映画と周辺

レンタルDVD映画の勝手なインプレッション。車や音楽、その他もろもろ脱線予定。。。池袋の定点観測もする。

ミュンヘン

2006-10-31 16:30:42 | 映画
1972年ミュンヘンオリンピックの最中に、イスラエル選手団がパレスチナゲリラにさらわれ銃殺されるという事件が起こる。イスラエル政府は、モサド構成員の中から暗殺チームを組織し報復に打って出る。




年代的にこの事件にあまり現実味が持てない、というのもあるが、それだけじゃない、このフィクション性。
スピルバーグ演出、というのが大きく作用しているようだ。とにかくエンタメ指数が高く、観てて純粋に面白いと感じてしまう。少々演出が不器用なぐらいが、この手の実話モノにはしっくりくるのかも。
スピルバーグの立ち位置はイスラエル側でもパレスチナ側でもなく、非常にニュートラルで、それで何とか踏みとどまっているようだ。例えばこれがどちらかに肩入れしたものになってたら、スパイ・サスペンス映画の傑作と言われても否定はできないだろう。

そうなんだよなー。スピルバーグの久々の傑作だと思うよ、コレ。
なんか小手先の技で撮ったような作品が続いてたんで、こういうの観るとやっぱこの人は飛び抜けてると改めて思う。
時代性や外交の不思議さ、人それぞれの生き様。
確かに2時間44分は短いとは言えないけど、観てて長いなぁと感じた瞬間は一度たりとも無かったのも事実。



この映画の中で一番印象に残ったのは、殺人の難しさ。
人はたくさん死ぬが、どれもこれも簡単に殺せてない。プロ集団が素人のオリンピック選手団に意外と抵抗されたり、爆薬の量を間違えたり、口径が小さく即死してくれなかったり。。。
死に方の特殊メイクよりも、死に様にリアルさを感じた。

健康診断

2006-10-19 22:50:19 | 雑文
すっかりアップするのを忘れておりましたが、健康診断の結果。
え?そんなの別に知りたくない?
確かに他人の結果見てもつまんないっちゃーつまんないか。
でも自分の結果はそれはそれは楽しいモンです。年に一度の成績表みたいなもんで。


その1:基本スペック

割とコンパクトにまとまっております。


その2:弱点

中性脂肪、上がってるなー。善玉コレステロールは不足気味。


その3:年々向上中の視力

涙を溜めるのがコツです。


その4:ほぼ





忙しさがピークの頃だったため、実は内心結果が不安だったけど・・・。
まだまだ忙しさが足りん!ちゅーことで。


レッド・ドラゴン

2006-10-12 16:57:05 | 映画
ハンニバル・レクター博士に重傷を負わされたことをきっかけにFBIを退職したグレアム捜査官。
フロリダの彼の家に、元上司のクロフォードが猟奇殺人事件の捜査協力依頼に訪れる・・・。
原作はもちろん「羊たちの沈黙」「ハンニバル」のトーマス・ハリス。


民放地上波で放送してたんで、一応また観かえしてみた。
とりあえず豪華キャスト。ひとえに製作のディノ・デ・ラウレンティスの手腕というか人脈の太さを感じる。ラウレンティスといえば、前回の「バーバレラ」の製作も彼だった。もう90近いじいさんだと思うが、いまだ現役なのがすごい。



エドワード・ノートン、アンソニー・ホプキンス、ハーヴェイ・カイテル、フィリップ・シーモアホフマン、レイフ・ファインズ、エミリー・ワトソン。
ほんとに凄いキャスティング。俳優を見るだけでも映画を観る価値はあるというもんだ。

ただ・・・、この映画、わざわざリメイク(20年ほど前に一度映画化されている)する意味があったのかどうかがやっぱり疑問。公開当時も感じたことだが、結局のところ、A.ホプキンスのレクター博士を見せられる残された原作がこの「レッド・ドラゴン」だっただけなわけで、なんかその辺の意図が見え隠れすると興ざめ気味。


とは言うものの、レクター博士の出番は意外と少ない。かといってもう見飽きた感のあるレクター博士に、この期に及んで何をやらせても衝撃度は薄い。
じゃあ、レイフ・ファインズがその役回りに適してるかというと、やっぱ違うんだよなあ。アブノーマルな雰囲気は多少なりとも醸し出してはいるけど、もっとマッチョなイメージ(肉体だけでなく)の俳優のほうがよかったんじゃないのかなぁと思う。それか、見た目で思いっきり精神分裂気味な役になりきれる俳優とかね。もう少し認知度の低い俳優のほうがいいのかも。

ノートンにしろファインズにしろエミリー・ワトソンにしろ、みんなそれなりにこの世界観の中で息づいているとは思うが、捜査官役のハーヴェイ・カイテルが最後までどうしても馴染めなかった。ある意味彼のほうが、ファインズよりももっと猟奇的な殺人犯ができたんじゃないのかなーと思ったりもして。


バーバレラ

2006-10-10 16:52:48 | 映画
地球の危機を救うため、たった一人で(!)戦う女宇宙飛行士バーバレラ。そんなバーバレラの武器はなぜかセックス・アピール。主演はJ.フォンダ。

公開は1968年だから、「2001年宇宙の旅」と同年。まあ比べるのもどうかと思うが・・・。ちなみに自分の誕生年も1968年だったりします。




えー巷では、この映画、カルト扱いされててかなりの高評価です。高評価を得る要因がいくつかあって、
・ フォンダ一族の汚点
・ ポップと言えば言えなくもないプロダクション・デザイン
・ ゆるすぎる脚本
・ IQの低すぎるキャラ設定の数々
とまあ、こんな感じ。
いわゆる普通のハリウッドメジャー映画や、ヨーロッパのアート系映画なんかしか観ない人にしてみれば、ぶったまげること間違いないし、Z級の映画を数多く観ている人にとっては、どれだけこの映画が金かけて(それなりにね)ちゃんと作ってるかがわかる。
そういう意味ではけなす要素の少ない(というか、けなすのがアホらしい)映画なのかも。

オープニングはJ.フォンダがストリップさながらに、船内で宇宙服を脱ぎ捨てるところから始まる。そこに地球国大統領からの指令が入る。
「科学者のデュラン・デュランを捕まえろ」
ちなみに80年代の脳天気アイドルバンド「デュラン・デュラン」には<エレクトリック・バーバレラ>という曲があります。

バーバレラは作戦遂行の途中途中ではとにかくウッカリさんで、何でこんな人間に地球の危機を託すんだろう、という疑問はさておき、いろんな人にピンチを助けられる(このピンチもいちいちSMっぽい)わけで・・・。で、お礼として差し出すのが自分のボディ、という展開。
で、着てるものを脱いでコトが終わったあとには必ず衣装チェンジするJ。フォンダ。




映画評論でよく言われる「ご都合主義」というやつが、この映画ではまあとにかく幅を利かせてる。元がフランスのコミックらしいが、どれだけ原作のストーリーに忠実なのかが非常に気になる。

というわけで、この映画、会社の人間がDVDを買ってやがって、なんだかなぁと言いつつも借りた次第。むかーしに観た記憶があって、オープニングのアホらしさは鮮明に記憶に残ってました。

一応念のため言っとくと、この映画、面白いか面白くないかで言えば、間違いなく面白くないです。