パイレーツ・オブ・カリビアン、観て来ました！
いよいよ大詰め。なかなか見所満載で、娯楽大作っていうだけじゃなくって大航海時代の歴史やギリシャ神話なんかも下地にあってより一層楽しめました。
中でも興味深かったのが、カリプソにまつわる話です。
カリプソ・・、カリプソ・・、？う～ん、どっかで聞いたような・・。
そうだ！カリプソ号や！カリプソ号に乗ってたのは・・、クストー！
ジャック・イブ・クストー！海洋探検隊、海洋学者。クストー船長！確か、昔TVでやってたなあ・・。懐かしい。
それから、カリプソといえば、スチールドラムのリズムが・・。そう！ジュラシックパークの前でやっていたショーだ！ドミンゴさんと一緒に踊ってたなあ・・。
カリプソ音楽に「ジーンとダイナ」っていうすごくヒットした曲があるそうで、この曲を歌ってたのが、なんとマイティ・スパロウさん！で、ジャック・イブ・クストーさんとマイティ・スパロウさんが合体したら・・、なんと、ジャック・スパロウになりました！
ところで、有名なホメロスの叙事詩オデュッセィアに、海の精霊カリプソが出てきます。トロイの木馬作戦で勝利した智将オデュッセウスが、海神ポセイドンの怒りにふれ、長い長い苦難の航海をするっていうお話です。
航海の途中で、オギュギア島のカリプソの館で故郷に思いを馳せながら数年暮らしたオデュッセウスは、不死の身に変えるから一緒に暮らそうというカリプソの願いを叶えることなく、再び故郷へ帰る苦難の航海に旅立ちます。また冥府への航海の場面では、死者となって彷徨うたくさんの亡霊たちを目にします。
この辺りのギリシャ神話を知ってると、映画がより一層面白くなるなあって思います。
もう一つ。ヘラクレスが九つのヘビの頭を持つヒュドラと戦ってるとき、大きなカニの化け物が現れます。この大きなカニの化け物は、嫉妬深いヘラがヒュドラに加勢するために送り込んだのですが、そんなに強くなかったのでヘラクレスに踏み潰されてしまいます。哀れに思ったヘラが天の星にしたのが、カニ座なんだそうです。映画では、巨大になったティア・ダルマから、ドバーっとカニが出てきます。というよりも、もともとカニの集合体だったのかなあ。迫力あるシーンでした。
カリブの宗教は、奴隷として連れてこられたアフリカの人達が信仰していたブードゥー教。
謎のブードゥー教の予言者ティア・ダルマは、カリプソとブードゥー教と航海に欠かせない星空の神話が見事にリンクした存在だったんですね。でもって、カリプソには、“すっかり隠す”っていう意味があるそうです。カリプソが隠していたのは、嫉妬深いヘラの象徴、大きなカニの化け物だったのかな。
一方、映画では冷淡な悪役側として描かれているのが、損の無い取引を目指す世界で初めての株式会社、“東インド会社”。
ベケット卿が行った、貧しいがゆえに海賊となった人たちへの容赦ない弾圧は、今も昔も変わらない格差社会のルーツかも。
いろいろと見所満載の楽しい映画でした！
イラストは、“学校へ行こうＭＡＸ”でオーランドブルームをメロメロにさせていた、天才エレクトーン少女れいちゃんを描いてみました。
めちゃくちゃかわいかったです！とってもユニークで、面白かったです！味のある先生も面白かった（笑）
続編の映画出演の話も出たりして。本当に出来たら、是非観に行きたいですね（笑）
前回のデッドマンチェストのブログ記事
ジョニー・デップのイラスト
久しぶりにたっぷり書いたなあ・・
（笑） |
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