某日、大阪中之島美術館へ。
今年、つまり2022年2月2日に開館した、新しい美術館。
40年越しの計画が、今年ようやく実現した。
大阪市は美術館開館に向けて美術作品を収集していたが、
大阪市の財政難その他で、美術館建設がなかなか実現しなかった。
大阪の心斎橋にあった出光美術館が、いつの間にか、
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋準備室(うろ覚え)
というような名前を付けられ、
収集した作品を小出しで見せていた頃を思うと、
感無量であった。
開館記念展覧会は、
「超コレクション展」と名付けられ、
今まで集めた作品を、
「やっと見せられる時が来たで!」とばかりに、
一気にドバっ!と見せる内容で、
数の多さに、最後の方は疲れてしまった。2回に分けても良かったかも。
(でも吉原治良の円の絵の実物を見られて、とっても感動した。)
展示作品については、どこでもアップされているだろうから、
印象に残ったものを。
それはトイレだった。
美術館の外観は、黒いボックスが人目を引く。
(美術館の外観の一部と、ヤノベケンジの猫。)
(足元まで緻密な完成度。「これこそアートだ」と感じ入ってしまった。)
トイレは、外観の黒ボックスに合わせたような内装だった。
まずトイレへの通路。
真っ黒だった。
写真では光っていてわかりにくいが、真っ黒に塗られていた。
真っ黒の通路を通り、トイレの中へ入ると、
真っ白だった。
何もかも白かった。
「こんなにきれいなのも今のうちだろうな」と、
思わず撮影してしまった。
どうかずっときれいなままでありますように。