晴れときどき・・・

旧街道あるき、古戦場巡り、城攻め、図書館通いの4本立ての日々を綴ります。。

クサラへの道vol 3~Long And Winding・・・~

2013-11-12 07:29:17 | 紅クサラ
 出会いは突然やって来ました

 あの日、仕事帰りにぶらぶらと繁華街を歩いていたとき
デパートの入口にそのクルマは展示されていました

 軽自動車並みに小さなころんとしたまるでオニギリの様なボディ
もの凄く独創的な縦に並んだテールランプ
笑いかけてくるような話しかけてくるような
なんとも不思議な佇まい・・・

 一目惚れでした

どうしても、たとえその車が、聞き慣れないメーカーで、
フランスの車で、ハンドル左側に付いていたとしても、
諦めきれませんでした

 一年間、当時出来たばかりのディーラーに通いつめ、
現行のモデルの在庫があと数台しかないと聞き、
思い切って銀行に借金までして、私はその車を手に入れました

 納車のお祝いに自分で買った、の四色に色分けされた
の派手なステアリングを装着した私の赤いサンクは、
本当に可愛かったのです

 小さなどうってことないエンジンなのに、
700キロしかない軽い車体のせいで、
とてもきびきびと小気味よく走りました

 黄色いヘッドライトはパリの街灯の色に合わせてあります
ハンドルの真ん中ではなくて、ウインカーの横にあるレバーで
鳴らすクラクションファァーンといい音色がしました

 エアコンは効かずドアの隙間から雨漏りもしました

 でも、この車を運転しているとそれだけで、笑顔になれました

 サンクと一緒に何処へでも出かけました
津和野まで一人旅に出かけたり、
Bzの「Bad Communication」を聴きながら
夜中の高速を走り回ったりしました

 しまいには、ディーラーに頼まれて、
雑誌の広告に車と一緒に出たことも・・・

 駐車場に停っている自分のクルマを見ると、
「待たせてごめんねー」と駆け寄りたくなるほど、
私はこの車を愛していました

 誰にでも、忘れられないクルマってあると思います。
私にとってはこの車がそうです。

 ルノーサンク OHV FF1721CC 


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