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【 2060年には日本の人口は68%に 】
国立社会保障・人口問題研究所は平成24年1月30日、日本の将来推計人口を公表しました。これによると、今後わが国の人口は減少を続け2010年時点で1億2,806万人だったものが50年後の2060年には8,674万人、つまり半世紀で人口が68%にまで落ち込むものと推測しています。
心配なのは人口の総数だけではなくその構成で、低迷する少子化により生産者人口(15~64歳人口)が逓減し、反面で老年人口(65歳以上人口)が逓増しつづけます。これを人口構成比に当てはめてみると、65歳以上人口割合は2010年時点で23.0%、このあと増加を続け2060年には39.9%へと増加し、実に国民の4割が65歳以上という「超高齢化社会」が到来します。
これらの数値は日本全体の平均値でありますが、北海道の道央を除いた多くの地方市町村では、この数値を大きく超えたスピードで人口減・超高齢化社会が進むと考えられます。
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急を要するのは年金・医療・介護など社会保障制度の改革ですが、現行の制度をベースとした微調整では各制度の破綻は目に見えています。将来の人口構造を見越したあるべき制度を作成して、経過措置を経て現行制度とのひずみを解消するしかないと思っています。
緩やかな人口減少は環境や資源の保護、食料自給などを考えると悪いことばかりではありません。人口が減っても、経済的な豊かさだけではなく価値観を転換して心豊かに安心して暮らせる社会のありかたについても考えていかねばならないと思います。とはいえ、生産人口減の影響は大きく想像がつかない多分野にもわたっていくのでしょうね。 【金子】