中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

(70)学級の係、生徒会委員、清掃場所の決め方

2008年04月09日 | Weblog
学級の係の決め方を例に、書かせていただきます。


黒板に係名とその定員を書く。

 生徒は、希望の係のところに自分のネームプレートをはる。
 ネームプレートは、マグネット板に氏名を書いたものです。
 一斉にはらせると、混乱します。
 私は数名ずつはらせます。


 希望者が定員内の係の生徒は決定になります。
 色チョークで囲みます。


 定員オーバーの生徒たちにこのように言います。
 「定員オーバーの係は、このあとジャンケンで決めます。
黒板を見て、一回だけ変更してよいです。
  変更する人は、ネームプレートの位置を変えなさい。」
 数名の生徒が希望を変えます。


 変更後、希望者が定員内の係の生徒は決定になります。
 色チョークで囲みます。


 定員がオーバーしている係の希望者を集めてジャンケンをさせます。
 不正を防ぐために、教師か学級長の前でジャンケンをさせます。
 勝った生徒は決定となります。
 負けた生徒は、すぐにネームプレートをはらせません。混乱を防ぐためです。


 ジャンケンが一通り終わったところで、ジャンケンに負けた生徒にネームプレートをはらせます。


 定員以内なら決定。
 定員オーバーなら、ジャンケンです。
 「6」からの繰り返しになります。

 新学級のスタートでは、教師主導で進めます。
 2回目からは、教師が援助しながらですが学級のリーダーを中心に進めることができました。
 システムが安定していると、生徒も進めやすいと思います。

 生徒会委員、清掃分担など他のことを決めるときにも使えます。

2019年12 月1日 追記
・ここ数年は、清掃分担や給食当番メンバーとその仕事分担は、私が決めています。会社等の組織の人事発表と同じです。一般社会では、何もかも話しあいで決めるのではありません。何でも話し合いで決める学校的な考え方は、社会では通用しない場合が多いです。リーダーや統率者が人事を決めて発表し、従業員はそれに従って、与えられた仕事をきちんとこなす態度も必要であると考えて、私が決めて発表しています。
 学校、教室で行う行為や活動が、一般社会で通用するかどうか考えることは、私たち教職員に必要なことだと思います。
・2019年12月1日にこの投稿が、このブログ内の人気2位になっていました。閲覧いただきありがとうございます。人気2位でしたので、読み直して、追記しました。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。