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美しさは日々の小さな積み重ねから。

美しい日本語

2011-03-27 18:00:25 | 美しい生活

                  今日も寒い日でした。
                  被災地の皆様、どうぞお気をつけてお過ごし下さい。
                  原発の処理に命がけで働いて下さっている皆様、
                  心から感謝しております。
                  毎日皆様のご無事を祈っております。


                  子供の頃、父方の祖父が東西南北を指さしながら
                  二礼二拍手一礼で朝を迎えている姿を見て
                  思わず隠れたものでした。
                  子供心に何か神々しくて、見てはいけない気がしたのです。
                  何かモソモソと小さな声で唱えながら
                  それはそれは神妙な面持ちの朝の儀式。
                  「感謝」の言葉を唱えていることを知ったのは
                  祖父が亡くなってからだと思います。

                  「東雲」
                  夜明け・・東の空にほんわりと明るさが出てくることを表した言葉。
                  しののめ・・素敵な響きです。
                  日本語には「言霊」が宿っていると言われています。
                  美しい日本語を思い出して、今の日本を力づけたい・・
                  そんな事を最近考えます。
            
                  東北地方は日本の心がしっかりと残っている地域です。
                  2世代、3世代が同居して子々孫々と受け継がれている「心」を
                  アッという間に破壊していった災害。
                  残された私達の課題は、日本の「心」を取り戻すことのように思えます。
                  
                  必ず夜明けは訪れます。
                  東雲の光は必ず東北地方を照らします。
                  もう既に暁です。日本中が団結しようとしていますもの。
                  そして東雲、曙、・・そんな日本の夜明けの表情と共に
                  東北に素晴らしい朝がやってくる。
                  美しい景色が必ず戻ってきます。
                  だって・・
                  あの地域が日本の「お陰さま」を支えてきたんですから。
                  
                  春の季語に「山笑う」があります。
                  新芽や花に彩られた山々は確かに微笑んでいるような感じです。
                  4月になればもう少し暖かくなるでしょう。
                  自然の力は偉大です。きっと東北の山々も新芽が出てくる。
                  そしたら、「笑う」力も出てくることでしょう。
                  それを私は心から信じています。