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~気まぐれ日記~

日記やグチ、映画や本の感想など、気が向いたらちょこちょこっとね。

『眉山』

2009年09月14日 | 映画・本
本の感想でも書こうかな。

久しぶりにちゃんと一冊本を読みました。
さだまさし著の「眉山」。

松島奈々子主演の映画があったのは知ってるけど
もちろん見てないし、
図書館で何気なく目についたので選んだ、という
いい加減な選択理由。

でも、
その昔、まっさんの出すアルバムは
一応チェックをし、
それぞれの歌の歌詞が
普通の歌手のそれとは何か違うのを感じてたし、
それぞれストーリーがしっかりしていて
人生が、ドラマが
一つの歌の中で展開されるのが
すごいなぁ~と思ってました。

なので、今回も
少しは期待しつつ読んだのだけど。

やっぱり良かった。

何より感動したのは
咲子の母、龍子の性格と生き様。
こんなに潔く、自分にも他人にも
真っ向から向き合い、
本当の愛情を持って接する人間がいるだろうか。

もしいたとして、
本当に周囲の人間を
悟らせ、正しい道へといざなうことができるだろうか。

今の時代、
そんなことは不可能だろうと思う。

でも、この龍子という人なら
今のような
情の乏しい人間ばかりのわびしい時代でも
それを本当にやってのけてくれそうだと
期待してしまう。

まさにトルネードのような人だ。

病院のベッドに座り
若い医者に、
啖呵を切る(実は諭している)シーンは
すがすがしい。

各界の様々な人々に慕われているのは
そのあきれるほどまっすぐな愛情ゆえだ。

しかもこの人は
死に方さえ、
さらに死んだ後さえ、潔い。
若い医者の解剖実習に
自分の身を捧げる(献体)のだ。

こういう人だから、
死期が近くなり、最後に
阿波踊り会場へ行く時の
黒の大島紬を着てうっすらと化粧をした龍子の姿は
さぞ美しかったのだろうな、と想像する。
70歳という年齢で、ガンにおかされてもなお、だ。

実に憧れる女性である。


これを映画では宮本信子が演じているらしいけど
ちらっと映画のサイトを見てみたら
どうもイメージが違うんだよなぁ。
第一、癌におかされて死を迎えようってのに
ふくよかすぎて、健康そのもの。
役になりきって、もう少し痩せたらどうなのかなぁ。

娘の咲子に松島奈々子、
若い医師に大沢たかお、
これはまだいいけれど。


ちなみにテレビドラマでもやったらしいけど
そちらは龍子役を富士純子がやったらしい。
うんうん、こっちの方がイメージぴったりだわ。
担架を切るシーンも似合いそう。

機会があれば
映画も見てみようかなーと思うけど、
たぶんイメージ違う~~!
ってなりそうだから、やっぱりやめとこ。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画だけですけど (▼BB▲)
2009-09-14 15:26:42
本には勝てないですよね。
人間の想像力って凄いですから。

もうあんまり思い出せないんですけど、
啖呵を切るシーンは覚えています。
江戸弁でしたっけ?
言葉って大事だし、難しいですね。

私も自分の言葉を変えようとはしないほうかもしれません。

http://sky.ap.teacup.com/foreverfriends/298.html
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映画 (lea★)
2009-09-14 21:43:23
BBさん、見られたんですね。
もう2年前ですよね、上映されたのは。

江戸弁ていうんですか?
とにかく神田生まれの江戸っ子らしいです。

その江戸っ子というのは
けんかっ早いが情にはもろい。
怒ってもうじうじ後を引かず、
ケンカをしても収めるところへ収める
非常にさっぱりとしたところがあるようですね。
そしてこの「神田のお龍」は正義感も強く
非常に男っぽい性格のようです。

その性格がても潔くかっこいいな~と
私は思います。

啖呵を切る、といえば
龍子ママの店に来た高慢な有名歌手にも
かなり男らしい啖呵を切ってませんでしたか?

おまけにその後
店内にいたお客さんの飲み食い代をただにしちゃうという気っぷの良さ。

「眉山」の主人公は「咲子」ですが、
私にとっては「龍子」さんが主役です。

イメージはまさに富士純子さん、です。
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Unknown (miecake)
2009-09-17 20:19:13
眉山 私も去年?の夏くらいに
母にすすめられて読みました
どこの場面だったか、、、
電車の中だったんで、涙を我慢して呼んだ記憶が

読んで、阿波踊りのイメージが変わったんですよねー
楽しい踊り→強い踊り  に

ただ、きっかけが無かっただけなんですが、、、
私も映画は見てないですね~(笑

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Unknown (lea★)
2009-09-18 00:26:58
miecakeちゃんも読んだのね。
私もついこの前読んだところなのに
どの場面か覚えてないんだけど(笑)
涙が出たよ~。

映画…
たぶん見ないだろうな。笑
そうそう、きっかけがあれば見るかもね。

やっぱり本はいいね。
読書再開の秋です。
で、今、また東野圭吾中な私です。笑
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