アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

クラスペディアとオルラヤほか - デンパークの花2

2022-06-12 06:00:02 | みんなの花図鑑
デンパークの花ですが、かなり前のもので投稿できなかったものを在庫一掃してスッキリしようと思います。
だいたい9種類ありますが、中には名前が分からなかったので投稿できなかったものもありますが、無名のまま載せちゃいます。


1と2●クラスペディアとオルラヤ

本日のトップバッターは このクラスペディア。



クラスペディア(Craspedia)というと グロボーサ(globosa) という名が自然にあとに続きますが、クラスペディアが属名で グロボーサが種小名ということなのでしょう。








撮影日は5月31日。




オルラヤといっしょに寄せ植えしてありました。



オルラヤ(Orlaya)というと グランディフローラ(grandiflora)という名が自然にあとに続いて出てきますが、
これも 属名と種小名の関係のようです。



お察しの通り セリ科です。






3●チョウジソウ

これも5月中旬に撮ったものです。



拡大してみると、色こそ違え 5角形に割れた花冠と口元から伸びる腺毛があのペンタスそっくりなのです。




それで、この花の所属はアカネ科に違いないと思って、アカネ科を検索してみるのですが出てきません。
なんとキョウチクトウ科またはキツネノマゴ科でした。
なんでだろ? いまいち腑に落ちません。






4●エキウム

大温室横のロマンティック・ガーデンで5月に撮影したものです。



もう花はほとんど終わっていますが・・・



近づいてみると まだピンクの花がちらほら。










5●コバノズイナ

ズイナ科(ユキノシタ科)のコバノズイナは草本でなく木本です。




撮影は5月11日で、まだ蕾の状態です。
開花すると 5枚の花弁と5本の雄しべが目立ちます。






6●アジサイ(シュガー・ホワイト)

大温室(フローラル・プレイス)のアーリーサマー・フェスティバルで飾ってありました。



6月の撮影です。






7●バラ科??

樹名板があり「ソフォラ・ダビディ マメ科」となっていましたが、それは左下に写っている植物のことです。
右手の白い花にラベルは見当たりませんでした。








↑ この花のあった場所です




スマホの Google Lens で検索しますと、八重のシジミバナと言ってきますが・・・



どうなんでしょう?








8●コデマリ??

この花も名前が分かりません。
上の名前不明の花の横にありました。




撮影日はかなり前 4月25日のことです。











9●ストケシア(ルリギク)

ストケシアの説明は解説板のとおり↓です。

(↑クリックで拡大)



チャバネセセリがストローを伸ばして蜜を吸っていました。




近づいても逃げません。




回り込んで・・・




反対側から激写。






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ベゴニアの雄花・雌花 - デンパークの花1

2022-06-11 06:00:01 | みんなの花図鑑
安城デンパークで見た花を紹介します。
第1回はベゴニアです。

ベゴニア(含む木立ベゴニア)

安城デンパークの花壇に植えてあったベゴニアの白花です。


白いほうが「ウィスキー」、以下に出て来る赤いほうが「ジン」という品種名のようです。

さてベゴニアの花には、雄花と雌花があるのをご存じですか?
上の「ウィスキー」の画像には 雄花と雌花の両方が写っています。
どちらが雄花で、どれが雌花でしょうか?




これは「ジン」の雄花です。




それに対して これは「ジン」の雌花です。




雄花です。
たくさんある黄色い器官は雄しべです。




こちらは 雌花です。
中心にある黄色い器官は、こんどは雌しべです。




こちらは また 雄花です。雄花と雌花ともに赤い花被片の中心に黄色いシベがあるので 外観はよく似ています。
でも簡単な区別ほうがあります。




がく片の下側(上の画像では 上側)を見れば、簡単に区別できます。
雌花では このように3枚の翼状突起を持つ子房がありますが、雄花にはそれが無いのです。




ベゴニアは蜜腺を持たない花で、花粉を媒介してくれる虫たちには「花粉のみを報酬とする花(花粉花)」です。それでも、雄花は花粉を与えることで虫を呼ぶことができるからいいのですが、花粉花の雌花はそれもできないので、あれこれ対応策を考えて来ました。そして雌花のほうも めしべの柱頭を雄しべに似せて虫たちを騙すことを考えたのです。これを進化といいます (´∀`)
(このあたりのことは Web site of FUKUHARA, T. (Fukuoka Univ. of Education) 「6-5-1. 報酬としての花粉」を参考にしました。




