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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

教育の質とは

2012-07-06 10:39:10 | 世情
先日のニュースで、県内の某小学校の教師が、

児童の更衣室として使っていた図工室に、

ビデオカメラを仕掛けて、盗撮をしていたことを報じていた。



そして、きのうは、大津市の中学2年生の男子が、

いじめによって自殺し、その後の市や警察の対応を巡る問題が

取り上げられていた。


近年、教師をめざす若者が減ってきたという。

ちょうど今の時期は、教師をめざす大学生たちが、

実際に学校で、教育実習に挑戦している時期でもある。


私の孫も、いま小学校でお世話になっている。

いま、学校では何が起こっているのか。


教師の不祥事、こども同士の“いじめ”、傍若無人の

“モンスターペアレンツ”などが、ニュースで報じられる。

でも、そのような表面的な事象はたびたび報じられても、

学校の教育体制の問題点や教育内容や教師の質といったような

本質的な問題が論じられることはほとんどない。

学校にも、“週休二日制”が取り入れられ、「ゆとり教育」が

掲げられたが、もうその看板も降ろしてしまった。

「ゆとり教育」についての総括も、反省もない。

子どもの「学力低下」という言葉だけが、独り歩きする。


大津市で起こった、生徒の自死事件のことが報じられている。

市の教育委員会は、すぐに当の中学校生徒に対して、

アンケート調査を行なっている。

事前には、この事件の説明を行い、秘密厳守のもとで、

生徒たちの生の発言を聞いたのだろう。

その中身も一部は公表されている。

でも、隠されていたものもあった。

「毎日昼休みに、自殺の練習をさせられていた」

「死んだ動物を、無理やり食べさせられていた」



本当に、こんなことが学校の中で起こっているのか。

私は、信じられなかった。


“みんな平等に”

運動会で、1番、2番という順位をつけることを止めた。

教室では、給食の残飯が出ないクラスには、

褒美の“シール”がもらえるという。

足の速い子、遅い子。

体のでかい子、小さい子。

野菜が苦手な子、固いものがかめない子。

食べることが速い子、時間のかかる子。

「あなたが給食を残したから、いつまでたっても、
 シールがもらえないのよ」

子どもたちに、一定の到達度を求めることは、

教育の一つの目的ではある。

でも、みんなが「同じ」であることが、はたして、

“平等”ということなのだろうか。


「みんなちがって、みんないい!」

個性を尊重し、それを伸ばす教育って、何だろう。


そして、もう一つ言いたい。

子どもたちは、国や社会や地域や、そして大人たちが、

保護し、守っていく義務があるということ。

先生たちは、一度失敗しても、次にやり直せばいいのだが、

子どもたちは、躓いたが最後、二度とやり直すことは

できないということを。



広島ブログ いつも、ありがとうございます

私も、そんなに偉そうにいえる立場ではありません。

20数年の教師生活の反省を踏まえて、

あえて、言わせていただきました。

国会では、土曜日が祝日と重なった場合の振り替え休日なるものを

考えているとか。

他に、やることがあるだろ!

国会議員の質も、ここまで来たのか、っていう感じです。
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