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Astro Dragon's blog

天体写真を撮影しています。

NGC6992 - Vail Nebula East -

2015-08-17 | 天体写真

ついに天体写真を撮れました。前回は梅雨前でした ^^;

 

 

 

ε-130D (fl:430mm, F:3.3),
FLI ML29050 (-25℃), Astrodon Tru-Balance filter,
L:10min x 8, R:5min x 5, G:5min x 5, B:5min x 5 (total:2h35m), βSGR(150FL), MaxIm DL 6
on Vixen SXP
Pencil BORG(fl:175mm) + QHY5L-2M, MaxIm DL 6
@Yamanashi-prefecture("Gulliver"), Japan, 2015/8/15

- StellaImage 7
キャリブレーション(ダークx32, フラットx32, バイアスx32), デジタル現像, LRGB合成
- CCDStack 2
スタック
- Photoshop CC 2014
カラーバランス, ローカルコントラスト(ハイパス), 傾斜補正 , ノイズ処理 , クロップ
 
#使用ディスプレイ
EIZO CG247(100cd, 5,500K, γ2.20, sRGB)
--

Flickrへの投稿画像はこちら

 

よく利用させてもらっている"ガリバー跡地"での撮影でしたが、予報的にこの辺りしか晴れないということもあって大賑わいでした。人と機材で溢れかえっていて、場所がなくて引き返される方も多数^^;

僕とぴんたんさんとつかいまさんは16時過ぎには乗り込んでいたので、いい場所に陣取る事が出来ました。ただ久しぶりすぎる撮影なので絶対にトラブるだろうなぁと覚悟していたのですが、セッティングは何故かすんなりいき、薄明終了直後から露光開始、薄明開始まで2対象合計約6時間、ガイド・ピントミスなしの完走でした。また、到着時は曇っていた空も薄明終了と同時に快晴になり、とこんなことは多分もうないと思います。あまりに話がうますぎるので何かオチがあるのだろうと思い、撤収時にはカメラを落とさないように腰をやらないようにと執拗に警戒しました 笑(もちろん帰路の運転も…)ちなみに新しい赤道儀が先日来たので、おそらくスタメンは最期となるだろうSXPで有終の美を飾る事が出来ました。

 

今回は2対象のうちの1対象を掲載、さらに大きくトリミングしています。せっかくのイプ+29050の解像力がもったいない(笑)ので、数回に分けて網状星雲をお送りします。

画像処理は久しぶりにデジ現SSSを使用し、星の色を出しにいきました。はくちょう座のこのあたりは特に星が多く、よく"星がうるさい"などと恒星は邪魔者扱いされがちですが、なんとか微恒星を消したり削ったりせずに素直に出すことを試みました。こうして見るとなかなかカラフルな星々だと思うのですがどうでしょうか?恒星の描出に全てを注ぎましたので今回星雲はおまけかもです 笑 

 

 


NGC7000 - North America Nebula -

2015-06-02 | 天体写真

 

 

ε-130D (fl:430mm, F:3.3),
FLI ML29050 (-25℃), Astrodon Tru-Balance filter,
L:5min x 10, R:5min x 2, G:5min x 2, B:5min x 2 (total:1h20m), β-SGR(150FL), MaxIm DL 6
on Vixen SXP
Pencil BORG(fl:175mm) + QHY5L-2M, PHD2
@Ibaraki-prefecture("Hanadate-Park"), Japan, 2015/5/23 1:19-

- StellaImage 7
キャリブレーション(ダークx32, フラットx32, バイアスx32), デジタル現像, 傾斜補正, LRGB合成, 彩度調整
- CCDStack 2
スタック
- Photoshop CC 2014
カラーバランス, ローカルコントラスト(Topaz Adjust 5), 傾斜補正 , ノイズ処理 
 
#使用ディスプレイ
EIZO CG247(100cd, 5,000K, γ2.20, sRGB)
--
 
暗くて晴れている場所を求めて茨城まで行って参りました。この前週には群馬に出かけたのですが、ベガを10秒1枚撮ったところで曇られました orz

今回もあくまでイプ調整のつもりだったので、構図も自動導入で入れたままだったりとか、スケアリングも追いこんでないとかとてもずさんな状態ですが、鏡筒とカメラのスペックに助けられ一応形になりましたので、ε130D+ML29050の初作品としてアップ致します。露出時間が短いのが残念ですが…^^;

星像は等倍以上で見るとスパイダーの光条に割れがみられます。改造時にトップリングを外さざるをえなかったので、おそらく微妙にずれたのでしょう。要調整ですね。

ただ、これ程の調整不足にも関わらず、僕の予想以上の解像感を弾き出した、"ε130D+ML29050"というコンビのポテンシャルの高さに期待が膨らみました。いきなり100点満点の状態に仕上げるのは困難なので、今回のように少しずつ調整しつつ撮影もしながら地道に精進していきたいと思っています。

 

 

 

 


天の川中心部の暗黒帯 - Center of the Milky Way-

2015-04-26 | 天体写真

 

