5月22日

雲一つない清々しいお天気


5年前の今日もこんな天気だっただろうか？
片道4時間かけて行った女川までの景色も
立ち寄った場所も
誰が車に乗ってたかも
覚えていない。

そんな事は多分
昨日の朝ごはん何だったか忘れた
位のレベルなのだろうけど…

覚えているのは
ブルーシートをかけられた
その下にいるのがアユだ と言われた事
前に火葬される人の棺の隅がやたらとビショビショで
今、海から上げてきたんじゃないか？
と思われるように濡れていた事
アユの前後の人達に花もなく和尚さんもいなかった事

ゆう君の握りごぶしが震えていた事

そんな事位しか覚えてない。
て言うか
それだけ覚えている私はすごい？
そう言う事だろうか？

骨を拾いながら
「これがアユなの？」と思い 疑いながら…
何だかわからない時間をすごした。

火葬場にいた人が時々骨を砕きながら入れるのが
憎らしくて
「やめて！」と言いたい言葉が言葉にならなかったのも
覚えている。

5月22日
昨日 酒田祭りが終わった。
お祭りなのに泣きながら歩いた事を忘れないから
毎年 思いだすよ。
子供の誕生日を忘れない様に…

アユ
26年親子で過ごした時間は長いけど
もっともっと一緒に過ごしたかった。
過ごせると思ってた。
少しも疑わず思ってた。

凛と一緒に笑っています様に…
穏やかでいます様に…

今夜は満月だって
月から見ていてくれるね きっと…