今週の週めくりカレンダーの絵は、作中でも特に好きなものの1つ。
王家に背いた娘を手にかけようとするジャルジェ将軍に、「あなたを刺し、オスカルを連れて逃げます」と言った直後のコマ。出会ったころの二人から、現在の二人までの軌跡が、台詞はないのに見事に表現されている。子ども時代の天真爛漫なオスカル。将来は父の後を継ぎ、王家の人々をお守りするのだと純粋に信じていた頃。そして念願叶い、近衛隊に入隊。パリを訪問する王太子夫妻を護衛する時の、礼服姿の輝かしいオスカル。
一方アンドレは両親を亡くし、ばあやを頼ってジャルジェ家にやってきた頃の、どこかおどおどした不安げな表情の子ども時代から始まり、オスカルへの愛に気づき始めた青年時代。そして今と、だんだん大人の魅力にあふれていく。
こんなに素敵な絵なのに、グッズ等に使われているのを意外と見たことがない。全部で7人描かれているから、グッズにするのは大変かな?幼い時からずっと一緒だった二人。互いの成長を見守ってきた。あまりに近くにいたため、オスカルはアンドレを異性として意識することに気づかなかった。兄弟のような、いつもそばにいるのが当たり前で、何でも話せて相談できる信頼すべき幼馴染。一方アンドレは、結構早い時期からオスカルへの愛に目覚めていたのでは?
これと似た構図の絵は、アンドレが亡くなった直後、「あはは」とじゃれあっていた子ども時代から、ようやく恋人そして夫となったアンドレの姿が走馬灯のように蘇る場面でも見られる。これも泣かせるコマだなぁと思う。
成敗直後、アンドレが亡くなった後----どちらの絵も、オスカルがだんだん恋をする一人の女性の表情になっていくのが見てとれる。今週はもうしばらく、この絵を見ながら、二人が辿ってきた道のりに想いを馳せたい。
ちなみに昨年の同時期は、二週にわたって次の絵が使われていた。晴れて想いが通じた二人と、炎の中、三色旗を持って、理想社会の実現のために戦うオスカル。あれから1年。時がめぐってくるのが、年々早く感じられる。
読んでくださり、ありがとうございます。
衛兵隊に入った当初、アランにオスカルの事をバカにされたアンドレが「てめえらにオスカルの女らしさがわかってたまるか!」と激怒してますが、アンドレは原作にも書かれてない、オスカルの色んな側面を知っていたのでしょうね。
そういえば、どこかで、花柄のハンカチ集めてる、とアンドレにバラされてましたが(ハンカチ集めが女らしさとは思ってませんが…)。
肖像画を描かせてる時も、倒れたばあやが寝てる部屋で一緒に過ごし、そんな優しさも心に残りましたよね。
私もオスカル落命のシーンは、ロザリーの「いやあぁぁぁ…」と一緒に大泣きした覚えがあります。フランダースの犬とか、主人公が死んじゃう漫画ってかなり子供にはびっくりでした。
今アニメの再放送は、ちょうど夕飯の支度でバタバタしていて中々ゆっくりとは観られません(何故かBSは録画ができないのです)。それに加え娘の「なんか古そうで変な漫画だな~目がキラッキラしてる~」の一言を「うるさい!」と一蹴しながらも頑張って観てます。
娘にこの漫画の素晴らしさがわかってたまるか!の心境です。
もう応募されましたか?
もれなく、じゃないのね…。
でもこれ欲しい~。
「オスカルの女らしさ」っていったい何だろう?とずっと昔から考えています。marineさまのコメントを読み「あぁ、病気で寝ているばあやのそばに、そっと静かに寄り添うことも確かにそうだな。」と感じました。他はどうでしょうね?衛兵隊員たちの健康状態を気遣うことも、女らしさの表れかな?とも思っているのですが----。
>主人公が死んじゃう漫画ってかなり子供にはびっくりでした。
そうですよね。「オル窓」など、少女漫画のヒロインが殺人を犯すのもショックでした。
最近の少女漫画って、全部キツネ目に見えるのですが---。ああいう描き方が若者に受けるのですね。昭和の目に星が飛ぶ描き方は、今の若者は受け付けないのかなあ。
>DHCの広告にオスカルが!ブルガリアンローズカプセルを2袋買うとベルばら特製サプリケースとカードが抽選で当たるそうですね
サプリケースだけ、単独で売ってほしいのですが、だめかなぁ。全員にプレゼントするなら高くても買おうかなと思うのですが---。
それだけをもって女性らしいと言って良いのではないかと思います。
40年前とはまた時代が違って、
何が女らしく何が男らしいんだか、定義するのも難しい、今の時代。
エプロンをつけて夫や子どものために家庭を守るだけでなく、
スーツを着てきびきび働くキャリアウーマンも、「おとこおんな」と呼ばれることはなくなりました。
昭和の「女らしさ」と平成の「女らしさ」が異なっていても、
別段おかしくないと思います。
職場の後輩(20代女性)が、ベルばらファンです。
彼女にとって、オスカルの女らしさってどこに見えるのか、
リアル世代の私にとっても興味大です。
男らしい、女らしい、普通は--等々、こうした表現って、具体的にどういうことを指すのか、説明しようとするととても難しいです。よく「普通は---」と言いますが、では「普通」とは何なのか?人によって定義は異なります。だから「普通」って、あってないようなものかもしれない。
かつては女性がほとんどだった職業に、男性も加わるようになったり、またその逆もあり、「ベルばら」が描かれた時代と、現代とでは女性に対する社会の見方も変わってきました。看護婦と言わず看護師、スチュワーデスは、フライトアテンダントと呼称も変化。
>昭和の「女らしさ」と平成の「女らしさ」が異なっていても、別段おかしくないと思います。
同感です。18世紀後半のフランスで、25年近くオスカルのそばで、彼女だけを見続けたアンドレにとって、「オスカルの女らしさ」とは、何だったのか?これからも考えていきたいです。