~step by step~[ 側弯症ライブラリー]患者の皆さんへ

側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

あたかも何もなかったかのように「過去を消し去ろう」としている側弯整体協力医師・協力装具師(装具社)とは?

2018-07-28 12:04:40 | 特発性側弯症と民間療法
国内の特発性側弯症治療において医療現場を混乱に貶め、多くのこどもたち、そのご両親の心をかき乱してきた民間療法・側弯整体の存在。それはさかのぼるならば、開院者自らの著書にあるように、外科医・山岸医師の娘さんがその整体を訪れたことと、山岸医師自らが、当時パソコン通信開明期において「側弯症掲示板」を開設し、その掲示板と某整体とが直接リンクし、掲示板自体が某整体の宣伝媒体となったことから、全国へとその「評判」は広がっていきました。 藁をもすがる思いのご両親はその評判に飛びつき、口コミから口コミへと伝わっていきました。........実はそこには、現代では誰でもが常識として知っている「掲示板の声を利用したフェイク」が暗躍していたのですが、当時は、掲示板に声を載せる人は「善意の人」という、「信じる心」で成立していましたので、多くの患者のご両親はその「声」の、その整体の評判に飛びつきました。

なぜその整体は評判を勝ち取ることができたのか? そこには幾つかの要因があります。

 1. 特発性側弯症は原因不明であり、原因がわからないがゆえに
  「特効薬」とも言うべき標準治療法が存在しなかった

 2. このブログをお読みの皆さんにはすでに知識として得ていていただいてると思いますが、
  側弯症は、その大半は自然治癒あるいは、進行性ではありません。 
  しかし、当時は、この医学事実を広く患者さん・ご両親に伝える手段が存在しませんでした。

 3. 存在したのは、ネットを利用した
  「民間療法者 : 側弯整体、側弯カイロプラクテック、そくわんヨガ」等ばかり

 4. 医学的事実を知らずにそれらの民間療法者に通った人たちにとって、
  (自然治癒する軽度側弯の範疇なのですが) 曲がっていた脊柱が、施術によってコブ角が減少するのを
  レントゲンで確認できたときは、まさに奇跡を見るような思いにかられました。 
  それは施術者にとっても、同じでした。 何もしなくても自然治癒する患者もいる、
  という医学事実を知らない施術達は、あたかも自分の施術が効果をもったのだと、
  自己陶酔の世界に入っていきました。

 5. 自己陶酔にある施術者は、自分が患者を治療しているのだ、という高揚感と達成感、
  そして義務感に燃え、自信をもって患者さん・そのご両親に言います、
  「私を信じなさい」「ここにその証拠があります」と。

 6. これはいわゆるマインドコントロールと同じです。患者さん・ご両親にしても、医学事実を知りませんから
  我が子の背中の曲がりが減少していき、肋骨隆起が減少するのを見たら、すっかりその施術を信じます。
  そして、「善意の彼ら」は頼まれもしなくても、積極的にその民間療法者のことをブログで発信します。

 7. 某有名な大〇整体が、さらにビジネス的成功を収める要因は、ビジネス才覚に優れていたことが大きいと
  思います。 山岸医師というドクターがバックにいて、掲示板を運用してくれたことを契機として、
  ホームページでは、患者さんのビフォーアフターの写真を掲載し、徹底的に医学会・整形外科を否定。
  側弯症治療の第一人者である鈴木信正先生や、南先生を非難し、これらの先生がたが見捨てた患者を
  自分は治療した。というような宣伝を徹底的に実施していきました。

 8. 他の民間療法者と異なる特筆すべき点は、「装具」を施術の一環として取り入れたことでしょう。
  先見の明があったのか、あるいは後述する青木医師のアドバイスがあったのか、その辺りの事実背景は
  知る由もありませんが、「装具」を取り入れたことで、治療の効果は当然ですが向上します。

 9. しかし、彼がメディカルドクターという資格を持っていたならば、その治療方針は、ひとつのエポックを
  作りだしたと思います。しかし、如何せん、この方にはその資格はありません。
  当時の厚生労働省の通知からも、民間療法者(柔道整復師も含めて)は側弯症を「施術してはいけない」
  ことになっていました。

 10. そして、次なる手として、打ち出してきたのが (正確な時間軸は不明確ですが)

   ・坂〇厚生労働大臣をホームページに掲載 ...... これは役人へのけん制効果として絶大だったでしょう

   ・整形外科医師-青木晴彦氏との提携

   ・装具社-株式会社アスカとの提携

   ・側弯症は治る、を出版
  


上図は、患者さんのお母さんが書かれていたブログから引用させていただきました。


同氏が亡くなられたことで、いろいろなことが発生したのだと思いますが、インターネット上から「青木晴彦医師」の名前が消えていきました。 なぜ自分の名前を消さなければならなかったのでしょうか?

でも、「側弯症は治る」には同氏の名前は残り続けます。

装具製造で協力していた「アスカ」のホームページからは、大〇整体との協力関係の記述は消えています。
なぜ消す必要があったのでしょうか? 同氏が亡くなられて「効果のある施術」ができなくなったから?


