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Astro Dragon's blog

天体写真を撮影しています。

α7Sのダークノイズ

2014-06-21 | 機材

気になる方もいらっしゃると思いますので、少ないですが速報的にアップしてみます。

テスト環境は25、6℃の室内です。Canonカメラでの星野写真等でよく使う、ISO:1,600、8分露光を基準に、計算上同程度になるISOおよび露光時間を与えました。ISO:6,400 2分および、ISO:12,800 1分の2枚です。

(当たり前ですが)RAWモードで撮影しています。背面液晶はオフ、電子ファインダーはオンです。Lightroom5で現像していますので内部的にはCameraRaw現像なのかな。

※JPEGではノイズが分かりづらかったので、RAW→DNG→PNG変換したものに差し替えました。

まず、ISO:6,400, 2分。

 

つづきまして、ISO:12,800, 1分。上の画像を撮った後、数分のインターバルを取ってます。

 

真っ暗で恐縮ですが、ちゃんと画像を貼ってあります^^;  Jpeg変換してしまうとほとんどノイズが分からないかもですね…。

本当は上記に加えて、ISO:1600の8分露光のを載せたかったのですが、SONYデジカメ用のレリーズが手元にないため(純正レリーズでも露光時間指定の撮影はできないとか)、手押しで撮影しなければならず、辛そうなので(笑)今回は撮ってません。もう少しでリモートシャッターが来る予定です。本当にシャッターを切るだけらしいですが。。。※マニュアルによると、PCやスマホからも操作できるみたいです。詳細不明。

いかがでしょうか。ISO:12,800, 1分露光の方でややノイズが増えて来ますが、気温を考えると優秀なダークノイズのような気もします。

すぐにでも晴天の夜空に向けてシャッターを切ってみたいところですが、この梅雨空ではいかんともしがたいですねぇ…。もし従来のデジカメよりもS/N比で大きく有利となるならば、実質上の露光時間を今よりも増やす事が出来るわけですよね。結果、画像のクオリティが底上げされると。そうなれば最高ですよねー。

ただ、やはり同条件で他のカメラと比べてみないと確信は持てませんよね。おポチりの際は自己責任でお願い致しますw

Kiss X5と比較してみようかなぁ。

 


SONY α7Sが来ました。

2014-06-20 | 機材

発売日朝に送られて来ました。

 

 

 

 

どうですか、格好いいでしょ?

注目度が高いデジカメですのでご存知の方が多いとは思いますが、拡張ISO409,600、常用ISO102,400のミラーレスフルサイズ一眼レフカメラです。

主な使用目的は、"普段撮り" です(昼間もぼちぼち撮ってます)。このα7三兄弟(α7, α7R, α7S)は革命的なまでに小型軽量なフルサイズ一眼です。今まで使っていたEOS 6Dも相当軽量ですが、こいつは次元が違います。余談ですが、EOS 6D(無改造)は星景写真を嗜む知人のもとに嫁ぎました。

あくまで普段使い、撮ったとしても1枚撮り程度の簡単な星景写真用…くらいな気持ちで購入したので、望遠鏡にくっつけるつもりはあまりないのですが、そうは言っても天体写真屋の端くれとしては、この尋常ではないスペック(数値)を前に、いろいろ試してみたくなる気持ちもなくはありません ^^;

既に一部方面から「ダーク撮れー!」等の熱い声援(笑)を頂いておりますので、時間を見つけながら遊んでみたいと思います。

今日来たばかりですので、まだほんの触り使ってみた程度ですけど、第一印象、かなりの高画質です。1,200万画素でも十分ですね。夜間のスナップ撮影も手持ちでストレスなしです(ISO:AUTO)。

このままデジカメにはどんどん進化してもらって、いつかアンタレス付近のカラフルな領域を手持ちで激写してみたいものです。今はいわゆる冷却CCDを使用している僕ですが、デジカメが冷却モノクロカメラを完全に凌駕した暁にはいつでもどこでもデジカメに戻ってくる用意はありますよ 笑 デジカメを"卒業"出来たわけではありませんからねー。

