マルセイユ石けん…1688年、ルイ14世が王令によって、ヨーロッパでの石鹸製造の独占権をマルセイユに与えて以来、厳しい品質管理の下、今日まで伝統を守って良質な石鹸が作り続けられている。オスカルもアントワネットも、入浴の際はマルセイユ石けんを使っていただろう。
「材料の配合はオリーブオイル72%、水を18%とする」が基本。だけど19世紀に入りオリーブが不作の年もあり、今では「油のうち、72%がオリーブオイル」という意味に変わってきた。
↓ 以前南フランスの小さな村エズを旅行した時買ったマルセイユ石けん。土産物屋さんにはカラフルな石鹸が並び、どれを買おうか迷った末決めたのが、これとラベンダー石鹸。
↓ 右下には「オリーブオイルを72%含む」の刻印がある。
↓ オスカルやアントワネットも使用したであろうマルセイユ石けんって、どんな感じだろう?マルセイユ石けん作りに関しては、バイブルのような手引き書がこれ。前田京子さん著「オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る」。この本はアイディアの宝庫。石鹸材料にミルクやはちみつ、ハーブを加えることで、さまざまなバリエーションが生まれる。
↓ 上の本をもとに材料を用意した。いわゆる石油系の界面活性剤は一切使わず、水酸化ナトリウム以外は口に入れられるものばかりだから安心。今回は牛乳石けんを作ることにした。
↓ マルセイユ石けん作りのポイントは3種類の油。(オリーブオイル・パームオイル・ココナッツオイル)
↓ 香りがあると、入浴タイムが一層楽しくなる。
↓ 油と精製水の温度をそれぞれ43℃くらいにして混ぜる。
↓ 牛乳とエッセンシャルオイルも加えて完全に固まるのを待つこと約4週間。
↓ ついにマルセイユ石けんが完成。見た目はチーズそっくり。試しに使ってみたらとても快適。
湯上がり後の肌はつるつる。体を洗いながら、ちゃんと良質の油分を程よく肌に残していく。だからつっぱらない。今ではマルセイユ石けんが手放せなくなった。数人の友人にお裾分けしたら「もっと欲しい。」「作り方を教えて。」など好評のコメントを頂き、来週からまた作ってみようかなと思っている。
ルイ14世も16世もアントワネットも、そしてオスカルも、湯上がりのお肌はいつも潤ってなめらかでつやつやしていたと思う。この石けん1つで、洗顔もメーク落としもできるスグレモノ。アトピーが解消したケースもあるとか。今宵もロココの人々を偲びながら、「ベルばら」の世界に浸りたい。
読んでくださり、ありがとうございます。
早速記事にしていただいてありがとうございます。
かねがねボディソープだとなんだか年のせいか油分が余計に取られカサカサしがちなのですが、この手作り石鹸は良さそうですね。
良いなぁ~と思いながら、結局作ってないのですが、これを見るとまた作ってみたい気持ちがムクムクとしています。
ほとんど、口に入れても良い材料というのが安心ですね。
蜂蜜や牛乳もいれるのですね。
エッセンシャルオイルで香りをつけたり、良いですね。
いただいたお友達は幸せですね~。
保存はどれくらいできるのでしょうね?
>これを見るとまた作ってみたい気持ちがムクムクとしています。
ぜひ一度お試しください。この本に書いてあるとおりに作れば、ほとんど失敗することはありません。水酸化ナトリウム(=苛性ソーダ)は劇薬なので、取り扱っている薬局が限られています。買う時に使用目的を尋ねられます。パーム油は近所のスーパー等に置いてなくて、某密林サイトで購入しました。
>保存はどれくらいできるのでしょうね?
今、本を見てみましたが「かなりの期間、保存できます。」とありました。着色したければ、ココアやほうれんそうなどを使うこともできます。また精製水の代わりに、ハーブを煮出したぬるま湯を使ってもOKです。