コメント欄(2011-05-19)でのご質問に対しまして。
>>娘が小学校6年生の時に中程度(50度弱)の脊柱側わん症と診断
>>現在、娘は高校1年生
>>将来の憂いをなくすために、急ぐ必要はないが適齢期の中学-大学時期での手術を勧められています
>>可能ならば、体にメスを入れることを避けてあげたいとも強く思うばかりで、手術をするか否かの判断に、毎晩、眠れない状況です
ミド様へ
august03よりのコメントとなりますが、よろしければ、ご参考にされてください。
現時点でのカーブの大きさがわかりませんので、今後を予想するとき、時期がズレるかもしれませんが、仮にいま、55度、ダブルカーブの側わんといたしますと、これまで知り得た情報をもとに予想いたしますと、20年後に、10度~20度進行していると仮定しますと、65度~75度となります。おそらく外見上の悩みとともに腰痛なども感じていると思います。結婚されて、お子様は小学生くらいでしょうか。まだ手がかかる時期ですから、なかなか手術で長期入院という決断をするのは躊躇われることでしょう。ただし、よほど腰痛がひどかったりしない限り、日常生活には不便はありません。そのまま過ごしていきますと、それから早ければ数年、遅ければ10年後くらいになり、いまだに少しづつ進行しているようであれば、腰痛のほかにも体調不良とか、疲れやすいとか、そういうことが、更年期的な症状とも重なってくると思います。お子さんも成長して親離れしていれば、どこかでは、手術したほうがいいだろうと考え始めるのもその頃かもしれません。
仮に先の伸ばししたとしても、いずれにしても、手術をしたほうが楽になる、と結論をだされると思います。
では、いま手術をしたら、どういう人生が待っているかと予想しますと、上記とは違って、「いつか手術になるかもしれない」という不安からは解消された生活を送れるでしょう。大学生活、会社での仕事、若いときに楽しみたいことを十分に楽しめると思います。仕事をしているとなかなか手術をするということを状況が許すかどうかもわかりませんし。 ただし、身体の中には「金属インプラント」が入っていますので、それが完全完璧に一生何事もなく過ごせるという保証もありません。ですから、定期的に先生に診てもらうことが必ず必要です。 でも、金属インプラントが入っていても、生活、結婚、出産には問題ない。と考えていただいて大丈夫です。
こうして書いていてやはり思いますことは、いま現在の角度がどの程度なのでしょう。ということです。
大きな枠でえいやとくくってしまいますと、もし、55度以下ならば、その角度のままでうまくすれば、進行具合も少なく、上記に書いたよりも、もっと楽な生活が送れる可能性は高くなります。
もし、60度を超えているようでしたら、今後1~2年で、70度程度まで進行する可能性はあり、それは手術するという選択にならざる得ないと思います。
進行のパターンというのがあります。それは現在の角度と年齢に相関するものです。
それをベースにして、上記のような、幾つかの「シナリオ」を実際に紙に書いてみて、お子様と話しあわれてみてはいかがでしょうか。 一番大切なのは、お子様自身の「覚悟」だと思います。自分のこれからの人生は自分で決める、決めなければならない。ということを「学ぶ」のも今という時期ではないでしょうか。
手術に「完全無欠な安全」というものはありませんが、でも、そんなに怖がるものでもありません。ということは言えると思いますので、「手術=怖い」という心理だけで結論はだされないほうがいいと思います。
ひとつだけ付けくわえさせていただきますと、手術をする病院が、ちゃんと手術中の神経モニターを実施しているか、ということは確認されて下さい。脊椎の手術でもっとも避けられるべきことは、脊椎/神経への損傷です。やっています、と答える病院でも、実態としてはやってないところもありますので、そういう点は皆さんのほうから、きっちりと質問されたほうがいいと思います。
august03
☞august03は、メディカルドクターではありません。治療、治療方針等に関しまして、必ず主治医の先生とご相談してください。
医学文献の拙訳を提示しておりますが、詳細においてはミスが存在することも否定できません。もしこれらの内容で気になったことを主治医の先生に話された場合、先生からミスを指摘される可能性があることを前提として、先生とお話しされてください。
☞原因が特定できていない病気の場合、その治療法を巡っては「まったく矛盾」するような医学データや「相反する意見」が存在します。また病気は患者さん個々人の経験として、奇跡に近い事柄が起こりえることも事実として存在します。このブログの目指したいことは、奇跡を述べることではなく、一般的傾向がどこにあるか、ということを探しています。
☞原因不明の思春期特発性側弯症、「子どもの病気」に民間療法者が関与することは「危険」、治療はチームで対応する医療機関で実施されるべき。整体は自分で状況判断できる大人をビジネス対象とすることで良いのではありませんか?
