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Astro Dragon's blog

天体写真を撮影しています。

HDRについて

2014-12-08 | 画像処理

昼間や満月期には愛機A7sで天体以外の写真も撮っています。ここ最近のマイブームはHDRです。かじり始めたばかりですけど。

 

例えばこんなのや、

 

 

こんなのを撮って画像処理しています。

 

 

HDR処理はやればやる程天体写真に通じるところがあるような気がします。複数枚数をスタックして階調を圧縮したり、彩度を強調したり…。いわゆるローカルコントラストを使うところもそうですね。あと、調子に乗るとノイズまみれになるところも…笑 ダイナミックレンジをいっぱいに使うあたり、天体画像処理に慣れている人は違和感なく入り込めるように思います。

 

HDR処理には専用のソフト(Photomatix等)や、PSのプラグイン(TopazAdjust等)を使うのが一般的ですが、試しに自分の天体写真に使用してみました。

 

HDRの手法のひとつに"絵画っぽく"仕上げるというのがありますが、上はそんな感じですね。これは好き嫌いが分かれるところでしょう。そして、間を取って仕上げてみたのが下です。

 

 

先日アップしたM42はどちらかというと透明感寄りですが、"ゴリゴリ出しにいく”ならこれですね。これはこれで結構気に入っています 笑

 

 


天体写真画像処理セッションライブ in 東京

2014-10-12 | 画像処理

無事終わりました。大盛況でした。

関ヶ原と同じく、近江商人さん、よっちゃんの画像処理セッションに加え、スペシャルゲストのぴんたんさん・T-Fixさん・sora-canさんによるリレーセッション、そして締めのワンコイン懇親会とあっという間の5時間でした。他にもたくさんの天体写真ブロガーの方を含む参加者の方々との交流を深められて有意義でした。二十代の方も複数参加されていたりと年齢層は幅広かったように思います。

 

MCで精一杯だった僕は写真をほとんど撮れませんでした…。

 

開場前、ディスプレイの色合わせをする近江商人さん…。

 

当日の詳しい様子をT-Fixさんが記事にしてくださったのでこちらをご参照ください。

 

ワンコイン懇親会でたくさんの方々と談笑し、会場片付けの後、銀座に繰り出して"世界の山ちゃん"(笑)で打ち上げ。帰りはノンアルコールだったJamesさんのマセラティで送っていただきました!

 

 

今回もたくさんの画像処理に関する情報を共有する事ができ、大成功のオフ会だったと思います。次はいよいよ関西でしょうか??

 


ハイパスミヨウミマネ

2014-08-17 | 画像処理

関ヶ原でのライブ処理の熱気冷めやらぬ中、まさに"ミヨウミマネ"で模倣してみました。あと、導入したCG241での初画像処理も兼ねて。

よっちゃんが今回披露されていた技のうちのひとつ、Photoshopの"ハイパス"。一般写真のレタッチでたまーに耳をかすめる程度の認識でしたが、初めて自分の天体写真にかけてみました。キーワードは"ローカルコントラスト"です。手順はそれなりに複雑ですし、僕自身ポイントもまだよく解っていないので、詳細はよっちゃんの解説DVDを待ちましょう 笑 

銀河の渦巻きのコントラストに注目です。 

 

ハイパス前

 

 

ハイパス後

 

個人的には効果大だと思います。かなりのウネり感を演出するため、掛け方にはやはりセンスが必要かもしれませんね^^; 切れ味鋭いナイフなので注意して使用したいところです。もちろん好みの問題もあるでしょうね。

今回は録画して来たものを単に真似しただけに過ぎないので、これからそれぞれのコマンドやパラメータの意味の理解に努めます。めざせハイパスマスター。


ディスプレイ新調

2014-08-08 | 画像処理

MacBookのサブモニタで使っていた、Thunderbolt Displayのケーブルが断線しました。自分では直せないので、Appleに修理代金を見積もってもらったところ、購入価格と同額の8万円程でした。いったいどういうことでしょう…?

