「概説」
桂離宮の総面積は付属地も含め約6万9千㎡余りである。中央には複雑に入り組む汀線を持つ池があり
大小五つの中島に土橋、板橋、石橋を渡し、書院や茶室に寄せて舟着きを構え、灯篭や手水鉢を要所に
配した回遊式庭園と数寄屋風の純日本風建築物とで構成されている。苑路を進むと池は全く姿を消した
り、眼前に洋々と広がったり、知らぬ間に高みににあったり、水辺にあったりしてその変化に脅かされる。
また切石と自然石を巧みに利用し、それにより真、行、草4にもたとえられる延段や、あるいは飛石の変化
を楽しむことができ、入江や州浜、築山、山里等もあり、それぞれが洗練された美意識で貫かれ、晴雨に
かかわらず四季折々に映し出される自然の美には感嘆尽きることを知らない。
作庭に当たり小堀遠州は直接関与していないとする説が有力であるが、庭園、建築ともに遠州好みの技法が
随所に認められることから、桂離宮は遠州の影響を受けた工匠、造園師らの技と智仁親王及び智忠親王の
趣味趣向が高い次元で一致して結実した成果であろう。
京都御所、京都大宮御所、仙洞御所、修学院離宮とともに皇室用財産(国有財産)として宮内庁が管理している。
*桂離宮パンフレットより
桂離宮は以前から一度は行きたいと思っていたので、昨年末に予約をして希望2番目が当選して3か月待ちの拝観になりました。
州浜
松琴亭
三角の敷石
書院
楕円の手水鉢
止め石(ここからは入ってはいけないという事)
月見台
案内の方の説明を聞きながら約1時間の庭園散歩でした。まじめな顔で冗談を言われる為
始めは戸惑いましたが、それなりに楽しく拝観させて頂きました。
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