映画と周辺

レンタルDVD映画の勝手なインプレッション。車や音楽、その他もろもろ脱線予定。。。池袋の定点観測もする。

エクソシスト ビギニング

2005-05-24 11:29:22 | 映画
舞台は第二次世界大戦後まもなくのアフリカ。教会の遺跡発掘現場に招かれた元神父。

ディレクターズカット版が2000年。で、これが2004年製作。
うーん、意図がよくわからない。“スパイダーウォーク”がそこそこ話題になったのを受けて、製作されたのだろうか。それにしては間が開き過ぎてる。

監督はレニー・ハーリン。正直、この監督もう終わってる。「ダイ・ハード2」以降はしぼんでいく一方。アクションだけじゃないぜ、とでもアピールしたかったんだろうが、オカルトもアクションもどっちも中途半端で非常に後味の悪い映画になってしまった。
オープニングは素晴らしい。否が応でも期待を持ってしまう。結果的に良かったのはそこだけ。
ホロコーストや宗教戦争、その辺が結局表面をなぞっただけなのがいかにも残念。悪魔的なものと人間自体の持つ恐ろしさとをもっと深く絡めていけば、意外と斬新な恐怖映画に出来たのかもしれない。
物語は結局、神父の個人的な問題が解決されただけだ。ただ、それを普遍的なものとして語っていくのが脚本や監督の技量のなせる技だと思うわけで・・・。少なくともオリジナル版はそれができていた。

悪魔描写に関して。
リーガンにとりついた悪魔、のようなミスマッチ感が乏しい。あのミスマッチがなんともいえない恐怖を生み出していたのに。
対決場面もどうも人間VS人間に見えてしまい、いったん見えてしまうともうダメ。笑いがこみ上げてくる。