大変残念だが肝心のモノが書かれていない

事例の把握は十分。

内容の分析も概ねOK。

でも原因が書かれていない。

本質的問題点の摘出無しに個別具体的対症療法に話が移ってしまう。

これは彼女が精神科医であることから、致し方ないとも言えるのだが。

日本人が劣化した原因は簡単なのですね。

０歳から１５歳位までの期間に於いて、絶えず攻撃を受け続け、本質的な意味での自信と自覚と責任感が形成されずに大人になってしまうケースが増えたからなんですよ。

まぁ、自虐教育もその（子供を攻撃する）一つ。

新聞やテレビのニュースで見る恐ろしい世界。

全く頼りにならない（ように見える国、社会、両親）。

無力感で絶望してるんですね。

哀れなことだ。

これが戦後ずっと続いてる。

これは精神分析のテーマではありませんね。

やはり民俗学のテーマでしょう。