半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第132話 最終回

2024-06-05 08:38:28 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは[「ワルプルギスの夜」からのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第132話 最終回
紙に目をやれば「ウラディーミル・ワシリエフ、ミカエル・
ラブロフスキー」のロシアの偉人たち両名の連署の名で
締め括られた、大使館に宛てた推薦状だ。ショージの
両目から涙が滂沱(ぼうだ)の様に溢れ出た。


「来て良かった…ああ…来た甲斐があったんだ…!」
マイナス38度以下の極寒の見知らぬ街で寒さに震え
ながら本当の温かさを知る事が出来た。廊下の向こうに
消えて行った神々。もう居なくなってしまった2人に
向かって何度も頭を下げて涙が頬を伝った。また、
ここには現れなかったが、謎の老紳士の先生に感謝を
忘れる事は一生ないだろう。


ショージは頂いた大事な封筒を仕舞うためにバッグを
床に降ろし屈んだ。ふと廊下の反対側を見ると、そこには
さっきの偉大な神々とは次元が違う4人の神々が苦瓜か
渋柿でも思いっきり噛み潰したような顔つきで、綺麗に
並んで座って全員がそっぽを見ている。ショージはバッグに
封筒を仕舞うと立ち上がり、静かに「ドスビダニエ…」
(さようなら)と言うと、4人がショージなんかとは目も
合わせもしないまま、まるで四つ子のように揃って言った。
「ドスビダニエ~ッ!」(さようなら!)


ショージは思わず笑いが込み上げた。「ハハハ!そんな
ところで声を合わせなくてもいいのに…」そしてショージは
またスウェーデンへと帰って行った。ショージには一生涯
忘れる事の出来ないモスクワから。
「ヤ リューブル…ヤ リューブル ラシヤ…!」
(私の愛するロシア…)


それから数十年が経ち、ショージは大事に仕舞っていた
ボリショイの神から頂いたこの原文を初めてロシア語
翻訳家に翻訳してもらった。それはショージが想像して
いたものを遥かに超えた、感謝し切れないほどの綴りで
あった。


親愛なる 半澤正司様
あなたのクラッシックバレエに対する未来に向けての
根強い向上心と、また、芸術における進歩を期待させる
ような肉体的条件を考慮し、我々はクラッシックレパートリー
の役と踊りに関し、こちらで出来る全てのサポートを
約束します。
幸あれ!


87.12.26 ウラディーミル ワシリーエフ
87.12.27 ミカエル ラブロフスキー
                       
ロシア語翻訳 山川詩保子


どんな人間でも夢を持ち、その夢に…そして僅かで
あってもその可能性に挑戦する権利がある。どんな
苦境があろうとも、どんなに大きな壁が立ちはだかろう
とも決して怯まずにそれらを乗り越えて、空に高く
舞い上がる雲を目指すが如く自分の足で駆け上がって
行くのだ。人は夢があるからこそ人生は楽しいので
ある。ショージは小さな希望を胸に遠くを見つめた。
迷い悩みそして少しずつの強さを掴んで行く。果てなき
夢への挑戦は明日の風に乗せ、まだまだそれからも
続いた。