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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

御正忌報恩講

2013-01-18 20:11:38 | 日記

「お番」の晩は雪のころ、

雪はなくても暗のころ。


くらい夜みちをお寺へつけば、

とても大きな蝋燭と、

とても大きな火鉢で、

明るい、明るい、あたたかい。


大人はしつとりお話で、

子供は騒いぢや叱られる。


だけど、明るくにぎやかで、

友だちやみんなよつてゐて、

なにかしないぢやゐられない。

更けてお家へかへつても、

なにかうれしい、ねられない。


「お番」の晩は夜なかでも、

からころ足駄の音がする。


(報恩講:金子みすゞ)


きのうときょうの二日間、自坊での「御正忌報恩講」の

法座を勤めさせていただきました。

本来なら、ご命日の16日にしなければならないのですが、

ご講師の都合で、どうしても16日の前後になります。


上の詩は、金子みすゞさんが子どものころの、“報恩講”の

様子を描いたものです。

本当に、ゆったりとした、人々の生活ぶりが手に取るようです。


そんな時代とはちがって、今の時代はなんと性急なことか。


アルジェリアでは、大変な事態になっています。

アルジェリア軍隊が人質の安全に十分配慮せずに作戦を強行した

ことに対して、人質となった当該国からの批判が強まっています。

国内では、橋下市長が、桜宮高校の体育科の入試を中止しろとか、

教員全員を配置転換させるめどをつけろとか、肝心の生徒たちの

思いをそっちのけで、行政の独断専行が進んでいるようです。


「歩」という漢字を調べてみました。

「止(とめへん)」の下に「少ない」と書いて、「歩む」と読みます。

「止」とは“とどまる”とか“たちどまる”の意味です。

戦後の民主主義教育の「歩み」が、今のことだとしたら、

一時しのぎに、臭いものにはフタみたいなことでは、

将来のものは、なかなか見えようもありません。

「歩歩」というような熟語もあります。

ゆっくり、立ち止まりながら、一歩ずつ、まわりをしっかりと

見渡しながら、

そんなにあわてず、少しずつ、行きましょうよ。


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