Astro Dragon's blog

天体写真を撮影しています。

α7Sのケラれ対策

2014-08-31 | 機材

懸念だったα7Sの四隅ケラれですが、こんなものを導入しました。

 

光映舎さんのSONY E マウント用マニュアルフォーカスレンズアダプターです。

 

EOSマウントアダプタを外すと。

 

これを装着する事により、開口部が大きくなるみたいです。実際なってますね。

 

翌日早速、富士山太郎坊に持って行きました。セッティングを終えた頃には天頂の雲間から一部星が見えていたので、とりあえず1枚試し撮り。

 

 
パッと見で改善されているのが分かりました。ISO:3200の2分、撮って出しです。 しかし、結局撮れたのはこれ1枚のみとなったのでありました。。。
 
 
晴れ間を待つ間、近江商人さんがやってきました。カップラーメンを作って食べて帰って行きました。ただの冷やかしでした…。
 
 
仕方なくフラットを撮りました。まず、アダプタなしのフラット(前回撮ったもの)。四隅ケラれが顕著ですね。

 

 

そして、アダプタ装着時。 

ε-130Dはかなり明るい鏡筒で減光には敏感なのですが、これだけのフラットが撮れれば大満足です。 

 

 

帰宅して、1枚だけ撮れた画像をPixInsightとPhotoshopで処理。2分では荒れ荒れでとても作品にはなりませんが、結構強調しています。ケラれ問題は解決と言っていいと思います。

 

 

 


「星の牧場2」でトークをしました。

2014-08-28 | その他

なぜ僕などが??? ですが、"天体写真の神様"、よっちゃんとトークさせて頂きました。恥ずかしいので僕は聴き返さないと思いますが、せっかくなので告知致します。

 

星の牧場2: 龍之介さんとトーク

 

いつもの達人や天才とのトークのような濃い内容でなくて恐縮です。ヒマでヒマでどうしようもない方はお聴きください。あと、就寝のお供になんかも良いようです 笑

自宅でビールを飲みながら楽しくお話しさせて頂きましたが、終盤は暴走気味です^^;

 

 

 

 


M45

2014-08-24 | 天体写真

 

 

 

[撮影]

ε-130D (fl:430mm, F:3.3)
α7S(無改造)
1min x 14 (total:14m), ISO:3,200
SXP赤道儀
ペンシルボーグ(fl:175mm) + QHY5L-2M, PHD2 
@静岡県(富士山御殿場口五合目), 2014/08/24, 21℃
 
[画像処理]
- PixInsight 1.8
ImageCalibration(フラットあり、ダークなし), StarAlignment, ImageIntegration,HistgramTransformation, DynamicBackgroundExtraction
 
- Photoshop CC
レベル補正, 色相・彩度, CameraRawフィルター(カラーノイズ), ハイパスフィルター, クロップ

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これは僕の中ではリベンジ確定なのですが、せっかく撮りましたので(笑)、載せちゃいます。没にしきれないところがなんともですがご容赦ください。

ベタ曇りの空の下で待ち続け、一応1時間半ほど撮影したのですが、強風によるブレ、うす雲通過等で14分しか使えませんでした。14分にしては健闘しているような気もするのですが、クオリティの絶対値が上がるわけではありませんからね…。やはり露光時間なり、という事でしょう。ちなみに周囲の分子雲はしっかり写っていましたが、この露光時間では強調に耐えませんので自粛です。

次の新月期にもう一度αかQSIで撮りたいです。

 

ところで今回の画像処理はこんな環境で行いました。シンプルですが自宅ラボの完成です。頑張ります。

 


はじめてのナローバンド

2014-08-19 | 天体写真

関ヶ原の帰りに、あららぎ高原にてデビューするつもりでしたが実現出来ませんでしたので、仕事帰りに都内の公園で撮ってきました。ヴェールネビュラ、網状星雲その2(?)の方です。久しぶりに冷却モノクロカメラで撮影しました。

 

 

 

[撮影]
ε-130D (fl:430mm, F:3.3)
QSI 683ws(-10℃), Astrodon nallowband filters (5nm)
:20min x 3, OIII:20min x 3 (Total:2h)
SXP赤道儀
ペンシルボーグ(fl:175mm) + QHY5L-2M, PHD2 
@東京都小金井市, 2014/08/18
 
[画像処理]
- CCDStack 2
フラット・ダーク・バイアス、アライメント、スタック、AOO合成
- PixInsight 1.8
HistgramTransformation、DynamicBackgroundExtraction、ClolorSaturation
- Photoshop CC
レベル補正、色相・彩度、CameraRawフィルター(輝度・カラーノイズ軽減)、クロップ

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光害全開、水蒸気満載、二等星がやっとの東京でこれだけ写れば十分ではないでしょうか?さすがナローバンドです。期待以上にコントラスト良く写った事にも驚きましたが、20分ガイドが一発で決まり、ミスショットなしだった事にも驚いてしまいました。ビバVixen 笑 ナローバンドフィルター、都会暮らしには最強の武器となりそうです。

画像処理の勘所はやはり独特なのかなと思いました。とりあえず諧調・コントラスト表現に注力してみました。ただ、シャープ系処理をかけ過ぎると線が細くなるので(当たり前)、好みではないかも。ノイズ処理にはやや苦労しましたので、もっと露光を稼いでみたいところです。色味は各自の好みでいいのではないでしょうか 笑

 

ちなみに全景。(ボツテイク)

 

月夜の東京の真ん中でディープスカイ撮影。これも"冷却CCDカメラの存在意義"ですね!


ハイパスミヨウミマネ

2014-08-17 | 画像処理

関ヶ原でのライブ処理の熱気冷めやらぬ中、まさに"ミヨウミマネ"で模倣してみました。あと、導入したCG241での初画像処理も兼ねて。

よっちゃんが今回披露されていた技のうちのひとつ、Photoshopの"ハイパス"。一般写真のレタッチでたまーに耳をかすめる程度の認識でしたが、初めて自分の天体写真にかけてみました。キーワードは"ローカルコントラスト"です。手順はそれなりに複雑ですし、僕自身ポイントもまだよく解っていないので、詳細はよっちゃんの解説DVDを待ちましょう 笑 

銀河の渦巻きのコントラストに注目です。 

 

ハイパス前

 

 

ハイパス後

 

個人的には効果大だと思います。かなりのウネり感を演出するため、掛け方にはやはりセンスが必要かもしれませんね^^; 切れ味鋭いナイフなので注意して使用したいところです。もちろん好みの問題もあるでしょうね。

今回は録画して来たものを単に真似しただけに過ぎないので、これからそれぞれのコマンドやパラメータの意味の理解に努めます。めざせハイパスマスター。