
仏ベルサイユ宮殿が高級ホテル計画、1680年代の建物改装
ロイター 8月18日(火)14時11分配信
8月16日、フランスのジュルナル・デュ・ディマンシュ紙によると、ベルサイユ宮殿の管理当局が財務改善のため、高級ホテル会社との合弁を計画している。写真は6月、ベルサイユ宮殿の入り口(2015年 ロイター/Charles Platiau)
[パリ 16日 ロイター] - フランスのジュルナル・デュ・ディマンシュ紙によると、ベルサイユ宮殿の管理当局が財務改善のため、高級ホテル会社との合弁を計画している。
ホテルは、ベルサイユの公園入り口付近にある1680年代の3つの建物を改装する形で作るという。
管理当局は入札を公募。老朽化した建物自体のリノベーションに400万─700万ユーロ(約5億5000万─9億6500万円)かかり、さらにホテルに改装するのに同程度のコストがかかる見通しだという。応札期限は9月14日。
数年前にもホテル建設の話があったが、実現しなかった。
本日のネットニュースをコピペ。最近ヴェルサイユ宮殿はいかに住みづらいかを説明した本を読んだばかりなので、これは相当手を入れないと、現代の快適な暮らしに慣れた人には「え~、何ここは!」と言われかねないと感じた。でも逆にほとんど手を入れず、17~18世紀の雰囲気をダイレクトに味わえるのを売りにしてもよかったりして。当時を偲びながら、トイレに不自由し(あっ、それは困るな。)「あの時代の人たちは、こんな薄暗くて寒いところに住んでいたのね。」もまた面白いと思う。改装したことで、よそでいくらでも見られる高級ホテルになってしまったら、「ヴェルサイユ宮殿がホテル」である特色が薄れ面白味に欠ける。
トップの写真、そして次に添付した写真はルイ15世の娘たちの部屋。15世には正妻との間に8人の娘がおり、そのうち3人は病死などで世を去り、残る5人は1人を除いて全員独身。娘たちが当時先進国だったフランスを離れたがらなかったこと、またブルボン王家の姫君にふさわしい身分と家柄の相手が見つからなかったことがその理由。しかも娘たちは周囲が持ってくる縁談話をあれこれ難癖をつけて蹴った。独身のままヴェルサイユ宮殿に住み続けることで、異国で不満を持ちながら暮らすより、遥かに快適な日々を過ごしたと言う。確かに彼女たちの居室を見ていると、王や王妃の部屋より質素な内装だが、ずっと落ち着いて暮らせるように見える。こちらはサロン。クラブサンがゴージャス。
寝室。光がたっぷり差し込み、爽やかな目覚めが得られそう。
図書室
居間
これと似たような部屋に、泊まることができるのだろうか?宮殿の維持管理は大変。しかし放っておけば朽ち果ててしまう。だったら人が住んだほうが、室内に新鮮な空気が入るから換気にもなり、しかも宿泊客の落とすお金で、宮殿の財政も潤う。まさに一石二鳥なのかもしれない。
読んでくださり、どうもありがとうございます。
トイレやお風呂・シャワーといった水回り設備を、各部屋に設置するのが大変そうです。あの時代には王族の部屋以外にはなかったでしょうから。
本当に生きている間に、泊まってみたいですね。
まいさまもヴェルサイユ宮殿に行かれたことがあるのですね。そして今いろいろ抱えた中で、「ベルばら」に安らぎと夢を見出していらっしゃるのでしょうか?私もこのブログを書くときは束の間、日常の諸々を忘れています。こんなブログを読んで、楽しんでいただけたら本当に嬉しいです。
まいさまがいつの日かヴェルサイユ宮殿を再訪できるように願っております。ぜひ気力・体力のあるうちに、お出かけください。応援しています。
今後とも、よろしくお願いいたします。