
今朝早く、また、電話が鳴りました。
これは、お坊さんの宿命です。
朝を待って、ご家族の訃報をお知らせくださるのです。
こっちも、受話器をとる前から、気持ちが一変します。
金曜日の夜から、三日間、
お通夜・葬儀・還骨(初七日)法要と、三人の方のお別れに
接しています。
そして、今朝のことです。
あすまで、4人の方のお葬儀をお勤めすることになりました。
3日連続ということも、住職になって初めてですが、
4日連続になろうとは、。。。
私たちにとっては、4回のお別れをさせていただくということですが、
大切な家族を亡くされた方にとっては、一回きりのお別れ。
だから、私に粗相がないようにと、とても気分を遣います。
お坊さんって、本当につらい仕事なんです。
若くして亡くなられたお父さんのことを、嗚咽をこらえながら、
お聴聞をされている息子さんのお姿がありました。
-----------------------------------------------------
“みのもんた”の記者会見の様子をテレビで拝見しました。
「被害者の父」を見事に演じてました。
それも70分ですか。
それにつきあったマスコミ陣もご立派。
子どもの社会復帰より、自分の職場復帰が大切な御仁ですか。
フラッシュが焚かれる中、笑みをも浮かべながら語るあの方は、
異様でした。
何かにとりつかれたように、何かにしがみつくように、
今まで生きてきたことの、意味とか、つらさをすべて、
おろそかにしてしまっている姿に、なぜか、悲しみも
感じました。
こういう形で、父を失うことになった二男さんの悲しみが
伝わってきます。
-----------------------------------------------------
そんなとき、Yさんがおいでになりました。
Yさんとは、2年前からのおつきあいです。
もちろん、男同士の。。。。
みのもんたの話もしました。そして、
食べ物の話になりました。
Yさんは、自分で料理もされる方。
「嫁さんより、僕の方が料理は上手いんです。
自分が好きなものを、自分で作って食べることって、
罪はないですから」
Yさんの言葉には、いつも、キラリと光るものがあります。
どこかのホテルチェーンでしたか、食材の偽装というか、
そんなことがありましたね。
自分で選んで、自分で作って、自分で「美味しい」って味わう。
そうですよ。
これですよ。
-----------------------------------------------------
僕の父が亡くなったとき、通夜では、涙が止まりませんでした。
最後、通夜が終わって、お礼の挨拶をするとき、
「どうして、こんなに、涙が出るんですか」と、
最初に言いました。
いつも、僕のことを気に掛けながら、喧嘩をしながら、50年
生きてきて、いま、ドロドロとした親子の繋縛から解き放たれて、
自由自在の身になった父に、僕は、ほっとしたのでしょう。
もうすぐ、父の命日が来ます。
あすもまた、ひとりのお父さんのお別れに行って参ります。
称名

きょうも来てくださって、ありがとうございます
これは、お坊さんの宿命です。
朝を待って、ご家族の訃報をお知らせくださるのです。
こっちも、受話器をとる前から、気持ちが一変します。
金曜日の夜から、三日間、
お通夜・葬儀・還骨(初七日)法要と、三人の方のお別れに
接しています。
そして、今朝のことです。
あすまで、4人の方のお葬儀をお勤めすることになりました。
3日連続ということも、住職になって初めてですが、
4日連続になろうとは、。。。
私たちにとっては、4回のお別れをさせていただくということですが、
大切な家族を亡くされた方にとっては、一回きりのお別れ。
だから、私に粗相がないようにと、とても気分を遣います。
お坊さんって、本当につらい仕事なんです。
若くして亡くなられたお父さんのことを、嗚咽をこらえながら、
お聴聞をされている息子さんのお姿がありました。
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“みのもんた”の記者会見の様子をテレビで拝見しました。
「被害者の父」を見事に演じてました。
それも70分ですか。
それにつきあったマスコミ陣もご立派。
子どもの社会復帰より、自分の職場復帰が大切な御仁ですか。
フラッシュが焚かれる中、笑みをも浮かべながら語るあの方は、
異様でした。
何かにとりつかれたように、何かにしがみつくように、
今まで生きてきたことの、意味とか、つらさをすべて、
おろそかにしてしまっている姿に、なぜか、悲しみも
感じました。
こういう形で、父を失うことになった二男さんの悲しみが
伝わってきます。
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そんなとき、Yさんがおいでになりました。
Yさんとは、2年前からのおつきあいです。
もちろん、男同士の。。。。
みのもんたの話もしました。そして、
食べ物の話になりました。
Yさんは、自分で料理もされる方。
「嫁さんより、僕の方が料理は上手いんです。
自分が好きなものを、自分で作って食べることって、
罪はないですから」
Yさんの言葉には、いつも、キラリと光るものがあります。
どこかのホテルチェーンでしたか、食材の偽装というか、
そんなことがありましたね。
自分で選んで、自分で作って、自分で「美味しい」って味わう。
そうですよ。
これですよ。
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僕の父が亡くなったとき、通夜では、涙が止まりませんでした。
最後、通夜が終わって、お礼の挨拶をするとき、
「どうして、こんなに、涙が出るんですか」と、
最初に言いました。
いつも、僕のことを気に掛けながら、喧嘩をしながら、50年
生きてきて、いま、ドロドロとした親子の繋縛から解き放たれて、
自由自在の身になった父に、僕は、ほっとしたのでしょう。
もうすぐ、父の命日が来ます。
あすもまた、ひとりのお父さんのお別れに行って参ります。
称名


きょうも来てくださって、ありがとうございます