多くはいらない

僅か今日一日の　旅路にも

浮世の風は吹いていた

苦難の渦も　巻いていた

立てようなら　腹立つことは　山ほどあった

言おうなら　不足を言う因も　ウンとあった

泣こうなら　泣くべきことは　イヤほどあった

しかしさほど腹も立てず　愚痴も言わず

泣きもしないで　愉快にすごした

希望に燃え立ち　感謝に溢るる

とてもたのしい一日だった


多くは　いらない

　　(日々の糧より)


３．１１．がまた来る。

あの震災から、２年。

被災地の復興は、遅々として進んでいない。

急速に進む少子高齢化と人口減少。

某先生から聞いた。

人口が減少して、栄えた国は過去に例がない、と。

日本経済のもっとも重要な基盤が、

今、揺らいでいるのではないか。

いつまで、仮設住宅に住まないといけないのか。

いつになったら、故郷へ帰れるのか。

決して、多くはいらない。

少しでいいから、

被災地に、“力”がほしい。



　
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