goo blog サービス終了のお知らせ 

Astro Dragon's blog

天体写真を撮影しています。

新生イプ調整中

2015-05-11 | 機材

ブログの方にもたまには機材ネタを。天彩だと気軽かつ手軽なので、ついあちらばかりにアップしがちに ^^;

 

 

写真はベランダでテストの図です。カメラはFLIのML29050という、フルサイズ2900万画素の冷却モノクロCCDカメラです。デカくて重いです…。

カメラの購入自体は去年の年末でしたが、写真の青い部分、イプの接眼部に貼付いているβ-SGR(電動フォーカサー)の取り付け改造やら何やらで時間が結構かかってしまいました。

β-SGRのタイプは、タカハシ純正のβ-SGR仕様イプに付いている"ラック&ピニオン型"ではなく、"フランジ型"を付けています。ラック&ピニオン型の弱点であるバックラッシュがほぼ無くなるので、フィルターごとのフォーカス位置を数値管理しやすくなったはずです。また、重いカメラを付ける事による"たわみ"にもおそらく強いと思います。パーツ類はほしぞら工房さんに作っていただきましたが、さすがにしっかりした作りで安心感があります。スケアリング調整はダイイチ社のスケアリング調整リングで行います。ちなみに元々あったドローチューブは机の上に転がっております。

今回の改造にあたって、イプの接眼台座を一時的に丸ごと外したり、また僕のいつもの不器用さが招いた不手際()でイプのトップリングをスパイダーごと外したりして、本当に蘇生するのかどうか不安でしたが、昨日のテストでは一応ピントと光軸は出たような感じです。見た目的なバランスは今ひとつですが、案外大丈夫なようです。ただ、気にかかる事も少しあったりするのでまだしばらくは調整かなぁ…と。

とりあえず近況でした。

 

 


鏡筒ドリル。

2014-10-05 | 機材

まずはε-130Dの主鏡セル、斜鏡を引っこ抜き、補正レンズを外します。

 

 

主鏡側から見ると中はこんな感じになります。

 

 

そしておもむろにドリル!(ちょっとズレたw)

 

 

ドリルで開けた3.2mm穴の上からM4のネジ穴をタップで切り、ラジコンカー用のマフラーニップルをねじ込みます。

 

 

出来上がり。斜鏡、主鏡セル、補正レンズを元に戻します。送風用チューブはもちろん脱着可能です。

 

注意点としては、斜鏡を引き抜く際に鏡筒内壁にぶつけないこと(簡単に鏡が欠けるそうです)、穴あけ時に鏡筒内部に金属粉を受けるための新聞紙等を敷くことくらいでしょうか?あぁあと、斜鏡と固定用の調整ネジの間にワッシャーが入っているので紛失しないようにしましょう。超不器用な僕でも30分程の作業時間で出来ました。

とはいえ、作業失敗のリスクがあるのと、穴を開けてしまうと下取り価格はおそらく下がってしまうので、もしやられる場合は熟考くださいね。僕はこの鏡筒を売る事はないと思います。誓いの貫通式です 笑

 

光の入りこみ防止のためにチューブは黒いものに変えようと思っています。斜鏡に直接風が吹きつけられるようになり、安心感が増しましたし、もちろん実際の効果も上がるでしょう。そのうち主鏡側もやるかも?

 


タカハシ汎用フォーカサー取り付け

2014-09-15 | 機材

前回ご案内した、『第2回 天体写真画像処理セッションライブ in 東京』ですが、おかげさまで告知後、わずか半日程で満席となりました。どうもありがとうございました。よっちゃんより、他都市でも開催して行きたいとの旨を聞いておりますので、今回残念ながらご参加いただけなかった方々もどうか楽しみにされてください。


さて、K-ASTECさん製のフォーカサーをマイイプに取り付けました。

 

3週間程前には我が家に到着していたのですが、僕はこういう工作系が大の大の苦手ですので、ネジを斜めに挿してネジ穴をバカにしてしまったり(呆)と、取り付けに非常に難儀してしまいました。

