私が主宰する春日井市にある絵画教室「あとりえPOPアートスクール」に彼、恒森将晃君がやって来たのは14年前。私が35才で、彼が中学1年生でした。
デッサンを始めて、みるみる上達していった恒森君。
でも、勉強が嫌いだった恒森君。
当時は「春日井の奇跡」と言われた美術科高校に合格し大学を目指しましたが、国公立油絵科一校にこだわった恒森君。
入試の結果は残念でしたが、今や自分でしっかり稼いで、個展を開き、公募展に何度も入選し、念願の画家として地に足つけて歩んでいます。
絵を描いていく。
その信念がぶれない恒森君は、例えば僕が持っている「美味しいものを食べたい」「面白い服を着たい」「かっこいい車に乗りたい」「旅行に行きたい」「たらふくお酒が飲みたい」「お金がほしい」なんて欲を、きっと一塊に「絵が描きたい」にして生きています。
欲の量は同じでも、煩悩が殆どの私と彼は「多分質が違うのだろうな」なんていつも思いますが、さてそれは羨ましいのか呆れているのか。
ちょっと悔しいのだけはわかっていますが。
彼が行きたかった大学を出た人で、地に足がついていない人は沢山います。
信念を無くした人も、夢を諦めた人も大勢いるでしょう。
「だから彼は大学に行かなくて良かった」ということは全くありませんが、もし大学に行っていたら、間違いなく今の絵は描いていません。
彼の人生の中で、今に納得していればそれが全てです。
さて。
そんな恒森君の第二回目の個展が今週木曜日から始まります。
本日はその搬入に行って来ました。
この個展のために2年費やして来ましたし、イメージを膨らませても来ましたが、その通り行くものではありません。
アートは得てして作り手の想像を越えて、嬉しいハプニングを呼ぶものです。
はい。
想像以上に鮮やかに、オシャレに彩られた空間は、緊張感と安らぎの相反するもので包まれました。
それは、きっと観る方の気持ち次第でどのようにも映るストレンジワールド。
奇妙で美しい異空間。
2015年一発目のハートフィールドギャラリー個展は、オーナー園部さんも唸るハイレベルなエンターテイメントになりそうです。
どうぞ皆様。
私のかわいい教え子であり、悔しい作家仲間である恒森将晃展の展覧会を、どうか御覧下さいませ。
宜しくお願いします。
恒森将晃展
ハートフィールドギャラリー
2月5日~15日
月火水休み
12時~18時
※写真は教室での制作風景、展示風景、名物搬入弁当風景。
※あとりえPOPは、春日井市にある絵画教室です。こどもコースは自由にのびのび絵画造形を楽しみ、一般コースは油絵、水彩画、デッサンなど、ご希望の画材を学んでいます。100%の合格実績を誇る受験コースも……………
あ、私嘘ついてましたU+203C
恒森君大学行っていませんU+203C
が、そんな時は私中村未生。100%フォロー致しますm(__)m
これからはほぼ100%と書いていきます(^-^;
恒森くんもどんどん進化してますねー。
観に行きます!
鳥居ちゃんも頑張って!
今年は恒森、鳥居、苅谷さんと、大切な「イズムを伝えた人」が個展を開きます。
楽しみだなぁ。