ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

2018年3月に東京でみたもの 3

2018年04月18日 | エキシビション(展覧会)

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 (国立西洋美術館)

ベラスケス7点が一挙来日、これは事件です。というフレーズで、なんとなく士気が上がる。
私と西洋美術館の相性はイマイチで、あのコルビジェの地下に下がってみる建築は、
朝イチじゃないと絶対ムリ。

構成は7つ。
芸術、知識、神話、宮廷、風景、静物、宗教。
それぞれのテーマをスペイン絵画がどのように描いてきたのかを辿る。よくまとめられた構成だった。

いろいろ勉強になるので、火曜サスペンスなら凶器になるなこれはという重さの図録も買った。
あとでノートちゃんと整理しないといけないな。

おもしろかったのはリベーラ。
老人の皮膚のたるみを描くのがうますぎてちょっと笑ってしまう。皮膚科かおぬしは(笑)

ベラスケスの描く軍神マルスも笑ってしまう。だいたいいつもイケてる若い男前なのに、ベラスケスのは
疲れた中年。もしやマルスも定年間近!?あー、こうゆう感じにマネはインスパイアされてしまって、
あの1863〜1865年のスキャンダルを巻き起こすんだなーと納得できた。
2011年はマネの勉強ばかりしてた山本。今日ベラスケスがこんなに観られたことも密かなマネファン
として嬉しい。

静物画もたくさん観られたし。
もうこのエキシビだけでも満足!!って今日はあと4つ展覧会行く予定。体力が、、、苦しい。




外に出たら桜🌸
ランチは東京都美術館で桜のランチをいただきましたー。限定30食って書いてあるのに、なぜかすんなりオーダーできてしまった。桜のタルタルソース??これがまた香りが良くて、幸せ🌸




ブリューゲル展 画家一族150年の系譜 (東京都美術館)


思い返せばブリューゲルにはいろいろな思い入れがある。わりとごちゃごちゃ細かく描かれた
凝縮された絵が好きで、ブリューゲルをたくさん観に行った。どうしてもブリューゲルの描いた
風景が見たくて、ベルギーのど田舎をさまよったり。

いちいち教訓じみたことを描くそのやりかたも結構好きだ。




〈鳥罠〉という作品。
鳥がエサでおびき寄せられ、捕まるという罠が地味に描かれている。それだけではなく、
楽しくスケートする人々もいつ氷が割れて落ちるかわからない。人生は常に危険と隣り合わせ。

同じ主題の版画に添えられた言葉。
「さあ、この絵から人々が人生をどのように滑るのかを学びなさい。ある者は愚かに、またある者は賢く、
それぞれの道を滑ってゆく。氷よりもはるかにもろい、この現世の上を」

ブリューゲル。せっかくイタリアにも2年行ったのに、一番感動し、自らの絵に取り入れたのは
旅の道中のアルプスの山々という(笑)
まあ、でも山本もそういう類の人間かもしれない。

音声ガイドの音楽も良かった。

ブリューゲルの長男次男はともかく、ひ孫の作品まで観ることができて、とてもよかった!!





科学博物館の人体展もとりあえずのぞきに行く。ガレノスさんやレオナルドからはじまり、、、
どんどん字と映像と標本出てくるー。

とりあえず時間がいくらあってもたりないので、体力のことも考えて素通り決定(*'ω'*)

キリンやゾウの心臓とか胃はやっぱりめちゃくちゃ大きかったなぁ。




アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝 (東京国立博物館 表慶館)

なんと本館もこのサウジの展示も2つ合わせてたったの620円で観られる!
びっくりしてチケットのお姉さんに2度聞きしてしまったわ。

今日は夜間開館で21時まで!ワクワク!
とにかく身体がしんどいだけ(笑)神戸とかなら1つエキシビ見たらクッタクタだもの。

最初は人類が幾度かの出アフリカを経て世界へ旅立つところから。なんと意外なことに、
アフリカから出た人々を迎えたのは「緑のアラビア」だったそうだ。
湿潤な時期があったと研究であきらかになっている。

人々はやがて交易をはじめ、都市文明も成立する。その交易で栄えたタールート島から
発掘された出土品の見事なこと!陶器やガラスもこれがBC4000!?みたいのもある。

聖書にも頻繁に登場する香料の交易でも栄える。ギリシャローマの古典資料では没薬や乳香などの
樹脂香料の産地である南アラビアは「幸福のアラビア」と呼ばれた。

その後イスラムが広まり、マッカ(メッカ)巡礼で栄える都市が登場する。
神の言葉、コーランを美しく書くための書の技術。これはすごい!本当に美しい。

美を求めるのは、神を求めるのと同じなんだなと思う。

やっぱりアラビアに行きたいな。
ルーヴルアブダビやシリア、イスラエルも行ってみたいし。






夜の東博がカッコよすぎた。本館がこんなに素敵に見えたの初めてかも。
ドームのある表慶館も夜は人がほとんどいなくて、我が物顔で歩けるという(笑)
すみません☺️

表慶館の美しさが大好き🌿






博物館でお花見を🌸 (東京国立博物館 本館)

毎年この時期の恒例スタンプラリー!桜をモチーフにした作品を観ながらスタンプを集めて、
記念バッジを今年もゲット!

桜の作品、というより他の展示も気になって、体力がすでに限界をこえてるけど
館内はすべて歩いてちゃんと鑑賞。



江戸時代にペリーの通訳した人の写真が気になりすぎて。ひとりで妄想。ペリー君の通訳で疲れて、
鶯谷の笹の雪あたりで豆腐食べながらお酒飲んでたりするのかなとか🍶
何人かの写真があるけど、やっぱり写真の威力たるや、肖像においては破壊的。
江戸の人がすごくリアルに感じられる。



平安時代の院派の千手観音もすごかったけど。光背が細かい〜。
飴細工のコンテストで優勝できそう!!



埴輪は安定の可愛さ!



広重の飛鳥山の花見の浮世絵もステキ。花見はできるわ、富士山は見えるわ、
江戸時代の人も楽しんでいるなぁ。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018年3月に東京でみたもの 2 | トップ | 2018年1月に東京で見た... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

エキシビション(展覧会)」カテゴリの最新記事