映画と周辺

レンタルDVD映画の勝手なインプレッション。車や音楽、その他もろもろ脱線予定。。。池袋の定点観測もする。

ヴィレッジ

2005-05-09 14:32:49 | 映画
物語はどうってことない。簡単に言えば「はじめてのおつかい」。

でもシャマラン、うまいよなぁ。こういうどうでもイイ話をそれなりに見せてしまう。鑑賞中も、なんか怖いんじゃないか??なんか感動できるんじゃないか??という期待を持たせてしまう。それに輪をかけて事前の広告展開もそれっぽいから、観終わった後、「なんだコレ?」と怒りを覚える客が続出するのも無理は無い。

なんか怖いんじゃないか??という部分は中盤であっさりネタばらしして、そっからはミステリーの域に入っていく。この辺の展開もうまい。ミステリーの域には入っていくが、それがミステリーだったというのは最後まで観終わってから気付かされる仕掛け。ホラー部分を通り過ぎた後は、ラブストーリーもしくはヒューマンドラマの体裁をとる。
ラストのネタばらしの演出はやっぱりこの人はうまい。ネタがどうこうじゃなく、間(ま)だったり引き際だったりがスマート。「ヴァニラ・スカイ」のくどくど俳優にしゃべらせるネタばらしにはうんざりしたが、そういうところがこの人の映画にはない。

騙しの質ばかりに期待してしまうとずっこけるかもしれないが、もっと広い目で観ればなかなかの秀作だと思うのだ。