[撮影]
Canon EF70-200mm IS 2.8L Ⅱ USM (F:4.0, 70mm)
EOS 6D (SEO-SP4)
5min x 20 (total:100m), ISO:800
Pencil BORG(fl:175mm) + QHY5L-2M, PHD2 
on Vixen SXP
@静岡県(富士山須走口五合目), 2015/4/26 0:48-, 0℃

[画像処理]
- StellaImage 7
キャリブレーション(ダークx4, フラットx32, フラットダークx32), デジタル現像, 傾斜補正
- CCDStack 2
スタック
- Photoshop CC 2014
カラーバランス, ローカルコントラスト(Topaz Adjust 5), 傾斜補正 ※ノイズ処理なし  

#使用ディスプレイ
EIZO CG247(100cd, 5,000K, γ2.20, sRGB)
--
 
富士山五合目への通行規制が解除されたので早速行って来ました。いつものように天彩のメンバーと一緒でした。
 
2000mの標高で雲海に恵まれ、高い透明度とほぼ真っ暗な条件で撮影する事ができました。

天体撮影にはなかなか厳しいといわれるズームレンズを初めて使いましたが、僕的には許容範囲の性能を発揮してくれました。ただやはり強調すると屈折レンズ特有の色収差は出て来ますので画像処理で緩和させています。ちなみに"主題"は天の川の暗黒帯です。

広い写野の天体写真は難しいですね。次回はまた望遠側に戻りますよー 笑


はくちょう座サドル付近 - Sadr Region -

2015-04-19 | 天体写真

 

[撮影]
Canon EF300mm IS 2.8L Ⅱ USM (F:3.5)
EOS 6D (SEO-SP4)
5min x 24 (total:120m), ISO:800
Pencil BORG(fl:175mm) + QHY5L-2M, PHD2 
on Vixen SXP 
@山梨県(富士ヶ峰), 2015/4/18 1:08-, 2℃
 
[画像処理]
- StellaImage 7
キャリブレーション(ダークx4, フラットx32, フラットダークx32), デジタル現像, 傾斜補正
- CCDStack 2
スタック
- Photoshop CC 2014
カラーバランス, ローカルコントラスト(Topaz Adjust 5), 傾斜補正 ※ノイズ処理なし 
 
#使用ディスプレイ
EIZO CG247(100cd, 5,000K, γ2.20, sRGB)
--
 
ぴんたんさん、Jamesさん、Abeさんと富士山近くの通称"ガリバー"で撮影してきました。予想はしていましたが大にぎわいでした。
 
今回、328を少し絞って使用しましたが、あまり違いが分からなかったのでもしかしたら開放でもいいかもしれません^^; あまりいい空ではなかったですが、Fの明るさの存在意義でしょうか、なかなかのS/Nを得られたためノイズ処理は不要でした。
 
 

さそり座アンタレス付近 - Rho Ophiuchi cloud complex -

2015-03-28 | 天体写真

大変ご無沙汰しておりました。

 

 

 
[撮影]
Canon EF300mm IS 2.8L Ⅱ USM (F:2.8)
EOS 6D (SEO-SP4)
3min x 52 (total:156m), ISO:1,600
Pencil BORG(fl:175mm) + QHY5L-2M, PHD2
on Vixen SXP 
@千葉県(荒木根ダム), 2015/3/27, 4℃
 
[画像処理]
- StellaImage 7
キャリブレーション,デジタル現像, 傾斜補正
- CCDStack 2
スタック
- Photoshop CC 2014
カラーバランス, ローカルコントラスト(Topaz Adjust 5), 傾斜補正, ノイズ処理, 
 
#使用ディスプレイ
EIZO CG247(100cd, 5,000K, γ2.20, sRGB)
--
 
現地の透明度は若干のPMが飛んでいたのかまあまあといった感じでしたが、それよりも標高70mの撮影地でこの低空対象ですので、とにかくBが写っていませんでした。そこは今回開き直ってBは減衰するままにしています。アンタレスは夕陽なのです 笑
 
機材は新しいセットです。イプは目下改造中で来月末には戻って来ます。Facebookの天彩グループの方にはたまに近況を載せたりしていますが、こちらには書いてませんでしたね^^; 鏡筒はカメラレンズの現行版サンニッパですが、期待以上の星像に満足しています。さすがF2.8は伊達じゃなく、実効F値約4のε130Dの2倍のスピードです。今回約150分の露出ですので、イプ130Dで5時間程露出したのと同じ計算になりますね。おかげで今回はノイズ処理に苦労しませんでした。
 
カメラは一度手放した6Dをつかいまさんから買い戻し(笑)、改造しました。
 
長い冬も終わりましたので、今年もぼちぼち撮影出来ればと思います。
 
※追記:参考までに別の日に撮影した"青い馬"あたりの等倍星像です。見やすいように若干レベル補正していますがほぼ撮って出しです。カメラは5D markⅢの無改造機、絞りはF3.2です。大きな明るい星は土星です。