きょうはイネ科のチカラシバ(力芝)です。
チカラシバの名は非常に強いヒゲ根を地中に下ろし、茎も強くて引き抜こうとしても馬鹿力(バカヂカラ)を要すことから。(一部意訳)
ブラシのような穂が特徴です。ネコジャラシのブラシに比べるともっとずっと剛毛ですね。
緑色をした細長い粒(イネのもみに当たる部分)を小穂(しょうすい)といいます。
小穂の先から褐色の細長い袋が 今にも切れそうな細い糸でぶら下がっていますが、これが雄しべで褐色の袋は花粉が入った葯です。
葯は非常に細い花糸でぶら下がっているので、少しの風が吹いても葯がひらひらと舞います。
風に吹かれて花粉が・・・
Pollen is blown by the wind...
そして、今回の大発見がこの画像に写っている雌しべの柱頭です。
さらにズームした雌しべの柱頭です。他のイネ科ではたわしのような恰好をしていることが多いのですが、チカラシバの柱頭は半透明のヒツジの角の形をしています。
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昨日お出かけした場所ではチカラシバばかり生えていましたが、なぜか地元では見かけません・・・
それにしても、雌蕊の柱頭が羊の角型とは驚きです!!
最近イネ科の観察を(しぶしぶ)始めたのですが、ほとんどブラシですよね。
教えてくださって、ありがとうございました!!
私としては大発見でしたが、小穂から雄しべと花柱の両方が出ている決定的瞬間を撮っているすごい人がすでにいらっしゃいました🤗