>>娘が小学校6年生の時に中程度(50度弱)の脊柱側わん症と診断
>>現在、娘は高校1年生
>>将来の憂いをなくすために、急ぐ必要はないが適齢期の中学-大学時期での手術を勧められています
>>可能ならば、体にメスを入れることを避けてあげたいとも強く思うばかりで、手術をするか否かの判断に、毎晩、眠れない状況です
ミド様へ
august03よりのコメントとなりますが、よろしければ、ご参考にされてください。
現時点でのカーブの大きさがわかりませんので、今後を予想するとき、時期がズレるかもしれませんが、仮にいま、55度、ダブルカーブの側わんといたしますと、これまで知り得た情報をもとに予想いたしますと、20年後に、10度~20度進行していると仮定しますと、65度~75度となります。おそらく外見上の悩みとともに腰痛なども感じていると思います。結婚されて、お子様は小学生くらいでしょうか。まだ手がかかる時期ですから、なかなか手術で長期入院という決断をするのは躊躇われることでしょう。ただし、よほど腰痛がひどかったりしない限り、日常生活には不便はありません。そのまま過ごしていきますと、それから早ければ数年、遅ければ10年後くらいになり、いまだに少しづつ進行しているようであれば、腰痛のほかにも体調不良とか、疲れやすいとか、そういうことが、更年期的な症状とも重なってくると思います。お子さんも成長して親離れしていれば、どこかでは、手術したほうがいいだろうと考え始めるのもその頃かもしれません。
仮に先の伸ばししたとしても、いずれにしても、手術をしたほうが楽になる、と結論をだされると思います。
では、いま手術をしたら、どういう人生が待っているかと予想しますと、上記とは違って、「いつか手術になるかもしれない」という不安からは解消された生活を送れるでしょう。大学生活、会社での仕事、若いときに楽しみたいことを十分に楽しめると思います。仕事をしているとなかなか手術をするということを状況が許すかどうかもわかりませんし。 ただし、身体の中には「金属インプラント」が入っていますので、それが完全完璧に一生何事もなく過ごせるという保証もありません。ですから、定期的に先生に診てもらうことが必ず必要です。 でも、金属インプラントが入っていても、生活、結婚、出産には問題ない。と考えていただいて大丈夫です。
こうして書いていてやはり思いますことは、いま現在の角度がどの程度なのでしょう。ということです。
大きな枠でえいやとくくってしまいますと、もし、55度以下ならば、その角度のままでうまくすれば、進行具合も少なく、上記に書いたよりも、もっと楽な生活が送れる可能性は高くなります。
もし、60度を超えているようでしたら、今後1~2年で、70度程度まで進行する可能性はあり、それは手術するという選択にならざる得ないと思います。
進行のパターンというのがあります。それは現在の角度と年齢に相関するものです。
それをベースにして、上記のような、幾つかの「シナリオ」を実際に紙に書いてみて、お子様と話しあわれてみてはいかがでしょうか。 一番大切なのは、お子様自身の「覚悟」だと思います。自分のこれからの人生は自分で決める、決めなければならない。ということを「学ぶ」のも今という時期ではないでしょうか。
手術に「完全無欠な安全」というものはありませんが、でも、そんなに怖がるものでもありません。ということは言えると思いますので、「手術=怖い」という心理だけで結論はだされないほうがいいと思います。
