アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

遅かりしカタクリ花 - 豊橋カタクリ山

2024-04-05 15:00:00 | みんなの花図鑑
カタクリ

4月1日に行ったのですが、ちょっと訪れるのが遅すぎました(ToT)
管理されてるボランティアの方の判断で、すでに散策路は途中までで締め切られていました。仮設トイレも閉鎖されていましたし・・・



豊橋市の石巻西川の城山は、戦国時代の西川城跡として知られていますが、北斜面の栗畑にボランティアの方が植栽したカタクリが植えられているため、カタクリ山と呼ばれています。












「「カタクリ」の名前の由来は、花の様子が「傾いた籠」に似ているため「カタカゴ」、省略されて「カタコ」、さらにユリの花に似ていることから「カタコユリ」となり、その後「カタクリ」となった説があります。」(農畜産業振興機構「【まめ知識】片栗粉の由来とその特性」)



「また、カタクリの葉の形が栗の子葉に似ていることから「片栗」と呼ばれるようになったとも言われています。」(同上)




カタクリの花と一緒に、こんな花も咲いていました。

イチリンソウ

イチリンソウは本州から九州の野山に生える代表的な「春植物」で、学名は Anemone nikoensis です。



5枚の萼片(花弁のように見えますが、萼片です)がまぶしいです。














ニホンタンポポ

総苞片が反り返っていないので、在来種のニホンタンポポとしました。



そんなことより、タンポポは キク科のタンポポ亜科の植物ということが重要です(笑)
なぜなら、タンポポ亜科の植物にはある重要な特徴があるからです。



頭花のすべての小花が 舌状花でできているのが、タンポポ亜科の特徴です。



キク亜科ですと、たとえばヒマワリのように、中央に筒状花の集合があってその周りを一枚の肥大化した花弁を持つ舌状花が取り巻くのですが・・・
タンポポ亜科の花はすべての小花が一枚の肥大化した花弁と雄しべ・雌しべをもつ舌状花から出来ているのです。
頭花は シベと大きな花弁の集合ですし詰め状態です。



雄しべは合着して筒状になっていて、その雄しべ筒のなかから伸びてきためしべは、最初Yの字型に割れ、やがてヒツジの角のように丸くカールします。






ジロボウエンゴサク

以前ここを訪れたときは 確かムラサキキケマンだと思ったのですが・・・
Google Lens で検索すると、「ジロボウエンゴサク」と言ってきます。
面白い名前です。
(エンゴグサじゃなくって(^^)/)「エンゴサクは、中国から輸入されていた漢薬の延胡索を日本読みにしたもの」(「宮崎と周辺の植物」 FILE No 402;太字引用者)



「ジロボウは次郎坊で、(三重県)伊勢地方では、子供たちがスミレを太郎坊、この草を次郎坊と呼んで、長い距のある両方の花を互いに引っ掛けて引っ張り合って遊んでいたことからと、小野蘭山が「本草綱目啓蒙」に記しているそうだ。」(同上、太字引用者)








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