今日は七夕。織姫と彦星が年に1回会える日。オスカルとアンドレは幼いころからいつもずっと一緒でした。このところ毎日、文庫本の第4巻それも二人の想いが通じてからのページばかり読んでいます。
出動前夜の晩餐の前、オスカルは給仕をしているアンドレに「あとで私の部屋へ」とさりげなく声をかけます。これは恋人同士になったからと言って、アンドレは気やすくオスカルの部屋を訪れたりしなかったことを意味しているのでしょうか?むしろ以前にも増して周囲を憚り、抑えるべきところは抑え、アンドレは身分をわきまえて行動していた。オスカルが自分を求めている時だけ、彼女の元に行ったのかもしれない。自分の欲望のままにオスカルを押し倒し、ブラウスをビリビリ破いてしまった頃のアンドレとは全く違います。ずいぶん大人の男性になりました。私はそんなアンドレがますます好きになります。
幼馴染みであるし、同じ屋根の下で暮らしていて、十分気心も知れているわけですから、アンドレはどんどんオスカルに接近して愛を語ったり、彼女に触れて抱きしめて口づけを交わせばいいのに、意外とこの時期そんなことをしていなかった、いやそんな時間の余裕はなかったかもしれません。それでもどうにか時間をやりくりして、オスカルがアンドレに用事にかこつけて、自分の部屋に来るようお願いしていたかもしれません。普通の恋人同士なら、両想いになれば万々歳なのにこの二人は違う。歯痒いほどゆっくりとした歩みで体が一つになる時に近づいていく。それがまたこの二人らしいです。アンドレはどれほどオスカルの傍にいたかったか。でもその気持ちをぐっと押し込めた。けれどオスカルに求められれば、彼女を安心させるよう深い慈しみの気持ちを込めて、抱きしめていたでしょう。
身分差---結ばれるぎりぎりまで、二人を隔て苦しめたもの。これがあるため、特にアンドレはがんじがらめになって、自分が思うように行動できずその不合理に悔し涙を流す。、両想いになってもお互い一気に舞い上がるようなことはなく、悩み苦しむ。為政者にとって、国民をコントロールするのに、これほど都合のいい制度はないでしょう。身分差があるため、恋愛に於いて平民のアンドレは受け身の姿勢にならざるを得なかった。契りたい---でも自分からは切り出せない。もしかしたら一生結ばれぬままかも---と感じていたかもしれません。
あとで私の部屋に---この台詞、オスカルは別の場面でも言っていました。アンドレが司令官室で濡れた体をタオルで拭いているのを目撃する直前、ダグー大佐に向けて「今年は農村では凶作になるかもしれないぞ あ---ダグー大佐 あとで私の部屋に」と言っています。
出動前夜の晩餐の前、オスカルは給仕をしているアンドレに「あとで私の部屋へ」とさりげなく声をかけます。これは恋人同士になったからと言って、アンドレは気やすくオスカルの部屋を訪れたりしなかったことを意味しているのでしょうか?むしろ以前にも増して周囲を憚り、抑えるべきところは抑え、アンドレは身分をわきまえて行動していた。オスカルが自分を求めている時だけ、彼女の元に行ったのかもしれない。自分の欲望のままにオスカルを押し倒し、ブラウスをビリビリ破いてしまった頃のアンドレとは全く違います。ずいぶん大人の男性になりました。私はそんなアンドレがますます好きになります。
幼馴染みであるし、同じ屋根の下で暮らしていて、十分気心も知れているわけですから、アンドレはどんどんオスカルに接近して愛を語ったり、彼女に触れて抱きしめて口づけを交わせばいいのに、意外とこの時期そんなことをしていなかった、いやそんな時間の余裕はなかったかもしれません。それでもどうにか時間をやりくりして、オスカルがアンドレに用事にかこつけて、自分の部屋に来るようお願いしていたかもしれません。普通の恋人同士なら、両想いになれば万々歳なのにこの二人は違う。歯痒いほどゆっくりとした歩みで体が一つになる時に近づいていく。それがまたこの二人らしいです。アンドレはどれほどオスカルの傍にいたかったか。でもその気持ちをぐっと押し込めた。けれどオスカルに求められれば、彼女を安心させるよう深い慈しみの気持ちを込めて、抱きしめていたでしょう。
身分差---結ばれるぎりぎりまで、二人を隔て苦しめたもの。これがあるため、特にアンドレはがんじがらめになって、自分が思うように行動できずその不合理に悔し涙を流す。、両想いになってもお互い一気に舞い上がるようなことはなく、悩み苦しむ。為政者にとって、国民をコントロールするのに、これほど都合のいい制度はないでしょう。身分差があるため、恋愛に於いて平民のアンドレは受け身の姿勢にならざるを得なかった。契りたい---でも自分からは切り出せない。もしかしたら一生結ばれぬままかも---と感じていたかもしれません。
あとで私の部屋に---この台詞、オスカルは別の場面でも言っていました。アンドレが司令官室で濡れた体をタオルで拭いているのを目撃する直前、ダグー大佐に向けて「今年は農村では凶作になるかもしれないぞ あ---ダグー大佐 あとで私の部屋に」と言っています。
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