ひとつだけ付けくわえさせていただきますと、手術をする病院が、ちゃんと手術中の神経モニターを実施しているか、ということは確認されて下さい。脊椎の手術でもっとも避けられるべきことは、脊椎/神経への損傷です。やっています、と答える病院でも、実態としてはやってないところもありますので、そういう点は皆さんのほうから、きっちりと質問されたほうがいいと思います。
august03
☞august03は、メディカルドクターではありません。治療、治療方針等に関しまして、必ず主治医の先生とご相談してください。
医学文献の拙訳を提示しておりますが、詳細においてはミスが存在することも否定できません。もしこれらの内容で気になったことを主治医の先生に話された場合、先生からミスを指摘される可能性があることを前提として、先生とお話しされてください。
☞原因が特定できていない病気の場合、その治療法を巡っては「まったく矛盾」するような医学データや「相反する意見」が存在します。また病気は患者さん個々人の経験として、奇跡に近い事柄が起こりえることも事実として存在します。このブログの目指したいことは、奇跡を述べることではなく、一般的傾向がどこにあるか、ということを探しています。
☞原因不明の思春期特発性側弯症、「子どもの病気」に民間療法者が関与することは「危険」、治療はチームで対応する医療機関で実施されるべき。整体は自分で状況判断できる大人をビジネス対象とすることで良いのではありませんか?
こちらのブログで勉強してまいりました。不安でいっぱいでしたが、勉強することで頭がおかしな方向にいくことがなくここまでこれたのは本当にaugust03様のお陰と感しゃしております。残念ながら、娘は進行性でやはり手術をすることになり、この夏休みを計画しています。先日のお話に神経モニターのことが書かれてございましたが、娘が通っている大学病院では、神経モニターはまだ使用していないけど、心配ないという説明でした。しかし不安になり、august03様にお聞きしたいと思い、書かせていただきました。神経モニターがないとどういうことが起こるのでしょうか。時間も迫っており、病気が見つかったとき以上に不安でしかたありません。よろしくお願いいたします。
中2の娘の母
そこで今日は、どうしてもaugust03様に御意見が聞きたく、投稿させていただいた次第です。
以下、今までの経過です。
中2の春、腰痛がするので整形外科に行ったところ、機能性側湾と言われ、その後2年間放置。
この間も度々腰痛に悩まされました。
しかし、姿勢を正せば…と、自分に言い聞かせていました。
高1の5月、X腺検診に引っ掛かり再度整形外科を受診。
この時既に40゜で、大学病院の専門医に紹介されました。
そして、先天性脊柱側弯症と診断されました。
第5、第11胸椎が癒合椎で、両方、三角形の脊椎が癒合して台形のようになっています。
そしてまた2年経った今、49゜になり、腰痛や背中の痛みに耐えられなくなり、3年生になってからは数えるほどしか学校に行けていません。
元々、父親が別の原因で腰痛を持っているので、そういう体質なのか、1年、2年の時も頻繁に腰痛がありました。
しかし、3年生になってからは比べものにならないくらい酷いです。
かかりつけの整形外科医も側弯が間接的に影響しているとおっしゃっていました。
角度的にも、いずれ手術は必要になると思い、休学して手術することを検討しています。
そして、近日中に専門医のところに行くつもりなのですが、専門医は今まで側弯と腰痛の関連を認めてくれませんでしたが、手術を懇願したらしてもらえるのかどうか不安です。
それで側弯について色々調べていたところ、このブログにたどり着きました。
高3で先天性で49゜で胸椎に癒合椎が2つある側弯の私が手術することに対する、august03様の御意見をお聞きしたいです。
どうかよろしくお願いいたします。