理由はわかりませんし、もしかしたら、私の勘違いであって、現在も協力しているのかもしれません。あるいは、もう協力は解消されたのかもしれません。 あるいは、「始めから、そのような協力」は存在しなかったのかもしれません。


わかりません。

ただひとつ わかっていることは、 たとえ側弯整体とそれに協力する一人の整形外科医と、協力するひとつの装具社があったとしても、それはこの特発性側弯症の治療には効果を持たない。ということです。


民間療法には、できることとできないこと、して許されることと、してはいけないことが歴然と存在します。

まして、この病気は「こどもの病気」です。自分では理解する能力や経験にまだ満たないこどもたちが対象なのです。

そして、いかなる病気がそうであるように、我が子の病気に苦しまない親はいません。代われるものなら、代わってあげたいと思わない母親はいません。 これは、いわば心の葛藤との戦いでもある病気です。

そこにビジネスチャンスを見出す民間療法者をつけ込ませてはいけないのです。さらに、その民間療法者に協力するドクターや国家資格を有する装具士が入り込んだことで、どれだけの混乱を招いたことでしょう。


もしかしたら、私の勘違いかもしれません。彼らは最初から何も協力はしていなかったのかもしれません。もしそうであったとしたら、ここ(インターネット上)に、名称を記載することは、してはいけないことです。

ですから、もし私の記憶違い・意見が間違っていると思われた場合は、どうかそれぞれのホームページ上で「意見」をご提示していただければと思います。

それを読ませていただき、私が誤解していた。と判断できましたら、ここから皆さんの名前の記述は消去いたします。消去することでインターネット上から検索しても、表出することはなくなります。

☞ 私のブログからは、消去可能ですが、先に引用させていただいた患者さんのお母さんのブログには、いまだに皆さんの名前や業務の詳細を読むことができます。 いかに皆さんが、皆さんのホームページから大〇整体との関係性を消し去ったとしても、そして私のこのブログから消し去ったとしても、ネットのあちこちには、皆さんの痕跡が残り続けます。 もし、それが不都合と思われるのでしたら、それらを書かれているブログ作成者ひとりひとりに、消去することをお願いされるしかないと思います。 あるいは、青木晴彦氏のように、自らの氏名を一切見せずに仕事を続けていくしかないのかもしれません。 さらには、あの本も回収されてはいかがでしょう。


☞ インターネットの世界は、非常に便利であると同時に、とても怖い世界です。
 メディカルドクターの皆さん、国家資格を有する理学療法士の皆さん、そして柔道整復師の皆さん、
 医学を学び、医学の可能性と限界を知る皆さんゆえに、医学に対して真摯に向き合っていただければと
 願うものです。
 何が医学的事実なのか、何が正しい治療なのか、患者さんにどう向きあうのか、それはすでに皆さんの
 こころの中にあるはずです。

 側弯整体に限らず、民間療法者に協力したメディカルドクターが、医療事故などの件から、後日ネット上で
 非難されるというニユースはいまだに続いています。
 そして、現代は、そのニュースは、インターネット上に永久に残り続けます。ニュースから、ブログやSNSに
 拡散した「事実」は「ネット上の事実」として永久に残り続けます。

 わずかな金銭的供与で、一生を棒にふるようなことは厳に慎むのが、医療現場で働き続ける最良の方法です。
 晩節を汚すことのないように、と考えることもときには必要です。

 人生にお金は必要です。 でも、汚れたお金は、やがて身を危うくすることになります。
 皆さんは、お金の為だけに医療という現場で働いているのではないはず。

 どうか、初心を忘れずに、患者さんのために働き続けていただきたいと思います。

 患者さん、そのご家族からの「ありがとう」の言葉は、何物にも代えがたいご褒美だと思うのです。


 august03



整体・カイロ等民間療法者への呼びかけ

 これは私見であり、反対意見があることも知った上でここに記載するものです。

 根本原則として、病気の治療は医療機関で行われるべきものと考えます。

医師、看護師、検査技師(検査部門)、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、医療コーディネーター等々が医療設備を用いて、

責任の明確な立場の方々が患者を検査し、治療し、看護するもの、と考えます。

まして、子どもの病気に対してはそれが否定される理由がどこにあるのでしょう。 

特発性側弯症は子どもの病気です。自分の症状や治療内容を理解できる大人ではありません。 子どもなのです。

民間療法者は、大人を対象としてビジネスをすることで何が不満なのでしょう?

自分達が子ども達を救っていると本当に信じているのであれば、その医学的証拠を、

医学データととして認められるレベルのものを提示すべきです。

施術前後の写真は証拠ではありません。患者さんからの感謝の手紙は証拠ではありません。

医者を巻き込んで「これは凄い」とと語ってもらうことは証拠ではありません

(そもそも医者であるならば、医学データの何たるかは知っているはず。

医者の自分が凄いと言うのだから、これは事実だ。というのは権威を利用した「まやかし」「印象操作」です)。

政治家を連れてきて、「これは凄い」と語らせることは証拠ではありません。

〇〇協会や△△団体から表彰されることは証拠ではありません。

医学データを示すことなく、事情を理解しえない子どもを治療しようとすることは、

もちろん医療ではなく、道義にも倫理にも反する行為です。



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