鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

江戸城・後編~本丸へ

2010-09-07 | 城郭【日本100名城】


2 0 1 0 年 9 月 4 日 ( 土 )

午 前 1 0 時 5 5 分

東 京 都 千 代 田 区

江 戸 城 大 手 門



日本100名城をできるだけ回るという今回の旅。
幸先よく江戸城のスタンプをゲットした私は、そのまま江戸城の登城を敢行し、本丸をめざします。

しかし時節は9月の初頭。
気温は確実に上がり始めていました・・・




さてさて私は本丸へ向かうべく、大手門【再建】をくぐります。



外門(一ノ門)は高麗門という形式の門であるのに対し、



内門(二ノ門)は厳重な櫓門
そして内門と外門とで囲まれた枡形という空間で敵兵を包囲殲滅できる枡形門の形式です。

この枡形門、各地の城の重要通路でよく見られる構造です。覚えておきましょう(^^♪


大手門をくぐると、管理棟の職員から入園札を受け取ることとなります。
そしてほかに代金を支払う必要はありません。すなわち無料。
なお入園札は、城域を出るときに返却する必要があります。なくさないように気を付けましょう。



大手門から中に入ると、まず同心番所があり、



さらに大きな百人番所【現存】があります。

この百人番所は、大手門周辺の警備を担当した伊賀衆や鉄砲隊などの詰所だったといいます。
その名のとおり100人くらいの警備兵の詰所でしたので、建物がとても長いです。



それにしても暑い。

涼を求めて、番所近くの休憩所で休憩をとることとしました。
この休憩所でも100名城スタンプをもらえるようです。

休憩所で購入したアイスモナカを2個ほおばります。
休みながら天皇陛下のご公務を紹介するVTRを拝見しました。



快適な休憩所を出て、暑い暑い江戸城登城を再開。
大番所中雀門跡と来て、その先が本丸です。



本丸に入って、まずは回り道。
本丸のはずれの方には、人目を避けるかのようにひっそり建つ富士見櫓【現存】があります。



この富士見櫓も、現存する3つの櫓のひとつです。
現存する江戸城の遺構のなかではもっとも古いものといわれます。
そして隅櫓ではありますが、他の城の天守閣と比べてもまったく遜色ない威容を誇ります。まぁ、見づらいですが。
後に言及しますが、江戸城は天守閣が再建されないままでした。
そのためこの富士見櫓が天守閣の役目を担ったともいいます。

しかしながら本丸からは、門扉で封鎖されているため、近づくことはできません。残念。


本丸の外周を歩くと、



忠臣蔵の刃傷事件の舞台となった「松の廊下」も、今となっては草木が生い茂っているだけ。


本丸の大広場に築き上げられている天守台



江戸城は、かつて天守閣が将軍の代ごとに建て替えられていました。
しかし明暦の大火(振袖火事)で天守が焼け落ちてしまいました。
天守のみにとどまらず江戸八百八町の多くを焼き尽くした大火に際し、幕府は江戸市中の復興を優先しました。
その結果、天守閣は再建されずに時は流れていきました。

そして現在は、天守台のみが残っています。

さて、天守台からの眺めは・・・



天守の向こうは北の丸です。
現在は北の丸公園となっており、北側には日本武道館があります。
サンプラザ中野氏が歌う「光るタマネギ」の屋根ですね。



いっぽう天守台の南側。
江戸城の御殿が建っていたところであり、芝生の広場になっているところが女の園・大奥でした。



天守台を下りて、北へ。



桔橋はねばしで、いったん入園札を返します。

門が面する通りの向こうは北の丸。
ですが本日は、時間と体力の関係でカットさせていただきました。

それにしても石垣の高いこと高いこと。





平川門【現存】から再び入場。



再び入園札を受け取り、二の丸庭園をぜいぜい言いながら歩きました。


いやぁ~、暑いねぇ。


大手門で入園札を返し、退出。正午ごろに江戸城を後にしました。