晴れときどき・・・

旧街道あるき、古戦場巡り、城攻め、図書館通いの4本立ての日々を綴ります。。

ゆく年くる年・・・。

2013-12-31 23:00:42 | 日記
 あと少しで2013年も終わりですね。

 週末から冬休みに入り、
あわててごそごそとお掃除に取り掛かっておりました。
晴天続きの茶畑地方、おだやかな年越しです。

 思えば2013年。
元旦から雪の中東海道を水口宿から草津まで歩きました。

 満開の桜を鳥取城で見物し、
新緑の中伊勢神宮の別宮を巡りました。

 真夏の暑さの中、三条大橋にたどり着き、
翌週には保土ヶ谷から日本橋まで歩いて、
遂に東海道を歩き切りました。

 その節は沢山の皆様に励ましのお言葉を戴き
どれだけ力づけられたかわかりません。
本当にありがとうございました。

 秋は関が原の戦跡を歩き、
また念願の「琵琶湖疎水」も
大津口から鴨川まで辿ることができました。

 しばらく「東海道ロス」とも云える状態が続き
停滞しておりますが、
新しい年が明けるとともに、気分を変えて
少しずつまた動き出そうと思っています。

 更新も出来ないまま放置状態のブログにもかかわらず
それでも毎日のぞいて下さる方の足跡が
私の支えでした。

 心から感謝申し上げます。
文字通り「晴れたり曇ったり」ですが、
ぼちぼちでも続けていけたらと思っております。

 一年間、本当にお世話になりました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



 

クサラへの道・終~Long And Winding・・・~

2013-11-18 07:52:40 | 紅クサラ
 クルマを選ぶとき、
私はいつもそのクルマとともに過ごす生活を想像します。
一緒に過ごす生活が透けて見えない車は
どんなに凄いスペックでも、燃費が良くても、お買い得車でも、
候補から外すことにしています。

 私にとってクルマは友達であり、相棒であり、
時に、アテもなく走ることでストレスを解消し、
ふと一人で思索にふける場所を提供してくれる貴重な存在です。
(なんちゃって・・実は一人カラオケBOXと化していますが・・・)

 今年も東京モーターショーが開催されます。
夢の車もエコを避けて通れません。
電気自動車、自動運転車、ブレーキ制御車・・・。

 その内にガソリン車は完全に駆逐されていくかもしれません。

 それでなくても、もうこれまでのように
気まぐれにクルマをどんどん乗り換える事は
不可能になっています。

 いや、正直言うと、次に乗り換えたいと
思うクルマにこのところ出会っていないのです。

 私は生涯において、何歳まで自分のクルマを運転出来るでしょうか?
あと何台、クルマを所有出来るでしょうか?
そして、クルマという友人を失った後、
自分はどんな暮らしをするのでしょうか?

実はもう、クルマが夢や希望を見せてくれる時代は、
とうの昔に終わってしまったのかもしれません。

 そんなことを、最近触媒装置の調子が怪しく、
ガラガラとお上品そのものの音を出すようになった
ルージュの剥げかけた紅クサラを走らせながら、考えました。

 そろそろタイベルもダイナモも換え時だよなぁ・・。マジか・・・。

クサラへの道vol 8~Long And Winding・・・~

2013-11-17 09:18:04 | 紅クサラ
 ほぼ物々交換で私の愛車となったシャンソン君でしたが、
これは正直、をしたのか、をしたのか
今でもよくわかりません

 シャンソン君もやはり、ぐずぐずとアチコチ壊れたからです

 それでも、解りにくい世界を醸し出すバカラと違って、
シャンソン君軽快で、まさに「おふらんすの下駄グルマ」そのものでした

 後部座席はわが友ボーダーコリーの「もも指定席です
シートが毛だらけ泥だらけになろうがお構い無しです
外観だって、少々汚れても洗車なんかしません

 1400ccのちっちゃな心臓を思い切り回して、
ガンガン走れば、気分は「マドモアゼ~ル」です

 ETC1000円時代が到来すると、
愛犬ももと共に、分水嶺を超えて日本海を見に行きました
琵琶湖の畔にキャンプにも行きました

 変な警告ランプが何度も点灯しましたが、
ケ・セラ~・セラ~」でした

 そんな日々が永遠に続くかと思えば、
やはりさにあらず
哀れシャンソン君は、ある日、ピタリとその心臓の鼓動を止め
二度と再び走り出すことはありませんでした

 そして、またしてもマニアックな自動車商会に奨められるまま、
私は、デカくて、見てくれだけは立派な通称「紅クサラ」
ルージュ・ルシフェール」というご大層なカラーの
シトロエン・クサラに手をだしてしまったのです

