マリー・アントワネットと並んで、ハプスブルク家の美しい姫君と言えば、この人を話題に出さないわけにはいかない---皇妃エリザベート。エーデルワイスの髪飾りを付けた有名な肖像画、驚異のウエスト56cm、ミュージカルにもなったその生涯。「お姫さまが幸せなのは、おとぎ話の世界の中だけ。」と改めて感じさせられた女性である。「ベルばら」とは時代が違うし、何の関連もないが、しばらくシシィ(エリザベートの愛称)について書かせていただきたい。
エリザベートを初めて知ったのは、1992年~93年の年末年始。ウィーンで泊まったホテルのロビーに、あの例の有名な肖像画のレプリカが飾られていて、「な、何なの、この人は!?」と一気に惹きつけられた。
当時ウィーンではミュージカル「エリザベート」が上演中。市内の至るところに宣伝ポスターが貼られていたが、ドイツ語が分からない私は、いったい何のポスターなのかさっぱりわからなかった。これがそのポスター。
今思えば、見ておくべきだった。でももしストレートプレイだったら、ドイツ語が分からなければ理解できず面白くない。ポスターが大いに気になりながらも、選んだ作品がこれ。「オペラ座の怪人」。既に日本で四季の舞台を見ていたので、これならドイツ語でも大丈夫と思い、劇場に向かった。
閑話休題、帰国後何年かして、偶然エリザベートの生涯について知った。
19世紀半ば、南ドイツ、のどかなバイエルン地方の貴族の娘として生まれたエリザベート愛称シシィは、乗馬を好む天真爛漫な少女だった。15歳の時、姉が未来の皇帝フランツ=ヨーゼフとお見合いすることになり、その席に彼女も同席することになった。しかし運命とは不思議なもの。フランツが選んだのは姉でなく、シシィだった。二人は1854年、シシィ16歳の時結婚。ここから彼女の苦難の人生が始まる。
田舎でのびのびと育ったシシィにとって、ウィーン宮廷は窮屈そのもの。厳格なしきたりに苦しみ、義理の母である皇太后ゾフィーとの間に確執が生じ、自分を守るため強固な自意識を持ち、独自の生活スタイルを確立。自分の美貌を十分に自覚していた彼女は、それを最大限に守り抜こうとする。宮殿の中に専用の化粧室兼体操室を設け、美容体操に励んでウエストを常に56cmに保ち続けた。今もシシィミュージアムの入り口に、等身大の彼女の立像が飾られているが、そのウエストの細さに驚く。これはミュージアムで買ったポストカードの写真。
実にきれいな人だ。カメラがない時代、宮廷画家は王侯貴族に取り入ろうと、実物よりも美しくゴージャスに肖像画を描いたと思うが、シシィに関してはありのまま描いても十分その美貌が伝わってくる。ハプスブルクの姫君の中でも、その容貌はピカ1。彼女を一目見ただけで、多くの人はその美しさにしばし見とれてしまったのではないだろうか?(次回に続きます。)
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