今日から4月ですね。
新年度・・新入社員の方のピカピカ姿が目を引きます。
慣れないスーツ姿が何とも新鮮で・・
思わず、「似合っているよ。大丈夫!!」と声をかけたくなりますね。
これからが、人生の始まり。
くじけず、勇気を持って、笑顔で過ごして下さいね・・って
若者達の背中にせめてものメッセージ。
3月30日、31日と冬のように寒くて
せっかく咲いた桜がちじこんじゃっていないかな・・
風に吹かれて散ってしまわないかな・・と心配でした。
でも、やっぱり新渡戸稲造さんも仰っていたように
「櫻は大和魂の典型」ですね。
散る時期がくるまでは、何が何でも枝にしがみつく。
そして、自ずと決めた最期の時期には潔い姿を見せてくれる。
命のある限り、しっかりと自分のお役目を果たします。
毎年、こうして櫻の美しい景色を眺めながら
私は「命」を想います。
櫻を題材にした和歌や俳句、<源氏物語>に描かれた桜の情景、
櫻の名所での古式を大切にした数々の行事など、櫻をなくしては
日本の文化は語れません。
櫻は中国から渡ってきたと聞いていますが、櫻を日本人の心に刻みこんだの
和歌だと言われています。
その第一人者が西行ですけれど、和歌も中国の詩を平安貴族が十分に学び、
深めて作り上げた文化だそうです。
<櫻狂い>をした西行。その西行を慕う歌人や俳人達、又、その歌人を慕う
歌人たちが櫻を愛し・・やがてそれは文学全般に染み渡り、絵画・着物・
蒔絵・更に和菓子となって文化にまで高まっていったのでしょうね。
日本の文化は殆どが海を渡ってきたものですけれど、日本流にアレンジされ
独特の文化が定着しています。
誇るべき、素晴らしい文化です。
お気に入りのお店の玄関先
昨夜、仕事が終わってから一人でお気に入りの場所でお花見。
冷たい風にさらされながらも、凛とした美しさで輝いていた櫻。
今夜はどんな表情を見せてくれるのでしょう。
「花明かり」の中、今夜はしばし天へ昇った懐かしい方達との
おしゃべりを楽しみたいと思います。