そんな事情もあったので、今回EIZOのディスプレイ、CG247を購入しました。ポチった翌日に届きました。便利ですが恐ろしい世の中です…。

 

 

取り付けを終え、早速キャリブレーションに取りかかりました。ちなみにプリセットは全部で3つありました(もちろんカスタマイズも出来ます)。どれが天体写真向けなのでしょうか…。

 

 

とりあえず、「印刷用(80cd/㎡、5000K、ガンマ2.2)」を選んでみました。内蔵の測色センサーがピョコっと飛び出してきます。

 

 

キャリブレーションも無事終わり、映し出された画像ですが素晴らしくマットで引き締まってます。それにムラのなさ、映り込みの少なさ等、今までにちょっと見た事がないような質感です。うまく表現出来ませんが、上質紙を一面貼ってあるような感じ? こればかりは実物を見ていただくしかないかも。さすがにいいお値段するだけの事はあります^^;;; 気になられる方はアキバヨドバシやギンザEIZOショールーム、そしてヤマダデンキへGOです。ヤマダデンキに置いてあるのかどうかは定かではありませんが…。

 

 

よっちゃんさんのブログのコメント欄でのやりとりで、上記M31の画像をご自身のCG211で見るとシャープ感がたりないとのご意見をいただいていたので、このディスプレイでも確認してみたところ、おっしゃる通りMacbook Pro(Retina)と比べるとやや眠たい印象でした。特に輝星のスパイダー光条の輪郭で顕著でした。このあたりは今後アンシャープマスク等のシャープ処理を工夫してみたいと思います(今回はシャープ系処理なし)。でももしかしたら、MBPのRetinaの方がVivid過ぎなのかもしれませんね。 

 

なお、"色域"ですが、ディスプレイ下部のボタンで、sRGBやAdobeRGB等何種類かの切り替えが可能です(厳密な評価にはプロファイルの切替をします)。とりあえずはsRGBですが、今度α7SのAdobeRGB設定で撮影してAdobeRGBモードで表示してみるのも面白いかもですね。

 

 

しかしこれだけのクオリティに目が慣れてしまうと、おそらくもう通常のディスプレイには戻れないかもしれません…^^;

 


PixInsightを使ってみた。

2014-07-04 | 画像処理

スペイン製画像処理ソフト、"PixInsight"がα7S現像に対応していましたので、昨日試用版をDLして使ってみました。ほぼ初めての使用なので、全くの手探り状態です。機能の1割も使えてないかもですが、とりあえず出力してみました。

 

[撮影]
FSQ-85ED+RD (fl:327mm, F:3.8)
α7S(ノーマル無改造)
30sec x 13 (total:6.5m), ISO:12,800
SXP赤道儀
ペンシルボーグ(fl:175mm) + QHY5L-2M, PHD2 
@静岡県(富士山富士宮口五合目), 2014/06/25, 7℃
 
[画像処理]
- PixInsight 1.8 -
ImageCalibration(フラット・ダーク)ImageIntegration(スタック)、StarAlignment(位置合わせ)、DynamicBackgroundExtraction(自動カブり補正), HistgramTransformation(レベル補正)、ClolorSaturation(彩度・色調調整)

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今回はあえてPI縛りにし、CCDStack2やPhotoshopは使ってません。各フェーズのオプションはデフォルトのままのものも結構あります(特に下処理)。"ACDNR"というノイズ処理機能らしきものがありましたが今回は使ってません。DDPもありますね。ちなみにPIは64bit保存できます。

英語インターフェイスのうえに、機能が非常~に多彩なので、取っ付きにくいかもしれないですが、少し慣れてくると面白くなってきました。どのフェーズでも相当細かいところまで設定が効くので、使いこなせるようになると凄い作品が出来る…かもしれませんね。

僕は先ほど購入してユーロ経済に貢献しました ^ ^

 

--追記--

上記PI処理の後にPhotoshop CCでコントラスト調整とノイズ処理をしたもの。