 シトロエン・クサラ FFDOHC 2000cc  見た目は普通だけどラテンの心臓を持つ魔性のオンナ・・

クサラへの道vol 7~Long And Winding・・・~

2013-11-16 09:38:26 | 紅クサラ
 ひと昔前、某メーカーのクルマを買うと、
他のメーカーのクルマに乗り換える際に下取り価格が低すぎて
泣く泣く同じメーカーのクルマを購入せざるを得ない事態に陥ってしまい、
そのような現象を
「○○○地獄」と云われていました

 勿論今はそんな事ないでしょう
人気のある車種も沢山ありますし。。

 地獄に落ちたのは、ワタシです
二度とはい上がれない「ラテン車地獄」に…

 諸経費込み、車検2年付き26万円のバカラ
本当にステキな車でした
眠っていた魂を蘇らせ、
形容しがたい独特の退廃的な、
無理矢理例えるならば、
曇りの日のセーヌ川左岸の雰囲気を
醸し出していました
セーヌ左岸なんて知りませんけど…
 
 まるで、猫の背中に乗っているような
乗り心地なのです
解らないでしょう
わからないのです
だから日本で5台ぐらいしか売れませんでした

 購入後一週間で相方がパワーウィンドウを壊しました
以後、窓の開閉は水没でもしない限り禁止となりました

 触媒装置が壊れて、発進時に異音がしたので、
相方をそそのかし、彼のクルマを改造させ、
余った純正品をバカラに移植しました

 そうやって涙ぐましい努力を重ねましたが、
まるでもぐら叩きのように、故障箇所噴出します

 ATが壊れると、1速とRにギアが入らなくなり
常にセカンドスタート&絶対にバック出来ない
超・プラス思考運転を強いられました
いくら常に前向きに頑張ることが取り柄のワタシでも
これは正直辛いです

 そんな時、あるマニアックなクルマばかり扱う、
マニアックな自動車商会より、
バカラが動かなくなったら知らせてねん」と
言われていたことを思い出し彼に救いを求めました
 
 それで、バカラの代わりに私の元へやってきたのが、
シトロエン・シャンソン君です

 紙面の都合上、シャンソン君については何にも書けませんでした
でも、ホントに何の特徴もないのがシャンソン君の特徴でした

 シトロエン・シャンソン SOHC FF 1400CC 21世紀にシングルカムかよ・・

クサラへの道vol 6~Long And Winding・・・~

2013-11-15 07:37:47 | 紅クサラ
昔の恋人に道でばったり会って
そのままズルズルと付き合っちゃった事ってありませんか

軽自動車本屋のパートに行き、
せっせと、子供たちの送り迎えなんかやってるうちに、
私のクルマ熱もまるで憑き物が落ちたように静まり返って久しい頃、
相変わらず、クルマに血道を上げていた
相方のクルマの車検中の代車として、
そのクルマはやって来ました

え~っ、これバカラじゃんしかもフェーズ3
マニアクックな代車よこすなぁ~

 そう、ルノー・ルーテシアという車は
私が以前乗っていたサンクの後継車で、
潰れかけているルノーというメーカーの屋台骨を
必死で支えている健気なクルマでした

 何回かマイナーチェンジしてそれをphase1→phase2と呼び慣わして
来ましたが、日本での輸入元が潰れちゃったせいで、
このphase3に至っては20台程しか売れなかったという、
可哀相な経歴を持っています
その最上級モデルであるバカラは恐らく3.4台しか生息していない、
超絶滅危惧種でした

 ドアを開けるとそこは牛革の洪水です。
小さなスターレットぐらいの車体の内装が皮・皮・皮…
なんとトランクにはスーツをしまうとき用にって
皮のケースまで付いています
誰がこんなもの使うのでしょう
これだけでバッグが作れます

 えっ運転してもいいの
左ハンドルの車久しぶりだなぁ、大丈夫かしら

…一時間後、私は代車を寄越したクルマ屋さんに
お願いだから、この車を私に売ってくださいと電話していました…

 10年落ちの中古車で、塗装もアチコチ剥げていましたが
そんなことは問題ありませんでした。
アクセルを吹かした感じ、癖のあるブレーキフィール、
重たいパワステ、ふっかふかのシート…。
かつて20代の頃サンクと走った日々が
次々と甦ってきます

 怖いもの知らずで生意気だったけど、
夢も希望も持っていて、
この車と一緒なら何処へでも行けると思っていた、
懐かしくも恥かしいあの頃

 私もあれからいろいろなことがあって
歳をとって、心も身体もガタガタで、
沢山問題を抱えている
このちょっと古いクルマと同じだ

 一生懸命仕事をして、子供を育ててきた。
世間の片隅で目立たぬよう、ひっそり生きてきた。
でも、もう一度このクルマで泣いたり笑ったり、
かつての自分を取り戻してみたくなったのです。
 
 もうご近所やママ友に白い目で見られてもいいや。
ワタシは、ワタシ、だ

 ルノールーテシア・バカラ FF2000cc 消費税・諸経費込26万円也