入口からしてはやくもカオスの状況を呈しています。
展望台ではありますが、まずは地下1階に潜ることとなります。

そこそこの行列が並びます・・・さすがは大阪を代表する観光地です。
その中でも漢の一人旅はどうも私だけ。
やめときゃよかったかな~?



レトロ調を目指した内装?のようですが、かえってチープな感じもしてしまいます(^_^;)
やっぱりやめときゃよかったかな~?



エレベータが近づいてきたようです。


展望フロアへのエレベータに乗りました。



エレベータの天井からは、公式キャラのビリケンさんが見守ってくださいます。
「ビリケン」と聞いて、藤子不二雄A氏の「ビリ犬」を思い出したのは私だけでしょうか?

エレベータは、地上約80メートルの展望フロアに到着しました。


まずは東側。



日本一の高層ビル・あべのハルカスが、こちらを見下ろしています。

やっぱハルカスにすればよかったかな~?

次は西側。



ユニバーサル・シティがあったような・・・(?_?)
地図を見て妙に頭に残っている「咲くやこの花高校」とかいう高校もあったかな?



北西方向。
大阪ドームが見えています。
そういえばいまは「京セラドーム大阪」っていうんだったか。



北方向。
大阪ビジネスパークの高層ビル群が居並ぶ中、



大阪城天守【国指定登録文化財】が存在感を出している?・・・やや埋もれている感もありますなぁ(^_^;)



展望フロアを一周。
展望窓とは反対側にたたずむビリケンさん。

ビリケンは通天閣にある妖怪・・・ではなく、生まれは意外にもアメリカ。
女性芸術家フローレンス=ブリッツ「夢の中で見た神様」をモデルに製作したのが始まりとされています。
その後、シカゴの企業ビリケンカンパニーがビリケン像を制作、販売したのがもとで、世界に広がったそうです。

日本には明治時代にやってきました。
大阪の田村商店(繊維商社で、現在は田村駒株式会社)が商標登録を行い、通天閣に併設された遊園地にビリケン堂を建立したことから、ビリケンは通天閣の神様ということになったそうです。


そして、ビリケン像の足の裏をなでるとご利益がある・・・ということですが、私は当然スルーしました。


展望フロアをもう1周。
今度は説明写真を見ながら、眺望を楽しむとしましょうか。



なになに・・・スパワールド 世界の大温泉とな?
こんなの展望台からわざわざ見下ろすようなシロモノなのか?



すぐ下! 説明書きなどいらんわ!



なになに・・・今度は天保山か。



んなもん、見えるかい!
※天保山は、標高4.5m、日本一低い山


通天閣がかましてくるボケの数々に対し、漢の一人旅の悲哀か、こっそりクスっと微笑むリアクションをとるのが精一杯。
誰かと一緒にいれば、「あほやな~」みたいに笑いを共有できるのですが・・・やっぱりここは一人にはつらい場所かもしれません。



しかし通天閣の本領は、展望フロアを下りたあとに待っていました。



帰りのルート、まずは通天閣の歴史を紹介するフロアです。



なんだ、この賽銭箱は!?
小銭を寄付する理由もないので、そそくさと通過。


今度は江崎グリコの歴史を紹介するフロアでしょうか?



「ひとつぶ300メートル」のキャッチフレーズでのロングセラーを誇るキャラメル「グリコ」。
その絵柄である「ゴールイン・マーク」の変遷をまとめたもののようです。

だからなんなんだ、この賽銭箱は!?

そして江崎グリコのアンテナショップへ。
このアンテナショップ、順路に完全に組み込まれていて、レジ前を強制通過しなければならないのです!!

・・・汚い、汚いぞ、江崎グリコ!



併設されている飲食用のテーブル。
江崎グリコの人気商品「ポッキー」が全面にラッピングされています。
マザー牧場のパンフがありましたが、なんででしょうか?


商魂たくましい通天閣の攻勢をかわして、



最後も、土産物店を強制通過させられたうえで、ようやく外に出られました。



やっぱりあべのハルカスにしておけばよかったかな~?



通天閣のおもてなしにすっかりヤラれてしまった私。



「安心と信頼の日立グループ」・・・フ~ン(;一_一)



ビリケンさんの足を撫でることなどまったく意識せず、そそくさと新世界を後にしたのでした。



日本100名城の旅・第14弾「はじめての四国」第50話へ続く。



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