愛知県緑化センターの本館前にあった木立性ベゴニアです。
ひとつの株に 雄花と雌花をつけます。

タチアオイ - アオイ科のシベ2

2022-06-10 06:00:01 | みんなの花図鑑
タチアオイ

アオイ科のシベ、ふたつめは タチアオイです。


<おしべ活動期>

第1回のゼニアオイと同じで、おしべとめしべの活動期に時間的ずれがあります。
始めは <おしべ活動期>です。




ものすごくたくさんの雄しべが花糸を合着させひとつの幹をつくっています。
花糸の先だけ幹から枝分かれして 葯をつけています。




でもこの雄しべの幹のような部分は ウツギのように幹の中は中空なのです。
それでこの幹を 「雄しべ筒」と呼んでいます。




<雄しべ筒の中から雌しべが顔を出す>

雄しべの葯から花粉が放出され、花糸がしなだれるころになると、雄しべ筒の中心から雌しべが顔を出してきます。








雄しべ筒に守られ伸びているので、雌しべは曲がることなく高く伸びることができます。







めしべの先は柱頭でこれが放射状に開くと 上向きになった側が受粉体制に入ります。




<雌しべ活動期>

雌しべの柱頭は上を向いて他の株からの花粉がつくのを待ちます。



でも、そう簡単に花粉は運ばれてきません。




一日待っても花粉が付かないと見るや、めしべは柱頭を下に向けてカールさせ始めます。




この花は 雌しべの柱頭の先に 数の子みたいな花粉が付いていますが、たぶんこれは 同じ花の下に出ていた花粉です。













これなど自家受粉の真っ最中です。








こちらは 自家受粉しようにも雄しべの葯はもう花粉を放出し終わっています。




こちらは 花粉がまだ生きているようです。



まとめると・・・
めしべはできれば自家受粉は避けたいので、初めの数日は虫が媒介してくれるのを待ちますが、雌性期の最後には、念のために自分の花粉で受精しようとするのです。




ゼニアオイ - アオイ科のシベ1

2022-06-09 06:00:09 | みんなの花図鑑
ゼニアオイ

最近は 犬も歩けばセニアオイ、タチアオイの季節ですが・・・



タチアオイは自分の背より高く色とりどりの花弁で、ゼニアオイはやや低めの背丈で 優雅な模様の花弁で、それぞれ楽しませてくれます。
でもアオイ科は花弁の美しさもさることながら、シベもまた共通した特徴がありますよ。




順を追ってシベの様子を観察します。
まず最初は<おしべ活動期>です。




なんだかおいしそうな白い花粉粒の樹が立っているように見えますが、
アオイ科の雄しべはみなこのように たくさんの雄しべの花糸が合着して一本の樹のような形をしています。









雄しべ筒は 樹の幹のように見えますが、実は 中が中空になってます。




おしべ活動期の終期です。雄しべの花糸がしなだれかかってきました。





<雌しべ活動期>の始まりです。
雄しべ筒のさきから たくさんの雌しべが上に伸びてきました。




伸びたところで 開きます。




雄しべ筒の中から雌しべが伸びるという仕組みは アオイ科以外にも キク科のシベも同じ構造をもっています。




両性花でも、雄しべと雌しべが時期を変えて活動することで自家受粉しにくくなっています。
また雌しべが雄しべの筒の中を貫通して伸びていることにより、より高く長く伸びることができます。





めしべの柱頭が成熟して横に広がります。









たくさんの花粉を付着させた雌しべの柱頭です。




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アリウム、ノビル。ディル、フェンネル

2022-06-08 06:00:08 | みんなの花図鑑
アリウム、ノビル。ディル、フェンネル
なにかの呪文みたいですが・・・
最初の2つが ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ(Allium)属 の花。


アリウム

アリウムはネギ属のことです。




アリウムなのですが、よく見るアリウム・ギガンテウムとはちょっと違うように見えます。




スマホの Google Lensアプリで検索すると パープルセンセーション と言ってきますが、それともちょっとちがうような・・・




別の畑にあったアリウムの一種です。




花の付き方からすると ジャンボニンニクでしょうか?