しかし何とかリカバって、先ほど取り付け完了しました。これでピント合わせ(特に冷却CCDカメラ)が楽になりそうです。ソフトウェア使用とその設定次第でVカーブを利用したオートフォーカス(?)も出来るみたいです。


このフォーカサー、次回撮影時に活躍してくれる事でしょう。


α7Sのケラれ対策

2014-08-31 | 機材

懸念だったα7Sの四隅ケラれですが、こんなものを導入しました。

 

光映舎さんのSONY E マウント用マニュアルフォーカスレンズアダプターです。

 

EOSマウントアダプタを外すと。

 

これを装着する事により、開口部が大きくなるみたいです。実際なってますね。

 

翌日早速、富士山太郎坊に持って行きました。セッティングを終えた頃には天頂の雲間から一部星が見えていたので、とりあえず1枚試し撮り。

 

 
パッと見で改善されているのが分かりました。ISO:3200の2分、撮って出しです。 しかし、結局撮れたのはこれ1枚のみとなったのでありました。。。
 
 
晴れ間を待つ間、近江商人さんがやってきました。カップラーメンを作って食べて帰って行きました。ただの冷やかしでした…。
 
 
仕方なくフラットを撮りました。まず、アダプタなしのフラット(前回撮ったもの)。四隅ケラれが顕著ですね。

 

 

そして、アダプタ装着時。 

ε-130Dはかなり明るい鏡筒で減光には敏感なのですが、これだけのフラットが撮れれば大満足です。 

 

 

帰宅して、1枚だけ撮れた画像をPixInsightとPhotoshopで処理。2分では荒れ荒れでとても作品にはなりませんが、結構強調しています。ケラれ問題は解決と言っていいと思います。

 

 

 


関ヶ原より

2014-08-15 | 機材

よっちゃん(敬意を表して敬称略)と天才近江商人©さんによる、画像処理セミナーに参加してきました。今回、帰りの新幹線に揺られながらiPhoneでポストしてみましょう。速いでしょう?えぇ他にやることがないのです…笑

当初、車で関ヶ原に向かう気満々だったのですが、Jamesさんに誘われて、結局Tukaimaさんと3人で新幹線で行きました。

昼前に関ヶ原駅に着きました。駅前には昼食する場所すらなく立ち往生しましたが、何とか会場に辿り着きました。




会場風景。




近江商人さんのデジカメ処理講座はレベル補正やカブり補正等の基本をしっかりと丁寧に実践するという講義内容でした。僕は個人的に何度かその技術を拝見していたのでおさらいになりましたし、初めて目の当たりにされた方々はその妥協を許さないこだわり方に驚かれたのではないでしょうか。あと僕も今まで見たことがなかったスペシャル秘技も飛び出していました 笑


よっちゃんの講義内容は異様なまでに濃く、あまりにも濃すぎてここでご紹介する事は不可能ですが、一言で表現するならば、僕も皆さんもただただポカンとしていました 笑

ただ、皆さんビデオカメラで撮影されていたので各々追試するでしょうし、後々よっちゃんの方から動画に関するアナウンスもあると思いますので今回参加出来なかった皆さんお楽しみにされてください。


休憩時間には、お二人の過去の作品や、チャプター終了後即興的にPRO-1で印刷した作品を鑑賞する事ができました。うーん、素晴らしい…。こればかりはWeb画像では表現不可能ですね。



4時間のセミナーもあっという間に終わり、皆で食事会です。皆さんそれぞれの機材や撮影地等の情報交換で盛り上がりました。ちなみに僕はよっちゃんとヤマダデンキの話で盛り上がりました。



さらにお二人の生プリントまで頂いてしまいました。これはこのスジの人には家宝級ではないでしょうか。わーい。



今回、日帰りで遠かったですが来て良かったです。ブロガーのwatanさん、kiriさん、星太郎さん、Tamiさん、ミッチーさん、僕のブログを読んでくださっているという松本さん、その他たくさんの方々と交流させて頂き大きな収穫となりました。

よっちゃん、天才近江商人©さん、本当にお疲れ様でした。今回のセミナーはこれからの自分の作品にじわじわ影響を与える事でしょう。

そして第二回の開催をお願いします。次は是非東京で!