 

数点、作例を載せます。飲んだ帰り道に歩きながら適当に撮ったものです。東京の街中なので明るい場所ですが、ノイズ感等ご参考までに…。RAW撮影してLightroomからそのままJpeg書き出し(サイズ1024KB指定)です。

 

 ISO:12,800, 1/50秒, 55mm, F:3.5

 

 ISO:102,400, 1/160秒, 55mm, F:3.5

  


新鏡筒(SONY製)

2014-06-18 | 機材

目下、日本列島各地で猛威をふるっているポチリヌス菌の亜種、ポチリーナ菌に感染してしまいました。

ふとした瞬間意識が遠のき、気がつけばこんな"鏡筒"が届いていました。

こういった鏡筒で宇宙以外の被写体もたまに撮影していたりします。

中身。

テンション上がりますねー 。宇宙以外の被写体には絞りもオートフォーカスも使うのです。宇宙以外の写真の背景はボケボケにしたいのです 笑

ところで、僕はSONY製のデジカメを持っておりません。なのでまだ撮影する事が出来ないのです。つまり注文したカメラがまだ到着していないんです。なぜか?まだ発売されていないのですね。

最近のSONY、特に光学部門の勢いは凄いですね。少し前のApple製品に対してのワクワク感のようなものを思い出させてくれます。

普段使いのカメラの事なんて、天体写真専門のこのブログにほとんど書いた事がない僕ですが、今回微妙に関わる部分があるようなないような。

 

というわけで、つづく…w


FSQ-85ED + QSIでカベを撮りました。

2014-05-18 | 機材

こと座の一等星ではありません。

先日撮影した北アメリカ星雲のL画像を1枚、CCDInspectorにかけてみました。

 

左上、左下がやや明るいです。CCDInspectorは、カメラのスケアリング状態を3D画像や数値等で確認できる優れたツールなのですが、経験不足の僕には上記で表される傾きが許容範囲なのかどうかわかりません…。

そこで、休日でヒマでしたので、同じ光学系で風景を撮って撮像を確認してみようと思いました。

まず、デジカメで撮った自宅からの風景。

建物ばかり^^;

なにぶん住宅街ですので、昼間からおおっぴらに望遠鏡とカメラを広げていると通報されかねません 笑 こっそりと部屋の中に機材をセッティングして、正面に見えるビルの壁を手早く撮ってさっさと片付けました。ピントは追い込み切れてないかもしれません。

というわけで、G画像。QSIの最速シャッタースピードは30ミリ秒とデジタル一眼に比べて遅いのでLだとやや白飛びしてしまいます。

FSQ-85ED + RD (fl:327mm, F:3.8)
QSI 683ws(冷却OFF), Astrodon Tru-Balance filter
G:30ms x 1
三脚に直載せの固定撮影
ダーク・フラット・バイアス補正なし
@都内某所
--
 
ちなみにL画像。
 
縦構図で撮影しましたが、便宜上画像を回転させています(左が天)。ちょうど壁の表面にタイルが埋まっているのでチェックに具合が良さそうです。右上の葉っぱが邪魔ですが、とにかく手早く撮ったので仕方ありません orz
 
いかがでしょうか、僕にはしっかりと像を結んでいるように見えますが…。上記のCCDInspectorの結果くらいの傾きなら問題なし、という事になるのでしょうか。とはいえ、ピント位置が星空とは違うのであくまで参考程度なのかもしれませんが。
 
BabyQで天体以外のものを初めて撮影しましたが、あらためて優秀なレンズだなぁと思いました。持ち腐れにならぬよう頑張ります。
 
おまけでLRGB合成画像。陽が当たっている部分がイリュージョンになってます。時間差撮影の弱点ですね。