ノビル

ノビル(野蒜、山蒜、学名: Allium macrostemon)は、ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草。




「和名ノビルの語源は、昔から食用野草として知られることから、野に生えるヒル(蒜)という意味で、蒜はネギやニンニク、ニラなどネギ属の野菜の古称である」(wiki「ノビル」)




「東アジアに広く分布する。日本では北海道から沖縄までの山野、土手、道端、畦道や堤防上など、丈の低い草が生えているところによく自生する[8][10]。日当たりの良い草地や、道ばたなどに群生していることが多い[11]。一説によれば、古い時代に作物と共に日本へ入ってきた、いわゆる史前帰化植物ではないかとも言われるが、はっきりしたことはわからない。北海道ではノビルの群生が簡単には見られないことから、分布に関して再調査が必要である。」(同上)



ネギ坊主の皮がむけると、ムカゴとそのムカゴの隙間から白く小さな蕾が出てきて、花を咲かせます。



種子は作らないようで、ムカゴがばらまかれて繁殖するようです。






後半の2つは セリ科の植物です。



ディル

ディルは つぎのフェンネルに比べると比較的珍しいセリ科のハーブです。
フェンネルが多年草なのに対して、地中海~西アジアの広い範囲に分布する一年草です。




学名は Anethum graveolens



ディルもつぎのフェンネルも同じように甘い香りがあり、魚料理やサラダ、マリネなどに使用されます。間違えて料理に使っても問題はありません。




「自宅で栽培する際には交雑(属間交雑)しやすいので、フェンネルとディルを近くに植えないように気を付けましょう。」(LOVEGREEN「ハーブのフェンネルの育て方。ディルとの違いや食べ方、楽しみ方まで」)






フェンネル

フェンネル(英:Fennel、学名:Foeniculum vulgare)は、セリ科ウイキョウ属の多年草。
原産地は南ヨーロッパ。
和名はウイキョウ(茴香)です。




フランス語ではFenouil (フヌイユ)。
フェンネル、ウイキョウ、フヌイユ・・・みな同じ植物です。




「葉は細かく枝分かれして、糸のように細いです。初夏~夏に花茎を長く伸ばして、小さな黄色い花が傘を広げたようにたくさん咲きます。」(ヤサシイエンゲイ「魚料理によく利用されるハーブ フェンネル(ウイキョウ)」)




「セリ科らしい散形花序(こまかく言うと複散形花序)だが、ちょっと変わった花だ。花弁は内側に巻いて、雄しべも雌しべも見当たらない。」(自然観察大学ブログ「ウイキョウの花」)




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エケベリアとハナアロエ - 多肉風

2022-06-07 06:00:07 | みんなの花図鑑
エケベリア・エレガンス

英文ウイキペディアより
「Echeveria elegans、メキシコの雪玉、メキシコの宝石、または白いメキシコのバラは、の半砂漠の生息地に 自生するベンケイソウ科の顕花植物の一種です。」




道路と畑の間に側溝があり、その両側の法面にびっしり咲いていました。
見事です !(^^)!




多肉植物の中でも、エケベリア・エレガンス(月影)は丸みのある柔らかい葉っぱをしており、半透明のエッジが綺麗で人気です。
(GreenSnap「エレガンス(月影)の育て方」)




「エレガンスは直径10センチほどに生長し、葉の色は青緑色に白色がかっています。春から夏にかけて葉の間から花茎をのばし、夏頃になるとピンク色の花を咲かせます。」(同上)




「また、エレガンスの魅力は葉の紅葉ですが、こちらは秋から春にかけて紅葉します。」(同上)




「エケベリアのなかでもトップクラスの育てやすさを誇る、七福神。大株になりやすく、広げた葉の美しさから、ファンも多い人気の品種です。

七福神からは、花びらの外側がピンク、内側が黄色のかわいらしい花芽がつきます。花芽がよく伸びるので、ちょっとした花畑になるかも?笑」(GreenSnap「花が咲く多肉植物11選!」)





ハナアロエ

「ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)は、南アフリカに分布するツルボラン科ブルビネ属の常緑性多年草です。」(ガーデニングの図鑑「ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)の育て方」)




ハナアロエ(Bulbine frutescens)が属するブルビネ属の植物は、南アフリカを中心に約30種が分布していますが、一般的に流通しているのは本種のみです。(同上)




「ハナアロエ」の和名を持ちますが、アロエはアロエ属、ハナアロエはブルビネ属で別属の植物です。(同上)




