Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

ハプスブルクの姫君 (4)

2015-01-24 01:16:53 | つぶやき

 ピンぼけ写真が多くてすみません。今回はホーフブルク王宮で買った公式ガイドブックから、シシィ・ミュージアムの展示品を紹介します。

 ポルターアーベント(婚礼前夜の宴)のドレス。婚礼のため、ウィーンに旅立つ前の送別舞踏会で着用したものと考えられている。これはレプリカ。本物は保存上の問題のため、一般公開されていない。オリエント風の装飾で、ストールにはスルタンのシンボルのほか、アラビア語で「おお神よ、何と美しい夢だろう」と刺繍されている。クリスチャンなのに、アラビア語。なんだか不思議な感じ。とても素朴なデザインのドレスに見える。

 シシィの居間兼寝室。当初、この部屋は皇帝夫妻の寝室だったが、シシィは自分だけの寝室を要求し、その後は日中もこの部屋で過ごすことが多くなった。ヴェルサイユ宮殿の王妃の寝室と比べると、何て質素なことか!

 こちらはフランツの寝室。枕元のクローゼットの上には、数多くの家族の写真が飾られている。こちらもとても質素な寝室。彼は贅沢を好まなかったとある。

 ここが彼の執務室とデスク。目を上げると、そこには髪をほどいたシシィが---。息子ルドルフの悲報を聞いたのもこの部屋。フランツは本当にシシィのことを、愛していたんだなと、この部屋を見て感じた。

 こちらはシシィの化粧室。たくさんの家族写真が飾られている。

 化粧室の奥は、皇帝一族のメンバーとして初めて、近代的なバスルームを設置した。当時、壁には花柄の布が張られ、鏡の枠にも小さな花が描かれていた。浴槽は銅に亜鉛メッキしたもの。コックなどの部品は残されていない。

 船旅には注文をつけなかったシシィだが、彼女専用のお召列車は極めて豪華に内装させ、この列車でヨーロッパ中を旅行した。「これが列車の中?」と思うくらい、豪華絢爛。

 読んでくださり、ありがとうございます。



4 コメント

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☆゜おはようございます☆゜ (鈴蘭の精)
2015-01-24 08:09:15
実際の皇室の生活の薫りが伝わる展示の数々、オーストリアというお国は開けた、親しみのある所ですね。
夫婦仲の良さも感じ取れます。
沢山の写真、つぶやきありがとうございました
シシーは、最後は悲劇的で、辛い日々があっても、春の香りの女性!だから何年たっても人々の心に残っていくのだと思いました。
オスカル様は憧れの、ユリウスは守ってあげたい、シシーは人間味漂う素敵な女性です。
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鈴蘭の精さま (りら)
2015-01-24 10:03:48
 コメントをありがとうございます。公式ガイドの解説を読み始めたら、迷宮入りしました。シシィは婚礼の翌日から絶望に打ちひしがれて、そのままあとの人生も過ごしてしまったのではないかと?後継者ルドルフを産んでからは、皇妃の務めは完全に終わったと思い、さすらいの旅を続けたのではないか?では彼女の人生は何だったのか?

 オスカル、ユリウス、シシィ---それぞれ違った個性と魅力の持ち主ですね。
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*今日は* (鈴蘭の精)
2015-01-24 14:13:53
迷宮入りしないで下さい。
人生苦あれば楽あり!
女性って自分の一番輝いている時を大切にしたいもの。
りら様と私は、シシーの愛らしいお姫様の姿を胸に納めておく事にしましょう。
本当の事は、誰にも分からないと、思います。
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鈴蘭の精さま (りら)
2015-01-24 14:55:37
 コメントをありがとうございます。

>女性って自分の一番輝いている時を大切にしたいもの。
 そうですね。シシィの場合、自分の美貌に過度に拘りすぎてしまったように思えます。年月と共に変化していく、あるがままの自分を受け入れていたら---。美しい人には、美しい人にしかわからない悩みがありますね。

>本当の事は、誰にも分からないと、思います。
 シシィに限らず、私たち一般人もそう。マスコミがいかに騒ぎ立てても、本当のことは当事者しか知らない。

 プリンセスの人生って、華やかさとは裏腹で、実際は重くてつらいものだと痛感しました。
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