~step by step~[ 側弯症ライブラリー]患者の皆さんへ

側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

病院選択のひとつのヒントとして  側弯症学会プログラムより

2009-11-28 11:17:27 | 側弯症専門医師



医療情報として

添付画像は、11月27-28日東京で開催されている側弯症学会のホームページです。
URLは、下記にて
http://www.congre.co.jp/jss09/contents/program.html

学校検診等でお子さんが側弯症の疑いあるので病院で検査を受けるように、という
指示をもらっても、どこの病院にいけばいいかわからない。というのがお母さん方
にとっての最初の壁だと思います。

どこの病院にいくべきか、についてのひとつの目安は、

 「側弯症学会ホームページに掲載されている病院リスト」
  http://www.sokuwan.jp/
 「脊髄脊椎学会ホームページに掲載されている病院リスト」
  https://www.jssr.gr.jp/jssr_sys/shidoi/listInitTop.do

を参照する。という方法があります。

少なくとも、ここに掲載されていない病院の整形外科にいくことは時間をロスする
ことになりかねませんので、まず第一選択としては、可能な限りリストに掲載され
ている病院の整形外科を訪れるのが良いと思います。

ただし、ひとつご注意申し上げたいのは、このリストの中には、側ワン整体と提携
している医師ですら、登録できる。という盲点 (欠点?)がある、ということです
A医師などはその典型といえるでしょう。

さらに調べる方法として、今回ここにご紹介した学会プログラムを参照する。
という手法もあります

プログラムはPDFでダウンロードできるようになっていますので、ネットから消えない
うちにダウンロードされることをお勧めします。

全国に多数ある病院とはいえ、その全ての病院がアクティブに研究活動をしている
わけではありません。もちろん、研究活動がイコール患者さん(ここではいまこれを
読まれている方を想定しての言い方をしています) にとっての利益に繋がるもの
でもありません。学会発表にまでは忙しくて手が回らないけど、患者さんにとって
最善の治療を尽くされている先生がたは大勢おられます。
ただ現状においては、そのような医師をどうやって探したらいいかは、情報網として
整備されたものはありません。

そこで、残る手段として活用できるのが、この学会プログラムです。
これをダウンロードしてご覧になれば、すぐにおわかりになると思いますが
そこに掲示されている先生の名前で、聞いたこと、目にしたことがある、という
先生の名前に気付かれることでしょう。
とくに、「座長」として名前が掲示されている先生は、いわば現在の国内における
この分野におけるトップクラスの先生がた。という見方をすることができます。

そのような先生がおられる病院で働いている若い先生がたは、その先生の知識、
技術を学ばれて、次の世代を形作る先生方といえます。日常においては、その先生
がたが皆さんに直接接して日々の治療や説明などに努められていると思います。

もうひとつは、これは専門的なものになりますが、発表されている内容を見ると
どういう分野に注力しているかがわかります。こどもの側弯症を多く診ているのか
あるいは、大人の側わん患者さんを多く診ているのかとか。

また、先生がたの大学系列を知ることもできます。
日本は、いまだに大学の医局を中心とした医療体制が組まれていますので、
どの先生がどこの大学の出身であるか、ということが、治療のさいにも、少なからず
影響してくることがあります。
極端な言い方をさせていただくならば、最終的には○▽大学に紹介状を書いてもらう、
というような流れになる、という風にご理解ください。


整形外科ならどこにいっても同じだろう、とは考えないでください。
先生がたにはそれぞれ大学で学ばれてきた「分野」があります。得意な分野と
得意とはいいきれない分野があります。専門外来を設けているのはそれを患者さん
に明示しているわけです。
とはいいましても、専門外来を掲げていれば安心かといえばそうでもないのが
残念ながら、いまの現状だと思います。

その専門外来にいってみて、実際に自分の目で確かめてみるのが一番でしょう。
大勢の患者さん(こども達)で長時間待たされる状態にある、というのが最も確実な
判断材料になると思います。
待つのはたいへんですが、それだけの患者さんが集まってくるということは
それだけの評価が患者さんがたの中にある。ということの証拠なのですから
待つことも治療のうちと考えて、待っているあいだに患者さん(お母さん)どうしで
交流を持つことを試されてはどうでしょうか。


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