アロエのように多肉質な葉を持ち、オレンジ色の花を咲かせることから「ハナアロエ」の名前が付いたのではないかと推察されますが、詳細は不明です。
属名の「ブルビネ」の名前で流通することもあります。(同上)




ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)の花期は4月~11月。(同上)




花期になると、葉の間から花茎を長く伸ばして花序を出し、花径1㎝程度の小さな花を咲かせます。(同上)




花は6枚の花弁を持つ星形で、雄しべには細かい毛が密生しています。(同上)




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トキワヤマボウシ - 樹に咲く花35

2022-06-06 06:00:06 | みんなの花図鑑
きょうは、常緑性のヤマボウシとカエデを取り上げます。

トキワヤマボウシ(常緑性)

一般のヤマボウシは落葉するのに対し、この木は常緑性なので「トキワ」が付きます。




学名は Cornus hongkongensis subsp. melanotricha
学名の subsp. は subspecies の略で 「亜種」の意。
亜種名の melanotricha (メラノトリカ)の意味については検索したけれど分かりませんでした。
原産地のひとつが 中国峨眉山であることから 「ガビサンヤマボウシ」の名もあります。




以下、ある通販カタログの解説より:
「常緑ヤマボウシ/メラノトリカは3~5mになる常緑小高木です。中国原産です。葉は互生し短い葉柄をもつ卵状楕円形で、先端は尖ります。花は枝先の葉腋に白色の花をつけます。花びらに見えるのは萼片で、実際の花は中心部にまとまって付く小花です。ホンコンエンシスの中でも一回り小さな花を咲かせます。6月に小さい花が無数に咲きます。」
上の画像では 小花はみなつぼみの状態です。




上の文には厳密にいうとおかしいところがあります
「花びらに見えるのは萼片」
この一文です
白い花弁のような部分は 総苞といって葉の変化した器官です。
花の周囲にあって花粉媒介者を呼ぶ役目をする器官を花弁と呼びますが、
この花は中心の球体が小花の集合なので、集合全体を纏めて(総じて)包んでいるので「総苞」と呼んでいます。




総苞の役割は やはり虫を呼ぶ広報機関なので、花弁と同じ役割といってよいでしょう。




半分ほど小花が開花しています。ごらんのとおり、小花にはちゃんと花弁があります。




全体像。場所は 安城デンパーク。






イロハモミジ

アップするチャンスが無かったので、1っか月ほど前になりますが、カエデ科の翼果の観察です。



カエデ科の翼果は翼が水平になっているほうがイロハモミジです。
(垂れ下がって「ハ」の字型をしていれば オオモミジです)











クスノハカエデ(常緑性)

これもカエデ科の翼果ですが、こちらは最近撮ったものです。



クスノハカエデは 東アジア及び東南アジアの明るい山林に分布する常緑性のカエデ。















「葉はまったくカエデらしくなく、名前のとおりクスノキなどの常緑広葉樹に似るが、トウカエデのように浅く裂ける個体もある。新葉や成長の盛んな葉はクスノキと同じように赤み(あるいは黄色)を帯びるが、秋に紅葉することはなく、一年を通じて緑色を保つ。」(庭木図鑑 植木ペディア > クスノハカエデ)



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アメリカキササゲ - 樹に咲く花34

2022-06-05 06:00:05 | みんなの花図鑑
飛び入りで「ハナショウブ」をやりましたので、また一日アップが遅れました。
5月30日~6月2日撮った、安城デンパークのアメリカキササゲです。









▲デンパークの解説板
▼以下、この解説を文字起こししました。

 《今が見ごろの植物》
アメリカキササゲ 'オーレア'
学名 : Catalpa bignonioides 'Aurea'
ノウゼンカズラ科 落葉高木
   園芸品種




