2019年秋に火災保険の保険料が値上げ!
私たちの住まいや家財を火災や水災のリスクから守ってくれる火災保険。
2019年10月から大手損害保険会社の火災保険料が引き上げられることになりました。
引上げ幅は地域によって異なりますが、全国平均で参考純率の改定を受けて+5.5%程度になると考えられ、多くのケースで保険料の値上がりになります。
今回の値上げには近年次いだ自然災害の増加が関係しています。
2018年は7月に西日本で大規模な豪雨災害が起こり、同年9月の台風21号・24号も各地に大きな被害をもたらしました。
このような大きな風水害が続いて起こると火災保険の保険金支払いが急増し、保険会社の収支を圧迫し保険料の値上げにつながります。
それでは、このような保険料の値上げに対しては、どのような対応策を取ればいいのでしょうか。
これまで火災保険の相談を受けた中で保険料軽減につながった例をいくつか紹介します。
①補償額(保険金額)が再調達価額(新価)以上に設定されていたケースがあります。
これは超過保険といって再調達価格を超えた金額は保険金の支払を受けられませんので、適正な保険金額に設定(減額)し直します。
②建物の地盤が安定した高台にあったり、高層マンションで水災リスクがほとんど考えられないのに水災の補償がつけられているケースも見受けられます。
水災危険を取り外せることが出来る保険であれば取り外す事を検討します。
③万が一の事故があった場合の保険金に免責(自己負担額)を設定したり、臨時費用金等の付帯費用を外したり・減らしたりします。
火災保険は住宅や家財が火事や災害に見舞われて損壊してしまったときに、生活基盤の再建に向けて再取得するための費用を補償するものです。
保険料の値上げはリスクに見合った費用の負担面からは致し方ない面もあり、保険料が値上げされるからといって災害リスクが高まるなかで火災保険に加入しないのは危険な選択肢です。
これを機会に火災保険の契約内容が適切であるかどうか確認してみてはいかがでしょうか。
【札幌 東海林】