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2007-10-11 | 文化のこと
イランで邦人男性誘拐か=「20代、大学生」情報収集急ぐ-外務省が対策本部設置
2007年10月11日

 イラン南東部で旅行中の20歳代の邦人男性の大学生が何者かに誘拐されたとの情報があり、外務省は10日、小野寺五典副大臣をトップとする緊急対策本部を省内に設置し、事実関係の確認を急いでいる。高村正彦外相は同日、イランのモッタキ外相に電話し、事態の把握と邦人の安全確保に向けた同国政府の協力を要請した。

 関係者によると、日本時間の8日深夜、この邦人自身から「何者かに拘束された」との情報がテヘランの日本大使館に電話で寄せられた。拘束場所はケルマン州とみられる。電話の声は元気だったという。犯行グループや要求の有無などは明らかになっていない。

 外務省は10日、対策本部の初会合を開催し、現地の日本大使館とも連絡を取り、情報収集に当たっている。また、宇野治外務政務官は同日、イランのタライ駐日大使に電話し、情報提供などを求めた。 

[時事通信社]
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旅は良い。

風と共に

雲を友に

流れを聴き

海を眺め

山を望んで

街に憩う


旅は自分を試すものでもある。

生まれた街を離れ

生まれた国を後にして

自分が何処まで出来るのか?

知りたくなる、試したくなる気持ちは解る。


私も旅人だから。


でも旅人の先輩として言わせてもらえば、旅には危険がつきものだ、と言うこと。

文化の違う土地では、自分が持っていける、馴染みの文化の断片など、何の役にも立たない。


円もドルも通用しない土地もある。

水が、特に日本人が飲める水が同質量の金より高い土地もある。

人間の命が子ヤギの値段ほどの土地もある。

生まれつき強盗である人々もいる。

生まれつき詐欺を商売とする人々もいる。

泊まれば生きて自由には出て行くことのできない宿屋もある。

土地の人には楽しいレストランでも普通の日本人には食べられない店もある。

旅はスポーツじゃない。

ルールは無い。

旅をする方も受け入れる方も。

柔道じゃない。

だから急所を攻撃される。

毒もある。

病原菌もある。

甘く見ちゃいけない。

自分の命がかかっているからだ。



イラク日本人人質事件の際にも思ったことですが、今の教育と言うのは、全く“世界”について教えていない、と言うこと。

職業であれ、単純な旅であれ、異国の地を踏んだそのときから、自分の命を守ることは自己責任だ。

勿論、国家は海外で危難にあった国民を助けるべく最大限の努力をする義務はある。

しかしこれは努力する義務であって、助ける義務ではない。

できないモノはできないのだ。

日本の主権下にある領域以外では。

ある意味、これこそが国家と言うものの真の価値でもある。



だから旅人は臆病でなくてはいけない。

私はいくつかの国に関してはツアーでしか行かない。

リスクが大きいからだ。

ツアーだって多少の自由時間はあるから、その時に少しの冒険をすれば良い。

それでも後で考えれば危険な事をした、と反省することはある。

私は海外で儀礼上の握手以外で人に触れることは無いし、生物に触れたときは必ず手を洗う。

それでも危険はある。

買い物だって飲食だって危険だ。

その危険を読み取れない内は、異国への一人旅は控えた方が良い。

母国の主権が及ぶ範囲でも、十分な冒険はできるし、旅の楽しさ、難しさ、異文化との出会いは味わえるのだから。


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