アメリカキササゲの黄金葉の品種で、きれいなライムグリーン色の大きな葉が魅力です。




実はササゲにそっくりですが、マメ科ではありません。





花も大きく、ノウゼンカズラ花に似ています。




キササゲの仲間は、北アメリカに2種、東アジアに3種ありますが、日本に自生種はなく、いずれも中国または北アメリカから導入されたものです。




アメリカキササゲはキササゲにくらべ花が多く、色や模様も美しいので、公園や学校によく植えられています。



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花しょうぶまつり - 碧南市油ヶ渕公園

2022-06-04 06:00:04 | みんなの花図鑑
愛知県碧南市の県内最大の自然湖沼「油ヶ渕」北岸の花しょうぶ園に行ってきました。


ハナショウブは 1万8千平方メートルの敷地に80品種・1万3千株植えられているそうです。



ハナショウブ(花菖蒲)は アヤメ科アヤメ属(Ilis アイリス)の植物。



「いずれがアヤメか カキツバタ?」



と呼ばれるように、アヤメ属の花はよく似ています。



アヤメとカキツバタは生育環境が大きく異なるので見分けがつきます。
アヤメは陸地のやや乾いたところに生育するのに対し、
カキツバタは湖沼沿いの湿地に生育します。




ところが今日の話題の花しょうぶは 湿地でも陸地でも生育します。ここ油ヶ渕公園でもそうです。
近くの応仁寺周辺にも花しょうぶ園がありますが、ここは干からびた田んぼのように水面が見えません。




アヤメとカキツバタとハナショウブは開花時期が違うので、そこからも区別できます。
アヤメは5月上旬には咲き、カキツバタはそれより遅く5月中旬、ハナショウブは今どき6月です。




それから3者を区別するには 花弁の根元のシンボルみたいな模様で区別すると分かりやすいです。



最初に陸上で咲くアヤメは 花弁の根元に アヤメ紋と呼ばれる網目模様があります。

▲アヤメ紋



次に湿地で咲くカキツバタは 花弁の根元に白い細長の模様があります。

▲カキツバタ 白紋



そしてこの花しょうぶには 花弁の根元にダッチアイリスの花弁に似た黄色い細長の模様があり、さらに花弁全体に縞模様があります。

▲ダッチアイリス(オランダアヤメ)黄色紋

▲ジャーマンアイリス ブラシ



花弁全体の縞模様はどの園芸品種にもあり、中には絣(かすり)模様のように美しいものもあります。


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ティーツリー - 樹に咲く花33

2022-06-03 06:00:03 | みんなの花図鑑

ティーツリーはフトモモ科コバノブラシノキ属の樹で、花も属名のとおりブラシノキに似たところがあります。



私が最初にこの木を知った豊田安城自転車道沿いのさる個人宅の樹は あるときそっくり切り倒されてしまいました。




今年はティーツリーの花には出会えないと思ってたら、なんと施設 安城デンパークにちゃんと植わっていました(^^ゞ




すでに樹高は 5mくらいあり、下のほうに枝は伸びていません。
コンデジの望遠側で高いところの花を撮りました。




学名は Melaleuca alternifolia。
属名の「メラウレカ」で読ぶことも記事もありますが、「ティーツリー」のほうがポピュラーです。





「オーストラリア北東部のニューサウスウエールズに住んでいた先住民族アボリジニーは、この地域の湿地帯に数多く生育している植物ティーツリーMelaleuca alternifolia の治癒力を古くからよく知り、さまざまな傷の手当てに利用していました。」(Herba 植物について「ティーツリー」)




「また、皮膚病や怪我を治す不思議な力があると彼等に信じられていた「魔法の池」は、周りにティーツリーの樹木が茂り、その葉が池に落ち、優れた成分が水に滲み出していたためではないかと言われています。」(同上)




「先住民族のアボリジニの間では、この葉をつぶして患部につけ、上から粘土パックで覆いケガや皮膚の治療などに使われてきた。
西洋人は未開人の知識としてこれをなかなか受け入れられなかったが、1920-1930年代には各国で研究が行われ注目を集め、1949年には「英国薬局方」にも掲載される。」(wiki 「ティーツリー」)




「第2次世界対戦中には フランスの医師ジャン・バルネが、強い殺菌・消毒作用のあるこのティーツリーの葉を使用して兵士達の傷の手当てをした」といわれています。(「新型コロナウィルスから身を守る万能薬となるアロマはキャプテンクックが愛したティーツリー」を編集)




「英語の慣用名ティーツリー(Tea tree=茶の木)の由来は、キャプテン・クックと共に世界一周航海に旅出た英国の植物研究家・探検家のジョセフ・バンクス卿が 1770 年オーストラリアに辿り着いた際、ティーツリーの葉をお茶の代わりにして飲んだことからとされています。」(Herba 植物について「ティーツリー」)





(上の話はよく「キャプテンクックがその葉をお茶代わりとして飲用したため」とショートカットされて語られています(´・ω・))



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