goo blog サービス終了のお知らせ 

Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
個別連絡は075-934-0282までお願いします。

潤滑装置

2021-03-01 23:52:13 | 目指せ3級整備士?

自動車講座通信教育テキストの今回は”潤滑装置”です。

いきなりの問題

エンジン・オイルは、各機構部の摩耗を防ぐ作用の他に、どんな作用をしているか。5つあげなさい。

 

摩耗を防ぐ以外の作用があったなんて、今まで考えてもいなかったですが、答えは・・

1)冷却作用、2)密封作用、3)清掃作用、4)緩衝作用、5)防錆作用

でした。

 

1)冷却作用

摩擦熱や、燃焼ガスによって加熱され高音になるピストンやシリンダーの熱を吸収し、運び去って冷却する。

2)密封作用

ピストン・リング内に潤滑油が入り込むことによって、シリンダーの気密をより完全にし、燃焼ガスの吹き抜けを防止する。

3)清浄作用

エンジン各部の金属粉末、酸化物、炭化物などを運び去ってきれいにし、各機能を円滑に行う。

4)緩衝作用

各部品が相互に接触することによっておこる衝撃を吸収し、騒音を少なくする。

5)防錆作用

金属の表面に油膜を作ることにより、さびの原因となる空気、水、腐食性ガスなどとの接触を防ぎ、さびにくくする。

 

4)以外はいわれてみればなんとなくわかる感じですネ

 

次の問題

エンジン・オイルの性質になぜ適正な粘度が必要か?

 

答えは・・

粘度が高いと油膜が厚くなり、オイル自体の内部摩擦によって発熱や動力的な損失を生じる。

また、粘度が低いと、油膜がきれて減摩作用が行われずに、焼きつきの原因となったりするため。

 

エンジンオイルについての基本知識←わかりやすく簡潔にまとまっているサイト?

 

次の問題

潤滑装置のうち、次の役目をする機構部の名称は?

a.オイル・パン内で、オイルのゴミを除去するもの

b.圧送されるオイルの油圧をつねに一定以内に保つ装置。

c.エンジン・オイルを使用している間に生じる金属粉や燃焼生成物、水分などをろ過する装置。

 

答えは・・

a.オイル・ストレーナー

b.オイル・プレッシャー・レギュレーター

c.オイル・フィルター

 

因みに、オイル・プレッシャー・レギュレーターが必要な理由は・・

オイル・ポンプで圧送されるオイルの量は、ポンプの回転速度、すなわちエンジンの

回転速度によって大きく変動し、高速回転のときはオイルの圧力が高くなる。また、

寒冷時にはオイルの粘度が上がるため、油圧は必要以上に上昇する。そこで、油圧を常に

一定に保つ装置、オイル・プレッシャー・レギュレーター(oil pressure regulator,油圧調整器)が必要になる。

 

図1.プレッシャ・レギュレーター・バルブ

 

オイル・プレッシャー・レギュレーターは一種のリリーフ・バルブ(relief valve,逃し弁)で、

油圧が既定値を超えた場合にオイルを逃してやる装置

 

図2.オイル・フィルター エレメント交換式とカートリッジ式

 

エレメントの材料には、ふつう、ろ紙や金網、フェルトなどが用いられるが、中でもろ紙が

もっとも多く使用されている。

エレメント交換式では、除去された異物がたまった場合、エレメントだけを交換して、

ケースは継続使用することができるが、カートリッジ式の場合はケースごと交換することになる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もろもろ新着入庫のご案内 | トップ | オルタネータ交換等、修理日記 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。