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お母さんピアノを弾いてください

優しい母が認知症、強制入院。介護で体を壊し退職。弟とのメールのやりとり、詩や短歌で介護の現実を紹介していきます。

くすりの反動

2008-11-01 23:50:01 | Weblog
 薬を変えたことの反応としか思えない、、、。

 医者にどんなに話しても、以前の薬は処方しない、母の症状は一気に悪化する。

 毎日家に帰ると、兄弟で電話の発信履歴を調べる。
 
 ご近所だったり、警察だったり、消防だったり、親戚だったり、、、。

 すべて、確認して事情を話して謝ったり、理解を求めたり、、、

 毎晩、家に帰ると鍵がなくなった、財布を取られた、、、それで家中探す、、夜中にパトカーや消防車を呼んでしまう。

 家が安らぎの場でなくなった。

「家族で抱え込まない」

 当たり前すぎる、意見、、、だがどんなに相談しようと、関係機関に行こうと、夜は家族しかいない。日中は母は一人なのだ。

 そんな単純なことを学者や評論家、国家の担当部署、議員は理解してはいない。

 もちろんそういう状況を学校でも話した、、、、しかし、、、、全く理解してもらえていなかった。

 校長や学年主任、教頭にとっては、介護休暇を取らせることなど、全く念頭にない。ねぎらいの言葉など一つもない。

 この間テレビ放送されたが、弟が包丁で刺し違えをしようとしたのもこの頃だ。

 そんな状況下、学年の一人の女性が療休に入ることになった。だから臨時の担任になれと言われた。
 
 もっとも激しい症状の時、帰宅時間がさらに遅れる。
 しかも、32歳で教師になったから、20年後たったこの年が「リフレッシュ休暇」の年だった。 

 同じ時期に採用された、部活のも一人の顧問は
「権利を行使しますから、1週間休みますから。」
と卒業式が終わると休んでしまい、その間部活もすべて私が行うことになった・

 教頭いわく
「来年3年生でしょうから、一年間延ばせますから、来年リフレッシュ休暇をとってください。」

 しかし取らせてくれたことはなかったし、同僚から休むことを妨害されることになる。

 療休を取る先生も、自分の病気が重たいからでしょうが、私個人に
「お願いします。」
の一言もない、、、。翌年この教師から逆切れされてしまうが。



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お母さんピアノを弾いてください

タイトルとなった「お母さんピアノをひいてください」は抒情文芸平成13年春季号に掲載されたものです。 オリジナルモジュールで設置したので、常に上に来てしまうのですが、詩の形が崩れてしまいます。 妄想の中に一日いて おびえ閉じこもる母よ 死ぬほど私は辛いのです 小学生から大学まで首席の母 数カ国語を話し、独学で弾くピアノ 簡単なメロディーはすぐに採譜してしまう母私には できすぎた母だった 高等文官の娘に生まれ 私にも明治流の武士の作法を教えた母 母よ、あなたは私には重かった 父が浮気症でなかったら あなたはもっと幸せでおおらかに私を育てたろうに 悲しみとやり場のない怒り 私はもう子供じゃない 母には私はまだ十五の子供に見えるらしい 二度目の童子となった母 母を悲しませまいと自分を殺して生きてきた少年時 代、青年時代 母よ時には恨みもあるのです 私は普通の人なのです、あなたの家族のようなエリ ートにはなれません それもあなたの悲しみの一つです 私は独りです、それもあなたには悲しみですか 両親の不仲が私を学習に集中させなくなったほとん ど上の空の授業、とうとう不安神経症になった私 荒れた少年時代、机も椅子もよく投げた 立ち直らせてくれたのはあなただった 母よそのあなたが目の前で狂ってく なぜ、なぜ、なぜと叫ばずにおられない 心優しき弟はけなげに母をいたわり料理を作る 他の親族は己の主義に走り、以来家には無関心 挙げ句の果てに「お前達でやれ」とはそれがあなた の主義が出した正義ですか 私だって弱いのだ、いや本当に私は弱いのだでも仕 事でも、家でも強い自分を演じてきたそうしなきゃ 誰があなたをはげませたでしょう 私の救いはどこにある 私を慰める人はどこにいる 二度目の童子となった母 もう一度ピアノを弾いてください 私は歌うから、、、、、、。