かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

始中終 事の続きは・・・・・・・

2012-01-19 19:56:29 | 始中終 事の始まりは
「それ、人間の浮生なる相をつらつら感ずるに、

おほよそはかなきものはこの世の始中終、

まぼろしのごとくなる一期なり」(白骨の御文章 冒頭)


私が、このブログを再開して55日になる。


そもそも、事の始まりは、親鸞聖人750回大遠忌の年にあたる

昨年のことだった。

昨年の四月から、本願寺で、全国各地で、大遠忌法要が始まるその直前、

3月11日、東日本に未曾有の大災害が起こる。

その1週間前の3月3日には、私のお寺の前総代長さんが亡くなられた。

そして、あとでわかったことだが、3月12日には、私の親友が60歳で

亡くなった。

「自分は、なにをすればいい?

 こんなことをしてていいのか?」

それまで続けていたブログの更新をやめた。


9月の本願寺参拝を済ませた頃から、自分の体の異常に気づいた。

障害を持っている弟の介護の疲れも、体に襲いかかる。

10月、2年待った甲斐があって、弟がやっと介護施設に入所

できたのだが、体の変調は続く。

来年の1月16日には、自坊での750回大遠忌法要が待ち受けている。


そんな中、新屋 まりさんと不思議なご縁ができたのだ。

“新屋さんって、いったい、どんな歌い手なんだろう。

 彼女の生きざまを知りたい。歌にかける思いは何だろう”

そんな思いで、ブログを始めた。

新屋さんのブログに刺激されたことは言うまでもない。


そして、1月16日が終わった。


僕の始中終のプロローグは、もう終わった。


では、始中終 事の続きは・・・・・・・


災後元年から、今年は災後二年目になる。

復興の第一歩だ。

そして、750回大遠忌後の自分は、坊主として、どう生きていくのか。

今年で、64歳になる自分。


この世の、始中終 事の続きは・・・・・・・

自分は、今から老病死の道を、まっしぐらに突き進む。


法要の最後に読んだ、親鸞聖人のご消息の言葉が、今聞こえてくる。

   この身は
    いまは
       としきはまりて
       さふらへは
   さためて
     さきたちて
   往生し
      候はんずれは
   浄土にて
     かならす゜かならず
   まちまいらせ
     さふらふへし



皆さん、もう少しだけ、

 この私に、お付き合いくださいませ!
 
 



広島ブログ いつも、ありがとうございます

 始中終 これは「しちゅうじゅう」と読みます。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 耳が二つに口一つ | トップ | 800年の時空を超えて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

始中終 事の始まりは」カテゴリの最新記事