
「わたしのマーガレット展」で「オルフェウスの窓」の原画を見て以来、もっともっと「オル窓」のイラストが見たくなった。
今年の春「オルフェウスの窓 大事典」を購入しようとしようと思い、書店に取り寄せ依頼をしたが既に絶版。ネット上では定価の2倍以上で、中古品が売りに出されている。ネットで蔵書検索をし、近隣にこの大事典を所有している図書館があるかどうか調べたところ、某市にあることがわかった。(こういう時、ネットは本当に便利。)さっそく所有する図書館に行ってみた。
2005年に発行された本なので、開架でなく書庫から探し出してきてくれた。館外貸し出し可。約40年前、週刊マーガレット連載中は、時折リアルタイムで買っていたけれど、セブンティーンに連載が移ってからは買うことがなかった。そのため、この大事典をめくると、今までお目にかかったことのないイラスト、特に扉絵の数々の見事さに圧倒された。私がリアルタイムで読んだのは、レーゲンスブルク編まで。だからそれ以後のイラストはほとんど知らない。音楽学校時代のイラストのきらきら感がハンパない。ウィーン編も美しい。大人っぽくてしかも耽美的。あぁ、これらのイラストを10代、せめて20代で見ておきたかった。まるでミュッヒャかクリムトの絵のよう。
池田先生へのインタビューもある。「『ベルばら』は代表作。『オル窓』はライフワーク。」「とにかく音楽学校を描きたかった。」「本編連載終了後、音楽家として幸せになるイザークを描きたかったが、力尽きてしまった。」「『オル窓』は、実はイザークの物語。ユリウスとクラウスはむしろ脇役。」「ある日、思いついたの。レーゲンスブルクである窓を見たとき、『あ、これオルフェウスの窓なのよ』って」
この大事典を読み、「オル窓」観が変わった。来年は「オル窓」連載開始40年目に当たる。ぜひこの「大事典」を再発行していただけたら---と願っている。
読んでくださり、どうもありがとうございます。
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