かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

年寄りの冷や水【自爆編】

2011-12-16 16:22:33 | 日記
         私が初めて口にして
         こんなに美味いものが、この世にあったのか
         と、私をうならせたのは、このアップルパイ!
         でも、久しく、坊守のアップルパイを
         口にしてません(笑


「年寄りの冷や水」とか「老婆心」とか、

とかく年寄りのおせっかいは、みんなから嫌われる(笑

なのに、だ!

僕は、また、やってしまった。


きのうは、坊さん仲間のちょっとした会議があった。

全員で10名ほどだが、歳の上から行くと、私は上から2番目の

年長者になった。


2時間ほどで終わったのだが、いつものとおり、帰路につく頃には

また、落ち込むのがいつものパターン。

年寄りの冷や水は、普通は、若者にぶっ掛けるもの。

自分で自分の頭に冷や水をぶっ掛けてしまうのが、僕のパターン。

「あんなに余計なことは、言わないでよかったのに。

 なんで、あんなことまで、言ったんだろう」

口は、災いの元って言うのにね。


会議を終わって、数人で会食をした。

僕は飲めないので、ウーロン茶で乾杯。

頭から冷や水、お腹は冷たいウーロン茶で、全身が氷みたいになっている(笑


9時すぎに帰路に着く。

家に帰ると、冷えた体が熱いお風呂に入りたいという。

「お風呂に入るよ」


裸になって、浴室に入ったとたん、ブルブルッときた。

やばい!

いつもの悪寒だ。

そんなときは、必ず夜中に高熱が出る。

若いときは、一晩のうちに、熱が、

頭からお腹へ、そして、腰から足先まで、一気に通り過ぎる。

一晩で、熱は下がるのだが、

でも、歳をとってからは、それが2、3日かかる。

覚悟をした。



広島ブログ いつも、ありがとうございます


午後から、印刷を注文していた年賀はがきを取りに出かけた。

帰ってみると、

「この方が、あの習字の先生よ」

以前に紹介した、御歳96歳の習字の先生が見えられ、

母親、坊守と居間で歓談中だった。

頭髪は黒く、背筋はまっすぐ、淡い口紅をつけて、96歳には到底見えない。

「もう、歳なのでね。習字教室をやめようと思いましてね。

 始めたばかりなのに、お孫さんには、申し訳ありません」

ああっ、そうだったのか。

「12月の月謝も一緒に」と言ったとき、「まだ先のことは、

どうなるかわかりませんから」とおっしゃったのは、このことだったのか。


96歳にして、この、はっきりとした口調と確かな記憶と知識。

小さな文字も、めがねなしで、読めるんだとか。


結局、うちの孫二人だけは、もう少しの間特別に指導していただくことに

なったのだが。


今度は、うちの孫二人、

もう、半分、ケツを割っているのに、さぁて、これからどうなることか。


まだ先のことは、どうなるかわかりませんから。

今度は、二人の孫の爺やが、こう言う羽目になってしまった。



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