そくわん装具とおしゃれ

前回の米国での患者さんと両親へのアンケートを見ますと、
こどもたちの心配は圧倒的に「どう見えるか」ということでした。側彎症自体の
自分の姿に対する心配であり、また装具をしている自分の姿が、どう見えるかと
いうのが思春期の女の子たちにとってはやはり一番の気がかりなのだと思います。

What issues do you have concerns about?　　何がもっとも心配ですか?
Patients:患者
47% “how my body looks”身体がどう見えるか 　(15)
44% “how clothes look or fit” 衣服がどう見えるか　(14)
41% exercise, sports and gym class 運動や体操　(13)
37% bracing 装具について　(12)
34% uncertainty about the future 今後の不確かさ(11)

腕や足を骨折すれば、ギブスを巻きます。首のむち打ちにはやはり頸椎カラーで
保護します。腰痛の場合はコルセットをするとかなり痛みが緩和します。膝が痛い
ときも膝用サポーターをすると歩くのが楽になります。
測わん症という病気では、側わん矯正用装具を着けることが曲がった背中を伸ばし
て、それ以上曲がりがひどくなることを抑止することになります。治療としての
コルセットであること、病気の治療であることを社会に受け入れてもらう「常識」
を広めるとともに、装具をつける側からも、その装具生活ができるだけ楽に過ごせ
るための創意(装衣)工夫があってもいいと思います。

添付の写真は、装具をつけるとどういう感じになるかを写真にとって送っていただ
けたものです。TSLO(ボストンブレース)の場合は、こういう雰囲気になるのですね。
Tシャツの上からブレースを装着して、下はジーンズ。装具が隠れるくらいの上着
かなにかを羽織れば街にでかけるのもOKでしょうか....

暑さ対策としては、以前にご紹介したアイスタッチを下に着る、という方法もある
かと思います。

学生さんにとっては日常生活の大半は、制服姿の中で装具生活を送ることになると
思いますが、制服を脱いだときにどんなオシャレができるか、皆さんからのコメント
をいただければと期待しています。

///////////////////////////////////////////////////////////////////////
フログ内の関連記事
「MIZUNOアイスタッチ」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/2882f333e1cd382dccf366b4edd339e0
「夏に向けて」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/8f944c948bf39eb6d4d659951b6abd75